2020/06/25 のログ
ご案内:「スラム」にアーヴァリティさんが現れました。
アーヴァリティ > 「...うーん何だろこの賽子
普通の賽子にしか見えないけど...」

昼時でも変わらず薄暗い、不気味とも言える雰囲気を醸し出すスラムにて、ここ数日消耗が激しかった服の調達にでも行こうかと自分の拠点を出た怪異。
そして隣で倒れて動かない無駄に着飾った小物。
別に殺したわけではない。ただ邪魔だから地面に叩きつけてやったらしばらく痙攣してから動かなくなった。

「これを振ったら...何かあるのかなあ?
うーんちょっと怖いなあ」

この男、僕を見ていきなりカフェに行かないか、とか。
ここスラムなんだけど頭大丈夫かなとか思って無視してたら肩掴んできたからその顔を軽く殴ったんだけど。
そしたら旧にキレ出して、この賽子を投げようとしたんだよね。
なんか変な感じするからその賽子をキャッチして。
喚き立てるそいつを気絶させて今に至る。

アーヴァリティ > 「なんか魔力...いや呪いかなあ。
気になるけど怖いなあ」

見た目はただの正六面体の賽子。
でも、その中身はどうにも普通の賽子で済む気がしない。
こいつがこれを振ろうとしてたみたいだし、何かありそうだけど...どうなのかな。

「うーん、振ってみないことには何もわからないしなあ...
目に応じて何かが起こる...気はするけど。
どうなるんだろ」

なんて、予測と考察を続けつつ、これを振ろうかどうか悩み、唸る。

アーヴァリティ > 「誰か...振ってくれそうな人もいないなあ
こいつ起きるまで待つのはなんか嫌だしなあ。」

なんて言いつつ、足元で気絶していると思われる男を蹴っ飛ばす。
実際生きてる。哀れ。
あたりを見渡しても誰もいないし誰か来そうな気配もしない。
普通に移動して誰かを探してもいいのだがー

「仕方ないね。自分で試してみよう!」

思い切ったように、はっきりと覚悟を口にすればその賽子を放り投げた。

アーヴァリティ > 1d6 [1d6→3=3]
アーヴァリティ > 「...すぐには何も起きなッ?!」

出た目は3。
しかし、賽子を振って3秒程待つが何も起きない。
なんて思ってただの賽子かもしれない、なんて思っていたが。
その変化は突然やってきた。

「形がっ保てないッ!?!
何だコレ?!」

賽子の呪いの発動が遅れたのは、その怪異としての長い生が耐性を与えていたのか、それとも偶然ラグが発生したか。
どちらかは賽子の呪いのみが知ることだが。

異能が形作る体が端から黒く染まり出し、四肢が縮まっていく。
頭髪もなくなり、眼球が何も写さなくなる、否、眼球が無くなり顔が平坦になっていく。
異能で必死の再構築を試みるが、呪いの方が早い。
どんどんとその姿が崩れて『昔の姿』へと戻される。

「クソッ!呪いの賽子か!」

触手で自分を包み込みながら心の中で絶叫する。
触手の籠の中でその姿が更に変貌していく。
ただ黒いその肌は赤黒く禍々しいものへ。
銀色の触手は黒く染まりその美しさを損なっていく。
しかしー

「力を得る代わりに化け物になる呪いかなっ!
妙に力だけは湧いてくるよ!」

呪いによる姿の変化は十数秒程度で終わった。
その姿は酷く禍々しく、触手の檻は黒いボールのよう。
その中で、いつも以上の力強さを感じつつも、醜い姿へと戻されたことの腹いせを叫ぶ。
悲しきかな、この姿には口もない。

