2019/02/05 のログ
ご案内:「スラム」に花屋さんが現れました。
花屋 > 一人の、学生だろうか、歩いている
虚ろな目で、惹かれるように、ふらふらと、覚束ない足取りで。

花屋 > だが、周りには誰もいない、周りからすれば、この周囲は臭いのだ。
人の寄り付かない、エアスポット、そこに一人の、少女。

花屋 > なぜ?だれ、と人は叫ぶ、が、今度は噎せる、見えないが、強いアンモニアを嗅がされたようだ。
困惑する人影、今度は蕩けるような甘い匂い、膝が崩れる。

花屋 > 少女は言う、抑揚のない、感情もない、その声で
「ありがとう」
と、眠った人影は、後から現れた数人の黒い影に運ばれ。
「ご馳走様」と、言い、札束を受け取る。


それが彼女の本性であり、本質であり、今の仕事である。
「さらい屋」で、あった。

花屋 > 「さて、帰りましょうか、今日は卵が安いのです」
こともなげに、彼女は歩いて消えた、彼女のとっては人攫いも、買い物も、変わらないのだ。

ご案内:「スラム」から花屋さんが去りました。