2020/06/18 のログ
アーヴァリティ > 「例えば...こう...かな?」

触手のベッドから降りて軽く拳を突き出して...ダメだこれじゃ普段と同じだ。
もっとこう、いい使い方はないか。
相手の死角を狙って、力の乗る拳を補助する。
相手の動きを誘導して僕の攻撃を当てる。
ダメだ、思いつきでどうにかなるものではなさそうだ。
やっぱり実戦が大事ー

「あー...嫌なのが来たなあ」

相手が欲しいとは思ったが...
さて、前回あんだけ追い詰めてきた相手の気配がする。
こちらに気づいていないといいのだが、などと思いながら、拡散する触手の数を抑えて...
だが、少し僕の新しい思いつきの実験相手になってもらおうか。

フィーナ > 「…あ」
くる、と振り向く。『知ってる魔力』だ。

今日は本当に運がいい。

とは言っても…今回はもうバレてそうだ。魔力を抑えるような動きがある。

まぁ、やることは変わらないのだが。

杖に術式と魔力を送り込み、魔法陣を作り出す。合計9つ。
そのうち一つだけを、相手の直上に送り込む。そのまま、前回とは比べ物にならない威力のビームを打ち出す。直撃すれば爆発する威力だ。当たらなくても影響はあるだろう。

アーヴァリティ > 「やっぱり来た...!」

今回は魔力をセーブしながら戦おうか。
そして魔術は控えめで行こう。

一瞬で組み立てられ、尚且つ単純な術式。身体強化。
其れを自らに行使してビームの影響下から全身と触手のバネで一瞬で離脱。
状況理解のために周囲を警戒しながら高速で移動を開始した。

フィーナ > 「…ふむ」
どごぉん、と地面の砕ける音がする。初弾は外した。
次に使う術式を練りつつ、次は3つの魔法陣を飛ばす。

持続系魔術を使ってくれて助かる。居場所が丸わかりだ。
流石に視界には居ないので動きまでとは行かないが。

なので追い込むように2発打ち、最後の一発を本命として打ち出す。

アーヴァリティ > 「どこかから見られてる感じもしないんだけどなぁ...
何で検知してるんだろ」

視界の端に写り込む魔法陣3つ。
魔法陣の向きと場所からどのような攻撃を狙っているのかは観て取れる。
この感じだと本命はどれか一つだろうか。

「魔術も普通の攻撃と同じだね」

魔法陣二つが発動し、ビームが二本、それを飛ぶように回避すれば、当たる。
ならば飛ばずに...!
触手を持つからこそ出来る技。
踏み切る足代わりに触手を。壁に体を引き寄せる腕がわりに触手を使い、魔術を全て回避して。

もしかして魔力だろうか、と相手が魔術師であることから追跡できている理由を推測するが、どちらかというと魔術による追跡を疑っているようだ。

フィーナ > 「…そういえばそういう相手だったな」
杖に貯めた術式を発動し、更に9つ魔法陣を出現させる。

合計14個。これら全てを放ち、四方八方からの同時飽和攻撃を仕掛ける。


避けられるのなら避けてみろ。

アーヴァリティ > 「魔術師はこれだから面倒だ!」

魔法陣が僕の周りを囲い出す。
これは...このままだと避けきれない匂いがする。
それと、あっちがどう僕の場所を掴んでいるか試してみるべきかも知れない...!

走りながらそんなことを考えて、一瞬立ち止まりながら、触手をまるでバンジーのロープのように。
張りを止めたら一気に基に戻る反発力を産むゴムのような使い方。
さて、その場で立ち止まり、それと同時に魔術の発動に力を込め、それを一気に体外に出して体を形作る魔力の塊が出来上がる。
そして再生以外には魔力を使わない触手に僕を一気に引っ張り上げさせー

ギリギリ魔術発動に間に合った。
魔法陣の隣を擦り抜けた時両足の膝から先が持っていかれ、それより上も焼け焦げてはいるが

「いた...!」

高くはねあげられたことにより魔術師を見つけたから...