アーヴァリティ > 「...変身止まったら異能使えるみたいだね」

こんな醜い姿はごめんだ。元の姿に帰らせてもらう。
なんて、異能を発動して元の姿に戻るがー

「あれ...?ダメだなんか収まらない。
なんか力が溢れるような...」

赤い目が今にも飛び出そうなほど痛い。
赤い髪が妙に伸びてきてすぐに地面についた。
試しに一歩踏み出してみれば地面にヒビが入った。

「ダメだ...いつもと感覚が違いすぎてうまく動けない...
うーん...大人しくしてよ」

服も破れてしまったし。
仕方なくまた触手の檻に引きこもる。
その光景はまさに異様と言うべきか。

「ダメだ!じっとしてたら爆発する...!」

動かないと、その溢れそうなパワーのいく先が無い。
一先ず、被害も少なさそうで影響力も薄いテレポート10mほど先に向けて行使した。
この程度なら一切被害もー

「あれ?ここどこ?」

被害は出てないが、訳のわからないところに飛ばされてしまった。
スラムなのは間違いないが、さっきまでいたところとは全く違うようだ。

「うーん...ダメだなあ。
いつもと全く違うなあ...」

ーでも、切り札には使えそうだな。

この力では相手を殺してしまう気がするし、テレポートや他の魔術すら扱いが満足こえて過剰になってしまう。
でも、少し抑えればいつも通りに使えそうだ、と出力を少し抑えれば、次は目当ての場所へと飛べた。
魔力は全く減った気がしないし、相変わらず力は溢れてくる。

「少しは、慣れておこう」

なんて、指先で小さく魔術を発生させたり、壁を軽く殴ってみたりと、実験を開始した。

アーヴァリティ > 「あれ?
...ああ、戻ったのかな。これは」

なんて実験を続けること7分程度だろうか。
賽子の効果が切れた。
賽子による強化を失い、体がバランスを失い、呪いの影響での疲労でヨロめいて後ろへと倒れる。
呪いの効果時間をすぎたと知らない怪異は驚いた表情でしばらくじっとしていたが、すぐに呪いが終わったと気づき、疲労ゆえ力の篭らない体を起こして。

「一応...持っておこうかな。」

あくまでも護身用だが。
風紀が僕のことを指名手配していると言うのであれば、そのうち大規模な討伐隊が来るかもしれない。
そうなったら...生き残れるだろうか。
この賽子の呪いなら、それなりに生存の可能性を上げてくれるだろう。
なんてことを考えながら別の服を取り出して着用し、伸びすぎた赤髪を切る。

「服買う前に...パフェでも食べて行こうかな」

本当は今すぐにでも休みたいが、今更に一着、服を無駄にしたのだから買い出しには行った方がいいだろうか。
手加減の実験の果てに、随分と小さな破壊や切断痕が目立つその場をわずかに安定しない歩調で後にした。

ご案内:「スラム」からアーヴァリティさんが去りました。
ご案内:「スラム」に乙桐 火垂さんが現れました。
乙桐 火垂 > 適当な店からくすねてきた煙草に、指先から発した炎を近付ける。
くゆる煙に、力なく───笑って。

今日も程よく平和でないこの土地は心地がいいなあと思う。


適当な壁に背中を預けて、片膝を立てて座ると。
そのまま暫く煙をくゆらせているだろう。

乙桐 火垂 > 「……ん~…あー」


そういえば。風紀を取り締まるような人間はここにもいるんだっけ、と酩酊した頭でぼんやりと思い出す。

くすねてきたのは良くないことなので。まあ、そのくらいと思わないでもないのだけれど。


「そのうち、金置いてかないとな」


口ではそう言うが、中身のない空虚なセリフだ。そんな気などないのだろうと思える。

乙桐 火垂 > 何せ不法入島者であるので、働くあてもなく。
あてがあったとしても働く気も毛頭ないのだ。

「…金……ああ、そうか」

こうすればいいんだ、と。道端で眠りこけている浮浪者に目を向ける。
すると、浮浪者のポケットからいくつかの硬貨が火垂の手の中に入ってくる。

『空間移動』

彼の異能は、物体を自在に移動させることが出来る能力だ。
それが自分自身だろうが、物だろうが対象範囲にあれば異能の影響を受けるのだ。

「悪いねえ、そんなとこで寝てんのが悪いんだぜ」

目を細め、口の端を上げると 立ち上がって煙草をくすねた店へ向かうだろう。
そして言うのだ。「さっき払い忘れてたわ、これでいいよな」と、悪びれもなく小銭を置いて。
くすねられたことにも気付いていなかった、困惑する店主を尻目に 彼はそのまま立ち去るだろう。

ご案内:「スラム」から乙桐 火垂さんが去りました。
ご案内:「スラム」に227番さんが現れました。
227番 > 暗い色のマントの少女は今日も特に目的もなく、町中を歩いている。
ごみ漁りも、ほとんどしなくなった。欲しいものが、これと言ってないから。

