2019/02/19 のログ
アーバリティ > 「巻き込まれて名が広まって!そして私と戦うことになったんだね!
すぐに死なないでね!
私は黒蝕姫!アーバリティ!鉄火の支配者さんよろしく!」

言ってる事を考慮しなければ幼女の無邪気な声なのだが…中身は戦闘狂である。
赤服の中が一瞬黒く染まり普段の姿の体格のみ変わった姿へと変身して。
大盾の異形の盾へと殺到する銃弾は大盾を貫きこそせずともヒビをいれ、砕けるのは時間の問題、シュルレアリスム──超現実主義──の名を冠するだけあって中々に現実離れした威力の銃である。
反動で後ろのビルへと着地して即座に膝を着けばマシンガンをライフルへと形態変化させ素早い動きでこちらへと砲台を向ける異形を粉砕して行く。
一発一発の威力は先程のマシンガンの比ではなく、大盾にも劣るそれらは一発一発に砕かれて一つ、また一つと沈黙する。
異形達の砲撃によりビルや自身にも砲弾が殺到するが細かく風をコントロールして器用に逸らし、逸らしきれないものは盾で防ぐ。
ビルが砕かれ崩壊を始めるが風を纏ってその場で起立の姿勢で銃を構えて浮遊して。

「もっと強いのはいない?」

──挑発をかます。
挑戦的かつ嘲る笑顔を神代に向け、大盾に魔術の衝撃波をぶつける。
異形の体幹?にもよるが普通の大人程度なら10mは余裕で吹っ飛ぶ威力はである。

神代理央 > 「…名を広めようと思った覚えは無いがな。しかし、名乗られたのなら此方も名乗り返さねばなるまい。
風紀委員会、神代理央。自ら名乗った覚えも無いが、鉄火の支配者と呼ばれる事もある。覚える必要は無い。此処で砲火に焼かれる貴様には、私の名等関係のない話だろうしな」

社交的な笑みは、傲慢かつ高慢な己の本質を彩る表情へと変わる。
己を護る異形の盾が早くも崩壊の兆しを見せている事を察すれば、直ぐに追加の異形を召喚する。元より、召喚速度に優れた個体である大楯の異形は、二体、三体と数を増やし、さながら主を守る陣地の様にその盾を構えて銃弾を防ぐ。

その一方、牽制砲撃を続ける多脚の異形は少女の銃撃によって沈黙していく。ただでさえ見栄えの宜しくない異形は、銃弾に砕かれて珍妙な金属のオブジェと化すだろう。

「それを召喚する余裕を与えてくれるなら有難いがね。しかし、強大な個体で敵を殲滅するというのは好かぬ。何時の世も、戦争とは投入する物量と質量で決まるものだ」

最初に召喚した大楯の異形が、魔術をぶつけられて吹き飛ばされる。その様を眺めている間に、新たな多脚の異形が湧き出る様に次々と召喚され、体勢を整えた異形から順に砲撃を開始する。
その異形達に交じって、砲塔の形が通常と異なる個体が一つ。
巨大な砲身を一つ背負ったその異形は、少女にもあっさり感づかれる程の魔力をその身に充填し始めているだろう。

アーバリティ > 「随分と派手にやってるみたいじゃん。色々聞くよ?
私が焼かれるか貴方が死ぬかはこっから次第!
神代だよね!楽しませてね!」

余裕で仕方ないといった風に語るが実際は異常な召喚速度に驚いている。
ここまで大量に召喚できるとは──
数を増やし続ける盾の異形へとライフルを向け躊躇なく放てば異形の片腕が消し飛ぶ。
流石に一発で倒すのは難しそうだが、実験も兼ねて全ての盾の片腕のみを破壊するだけにとどめ、ライフルからマシンガンへと形態変化させれば砲撃を行う大量の異形の砲塔のみを大雑把に破壊して行く。
例えるなら殺さずに手足の身を捥いでいる状態である。

「それはどうかな!強力な個は数をも圧倒するかもしれないよ!」

明らかに魔力を溜め込む砲塔を発見するがあえて無視する。
消耗戦となり得るこの戦いにおいて必要ない攻撃をする余裕は無い。
上空では夜闇に紛れてどこからともなく雷雨が集まり始めており──

神代理央 > 「派手に動き過ぎるのも考え物だな。貴様の様な輩に嗅ぎつけられては、おちおち間食を愉しむ事も出来ん。
それは此方の台詞だとも。精々足掻け。銃弾に手足が砕かれぬようにな」

余裕を崩さず、フン、と高慢な笑みで少女に応える。
しかし、戦況を眺めるその瞳は僅かに細められて決して優位に進んでいない事を認識する。
異形そのものではなく、砲身や大楯を破壊していく少女の的確な銃撃は、確実に此方の戦力を削いでいる。
最悪盾の異形はその身体そのものが壁となる分マシだが、砲撃を行う多脚の異形は砲身が砕かれれば無用の長物。寧ろ、味方の異形の移動の妨げになるばかり。

「一騎当千の敵がいるのなら、一万の兵士をぶつければよい。万の兵を屠れる英雄には、十万の兵士で立ち向かえば良い。鋼鉄の物量に押し潰される前に、私の元まで辿り着いてみせろ、アーバリティ!」