問題はない。

ここまで僕をはねあげた触手に僕を投擲させる。
魔術の方が早いが、腕だけテレポートは御免だ。
ロケットのような速度でフィーナの場所へと飛翔する。

フィーナ > 「…ふむ」
自らを投擲して、こっちにくる。この速さだと簡単な魔術しか無理だろう。

簡単なもので十分か。

地面に手を置き、簡単な魔術を組み上げる。

地面が隆起させ、アーヴァと自分の間に壁を作った。

アーヴァリティ > 「その程度で!」

舐められたものだ。
触手との連帯、とはまた違う気がするが。
触手の扱いを考えてみるだけでも随分といろいろ使える。
...久しい感覚だ。
魔術も使えず触手しか無かった時のことを思い出せる気すらする。
何十、何百、 何千年前の記憶だろうか。
覚えていない記憶だが、それでも随分と懐かしい気がした。

触手の硬度は鋼鉄程。そしてそれを高速で射出すればその威力は...

「魔術が強いのはわかったから!もっと面白い戦いを見せてよ!」

なんて、言葉とは裏腹に満足げな表情のアーヴァが砕けた壁とともに現れ、魔術を一切伴わない純粋な拳でフィーナの頬をぶん殴りにかかる。

フィーナ > 「魔術しか出来ないから、こういう戦い方なのに」
スクロールを取り出し、発動する。
魔力を固めただけの、障壁。

但し、膨大な魔力を籠めた緻密かつ重厚な障壁だ。

それが、フィーナを包むように張られる。

そしてその間にも、杖に術式が籠められていく。

アーヴァリティ > 「努力が足りないんじゃないかな!」

この至近距離なら、探知を気にする必要はないが、また別で術式の改竄を気にする必要がある。
つまり魔術は使うに使えないのだ。
それなら、お得の触手である。
こうして使うとなんとも利便性の高いものだ、触手とは。
一点、一点破ればいい。
先ほどの殴りが魔力の障壁をゆらし、僅かにヒビが...入らない。

元々僕の触手はうでや足の付け根から出ている。それなら短い触手で...
パイルバンカーのよう、とでも言おうか。
腕の付け根から伸びる10本の触手が先ほど壁をぶち破ったように縮み、殴った場所に同時に攻撃を行う。
シールドにヒビが入ったのを確認すれば、もう一度繰り返し、シールドを破ろうとして。

フィーナ > 「出来ることを精一杯やるだけ」
シールドが破られる。しかし、こちらも反撃の手は打ってある。

杖から膨大な水が生成され、それを相手にぶつける。

単純な質量による攻撃。加えて流体の流れによる引き剥がし。

アーヴァリティ > 「それくらいならなんとも無いね!」

さっきから僕の動きは一貫している。
触手で攻撃し、触手で守り、触手で補う。
そこに魔力的動作は一切存在せず、僕が生まれた時から持つ全てをぶつけている形になるわけで。
さて、ではこういう時どうするか。
水が溢れた瞬間、息を吸うことは諦めて口を閉じ、触手を全方位に伸ばした。
幸いここはそこまで広く無い。掴めるものは多い。
水流が全てを破壊する前に、この水から脱出するのだ。

自分を固定する触手と水流で水車のように回りながらも、即座に水流から脱出すれば、体の向きを調えながら着地。おそらくまだ手段はあるだろう。
もう少し、耐えさせてやろう。

フィーナ > 「残念、本命じゃない。」
2つ目のスクロールを取り出し、先程と同じように障壁を張る。

「本命は、こっち」
杖から灼熱の玉を作り出す。ソレを、流れる水へ放つ。


瞬時にして水が干上がった。代わりに膨大な熱を持つ蒸気が、隙間なく満ちるだろう。

アーヴァリティ > 「これは...!」

防げない。
こいつ障壁に引きこもりやがって。
あと瞬あれば水流に着弾する火の玉を見ながら、魔術師を覆う障壁の上を滑るようにして障壁の裏に隠れようとする。
そして発生する水蒸気爆発。
少しでも影響を軽くしよう、と触手による防御を併用するも躱しきれずー

「アッツッッ!」

思わず悲鳴を上げながら、水蒸気爆発に吹き飛ばされる。
全身が熱く、痛む。火傷の影響か。
ああ痛い暑い、まともな感覚が全部死んだ気がする。
普通の人間よりは硬いって言うのにこれだ。
疲労と痛みから来る体の動きの悪化を感じる。
このまま地面を転がるのはまずいダメージが大きすぎる。
触手で自分の体を浮かせて、触手による四足歩行の巨大な骨組みを作り上げて、その中央で触手に支えられて浮いており。
火傷のダメージで随分と辛そうにしているだろう。

フィーナ > 「…ふむ」
効果あり。次はどうするか。

アーヴァリティ > ー後日継続ー
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