本当は外に行ってみたいのだが、先日「先生」に連れられ
歓楽街に一歩足を踏み入れた際に見たものがあまりにも恐ろしく、
自分一人では近寄ることすら出来ずに居た。

227番 > ……今欲しいものは、出会いだろう。
知っている人でも、知らない人でも良い。……怖くなければ。
人と話して、周りの環境が、生活が、自分が、変わっている気がする。
それはなんだか楽しいことで。

そんなことを思いながら、空を見上げたり、狭い路地を覗き込んだり、
塀を飛び越えてみたり。のんびりと薄暗い街を行く。

ご案内:「スラム」に葉山翔一さんが現れました。
葉山翔一 > 学園から逃げるように駆けスラムまでたどり着けば異能を解き姿を現す。

「ここなら大丈夫だろ……」

住み慣れた場所なら逃げ場もなんでも判るので一安心できる。
根倉に帰る前に少し歩くかと適当に歩き出し…。

「ん……?」

何処に向かうかと適応に歩き出してしばし、壁を飛び越えるようにしている少女に気が付いて足を止める。

227番 > 少女は身長よりも高い塀を軽々と飛び越えて、ふわりと着地する。
マントが翻るが、それを特に気にする様子はない。

しばらくその場で周囲を見渡している姿が見られるだろう。

……欲しいものが出会いとはいえ、ここは底辺の地域。
いい人に会える確率のほうが低く、基本的に通りがかる人は全て警戒すべきだ。
他にも、犬がいても厄介だ。全力で逃げなくてはいけなくなる。
そういった理由で、きょろきょろとしている。
何も見つけられなければ、そのまま歩き出すだろう。

葉山翔一 > こんな場所で見るには無防備に何故か見え。
スラムの住人ならばそんな事はないのだろうが周囲を見渡す姿にそう見え。

「そこのちっこいの。何か探してるのか?」

これが同年代や年上ならほぼ確実に厄介ごとになるのだが自分よりも年下ならそれはない筈。
そう考えて声をかけて近寄っていく。

227番 > 「……!」

先に声をかけられる。少し驚いて身じろぎ。
大丈夫とわかるまでは、警戒を。逃げれるように、姿勢を低くしておく。

「わたし……?特に、なにも」

たどたどしい話し方の、気弱そうな少女の声。
相手の姿を確認しようと、フードの下から青い瞳を覗かせる。

葉山翔一 > 「あー、何もないから安心してくれ。
いきなりで信用できないと思うんだけどな」

こういう場所だけに声をかければ驚かれ、次には警戒をされる。
何時でも逃げれるような格好に軽く空いた片手をあげて無害をアピールし。

「そう、お嬢ちゃんだよ。そんなに周りを見回してるから気になってね」

たどたどしい話し方に気弱そうな声、そしてこちらは大きいとは言えないが少女に比べれば声も大きく。
怯えるのは仕方がないなと自覚しながら一定より近づかないで笑みを浮かべて見返して。

227番 > そんなに目立っていたのだろうか。
227は注目した時における、自分の異質さは未だ理解していない。

「……危ないの、あったら、逃げれる、ように、見てた」

距離を詰めてこないとわかれば、低くしていた姿勢を戻す。
相手は特に見覚えはなさそうだ。

葉山翔一 > 「さっき見たいに見回してるのは目立つぞ。それでつい声をかけたんだ」

一定で足を止めると警戒を解いた様子に息を吐く。
何をするつもりはないが警戒をされ続けるのもいい気分ではない。

「見た感じこの辺に住んでるんだろ?それで目立つのは目を付けられるぞ」

話す間も何度か上から下と見るが見覚えはない。
こんな目立つ姿で知らないのだから知らないのだろうと。

「そうだ…俺は葉山翔一だ。……飴食うか?」

そして声をかけたが用がある訳ではなく興味だったので直ぐに話題が付き。
名乗るついでにトランクから飴玉の入った瓶を取り出して差し出す。

227番 > 「……そう、なんだ、気を付ける」

素直に聞き入れる。
確かに、自分もキョロキョロとしてる人が目の前にいたら気にする。
今度からは塀の上で見てから降りよう。

「うん。わたしは、ずっとここに」

目をつけられた記憶もあるが、それはすぐに逃げたりで対処してきた。

「あめ?って何?」

聞き慣れない。
……さすがに落第街でも飴ぐらいはなんとかなるだろう。
飢えをごまかすのにも有効な道具だ。
お金の価値を理解していれば、たとえ浮浪児でも拾ったお金で買えるのではないだろうか。
だが、227はお金の概念さえ全く理解していなかった。