戦闘不能となった異形達に思念を飛ばし、一塊に集めて巨大な金属のオブジェを作り上げる。
そうして移動を妨げる物が無くなれば、新たに召喚された異形達は先程よりも高い精度で少女へと砲弾の雨を降らせるだろう。

その間に、己の異能と魔術を融合させた異形。即ち、高密度の魔力をレーザーの様に照射する異形は、砲撃準備を完了する。
そして、天空を黒く染める雷雨へ咆哮する様に、少女に向けて巨大な光線が一条、魔力の奔流となって放たれた。

アーバリティ > 「自粛大事!流され注意!そして──」

高慢な態度に嘲るような笑みで返す。
自信家同士の威張り合いはこのような状況で無ければ鼻で一蹴されるであろうレベルである。
異形はやはり、砲台だけ砕けば邪魔なだけのようだ。
死ぬ条件はわからないが動けない状態で放置してやれば良さそうだ。

「じゃぁ私は100万だよ!十万でもそれこそ100万でもかかって来い!
そっちこそ指令室を狙撃されないようにするんだね!」

異形は砲台だけ潰しても移動は可能のようだ。手足も潰してもやればいいだろうが少々面倒だ。
まぁ固められるたびにまた砕けばいつしか場は埋まるであろう。
新たに出た砲台も片っ端から銃弾の雨で砕く
と、魔力のレーザーが発射された。

「待ってたよ!」

銃を肩にかけて右手を振り上げ──
魔術の中でも最も優秀な防御手段、概念の盾で魔力のレーザーを防ぐ。
一度だけ破られているが、ただの高密度レーザー程度で破れはしない最強の盾はレーザーを防ぎ切り
──レーザーの光が辺りに眩しさをばらまくタイミングで振り上げた右手を力強く振り下ろすと集められた雷雲から盾の異形達の密集地帯の目と鼻の先、神代には直接当たらない位置に落雷する。

落雷は異形の盾を焼き、対応できなければ神代は右肩を超現実主義のライフルに貫かれることになる。

神代理央 > ――後日継続にて――
ご案内:「スラム」から神代理央さんが去りました。
アーバリティ > ──後日継続にて──
ご案内:「スラム」からアーバリティさんが去りました。
ご案内:「スラム」にさんが現れました。
> 彼女が出た所は、その存在を誇示するように堂々と聳え立った高層ビル。
極めて強い存在感を放ってはいるが、そこに立ち寄ろうとする人間は居ない。それどころか、身震いして極力避けて通行しようとする者が現れる程だ。
そこから涼しい顔を見せて平常心のまま歩き去る。

「さて、これからどうしようかな…」

と、この街特有の賑わいを見せている落第街の大通りに出て、ぐっと身体を伸ばしながら脱力する。

> 口汚く罵り合う者が居れば、ポンと肩を叩いて茶化してみる。
こんばんは、なんて挨拶をすれば鳩が豆鉄砲を食ったような表情を見せている。そのまま手を振って横切れば、口を開いて呆けている。
酔い潰れて、裏路地で突っ伏している者が居れば、適当に頬を叩いて叩き起こしてやった。
コミュニケーションとしてやっているのか、酷く気味悪がる輩が居れば、その大胆かつ奔放な振る舞いに明るく応じる者もいる。

「悪いね、お酒は控えているんだ。何か良いミックスジュースでも開発したらまた呼んでね。あと、その時は是非とも刺身を用意して欲しいな」

飲み屋街で客入れをしている。威勢の良い老体は彼女と視線が合った途端ばしばしと強く肩を叩いて歓迎。
その尻に一発平手で叩き込んでやんわりとした口調でお断りするが、互いに笑い合ってるあたり、長年共にした贔屓先だと伺える。

> 「やあ、また何か企んでるな?
止めときなよ、君らがそんな事してもまた風紀にしょっぴかれるのがオチなんだから」

再び歩き進めば、裏でカメラを回して立ち尽くしてる男、と雑に見守りをしている下っ端。
隠密行動を分野にしている者として、彼らの行為は自滅行為に等しい。まだ子供の方が上手くできるというのが率直な感想。
不意打ちする様に後ろから声掛けする。そして顔見知りなのかお互いにタメ口を叩いている。

どうやら彼ら、盗撮行為でも働いているのだが即刻バレてお縄に付いた前科があるらしい。辛辣にダメ出ししつつ

「私の方が多分もっと上手くやれるね。どう、スカウトしない?」
なんて冗談をさらりと。
但し、報酬は儲けの倍を貰うと更に黒いジョークを立て続けに飛ばせば、愛想笑いで困惑を漏らしながらお断りされる。

「まあ、上手くやりなよ。あと、風紀委員に後で通報しておくね」

> 「私?私はこれから、寝る!あっははは」

度重なる冗談に、相手も慣れているのか軽く流された所で今後の用事でも問われるが、特に予定は無い。
積み重なった仕事も順調に消化し、後処理も終わった。その疲れを癒す為に、本日は休息。

ひらりと軽く手を振って別れを告げた後に、街の奥で荒み切った一帯へと向かい。その廃墟の隅でそっと目を閉じた。

ご案内:「スラム」からさんが去りました。