2020/06/07 のログ
ご案内:「スラム」にエリク・スタンさんが現れました。
エリク・スタン > スラムの一画で、茣蓙を敷き、その上で胡坐を組んでは店番をしているエリク。
茣蓙の上に敷き詰めている商品はオシャレな外見の錠剤各種。
可愛いキャラクターの形だったり、お菓子みたいな見た目だったりと華やかで見ているだけで楽しい。

「あっち~~~~。」

そんな商品が並ぶ茣蓙の上で、団扇で扇ぎながらお客さんがやってくるのを待っている。
頭の上の猫耳も、あまりの暑さにぺたんと折れていた。

「いらっしゃ~い。 うちのは安いよ~。
効き目も評判だよ~~~。」

自分を拾ってくれた組織の人たちから教わった文言を口にして、呼び込みをしている。
エリクはこの世界より文明レベルの低い世界からやってきた。
なので、自分が売っている商品がどんな商品かはまるで分かっていないし、この国では違法となることもよく分かっていない。

エリク・スタン > 遂にお客さんの一人がエリクの前に現れる。

「いらっしゃ~い。
えっと、その薬は…。」

ズボンのポケットに入れてある薬の説明書のメモを開く。
くしゃくしゃの紙に書かれた文章を読もうとする前に、お客さんから値段を聞かれてしまった。
どうやら、向こうの方が詳しい様だ。

「えっと、こっちが〇〇円で。
これが△△円だって。どうする?」

値段を聞いたお客さんは落ち着かない様子で財布を開き、両方の薬を買っていく。
どちらも可愛い錠剤。

「まいど~。」

これも組織の人から教わった挨拶。

お客さんが居なくなると、また団扇で扇いでいた。

「あっち~~~。 喉渇いてきた。」

エリク・スタン > 視線を動かすと、なんだか不思議な巨大な箱。
ピカピカと光っている箱の前に、ゆっくりと立ち上がっては近づく。

「確かコレ、お金入れたら飲み物出てくるって説明あったよなあ。」

本当かよ? と、恐る恐るだが小銭を取り出して小さな穴に入れる。
数枚入れた所で赤い光が点灯する。

「あ~、じゃあこれで!」

ノリと勢いと勘でボタンを押す。
すると、ピロピロと音が鳴り、数字が変化する。

「おぉぉぉぉぉぉ!!!」

これは凄いと、一人で興奮する。

数字が揃ったと思えば、もう一個おまけで落ちてくる。
その場で屈んで、同じ飲み物を二個取り出す。

「流石に二個はなあ…。」

誰かにあげようかと、周囲を見渡して。

エリク・スタン > 交代の時間になり、組織の人が現れる。

「あ~、売り上げはまずまずかな。
それより、これ飲むか?」

オマケで貰ったジュースを手渡し、暫く談笑し。
その後、家路に。

ご案内:「スラム」からエリク・スタンさんが去りました。