葉山翔一 > 「それが良いな。俺みたいなのでも気にするぐらいだ」

素直に聞き入れた様子に別な意味で驚き。
もし自分が嘘を言っていればどうするのだろうという場違いな心配。
騙すつもりはないが少々心配になう。

「なら気をつけないとな?」

逃げれないと色々と終わると言うようにアドバイス。
お節介と思いながらもついついと。

「知らないか?甘くてうまいぞ。
やるから食べてみろって。開け方は判るな?」

何というか金をとる気にもならずにやると告げて瓶を少女に差し出し揺らす。
片手ほどの大きさの瓶には飴が詰り蓋も捻れば開くような物。
出来るだけ警戒させないように笑みを見せながらに勧めて。

227番 > 「……?」

驚いた様子に首を傾げた。
少なくとも鵜呑みはしていないつもりである。
数年ほどこの落第街に居付いているので、逃げ延びる方向には強い。

「……興味は、ある、けど……」

揺らされる瓶を見ながら、受け取りを渋る。
227はどんな理由であれ、ただで物を貰うことを嫌がる。
甘い話には罠が付き物ゆえの警戒でもあるし、
親切や憐れみ、同情等といった視点での善意がいまだ理解出来ていないゆえの困惑でもある。

葉山翔一 > 「いや…素直だなと思ってな」

首を傾げる事に驚いた理由を告げ。
この場所に住んでいる割には素直に頷いた事にだと。

「あぁ、金なら釣らないから安心していい。
驚かせたお詫びだ。それを食ったからってお持ち帰りはしたりしないって」

商売人を自称はするが金にがめつい訳ではなく。
それは驚かせたお詫びの品だと説明。
ふと持ち帰りと言った後にある事を思い出し額に手を当て…俺はロリじゃないと何度の呟いてしまう姿は不審者のそれで。

227番 > 「すなお……わたしは、なっとく?したから」

幼いからと言って何も考えてないわけではないらしい。

「おわび……おもちかえり?」

隠喩はよくわからないようだ。
とにかく、お詫びと言われて、頷いて。

「じゃあ…ひとつだけ」

瓶を受け取りに、恐る恐る近づく。

葉山翔一 > 「そうそう、そう言う事だ。この辺の奴はまともにアドバイスしてもヤ違う奴ばっかりだからな」

幼い見た目に直ぐに頷いた事、それで驚いたという訳。
何も考えていないとは思っていないが言葉が足りないのできっと通じていなく。

「俺が声をかけたときに驚いただろ?それのお詫びだ。
飴の一瓶で変な事はしないから安心していい。
遠慮しないで全部持って行っていいんだぞ?」

一つという少女に気にしなくていいという顔で見返し。
近づいてくるのをただ見詰め、そのまま瓶を手渡すと怯えさせないように一歩下がり。

227番 > 「そう、なんだ」

他の人がどうとかは知る由もなく。
悪く思われているわけではないとなんとなく感じ、特に気にしないことにした。

「……ううん。それは、わるい?から」

驚かされることは、ここでは日常茶飯事。あまり気にするようなことでもなかった。

瓶を受け取って、蓋を持ち上げようとして開かず、次に蓋を捻って開ける。見た目で判断が出来ないようだ。
それから一粒とって、目元に持ってきて、じっくりと見て、口に運ぶ。何の味だろうか?

葉山翔一 > 少なくとも害をなしてくるか、攻撃的な風紀でもない限りはあまり悪印象を持つことはなく。
少女のように無害に見える相手には自分なりに親切にして。

「そうか?なんて言うか…しっかりしてるな」

見た目以上にしっかりとしている様子に余計なお世話だったかと思い出し始め。
蓋を持ち上げようとしてから捻って開ける様子にしっかりしている面とそうでない面を両方見て。

「毒は入ってないぞ、ただのイチゴ味だって」

赤い飴玉をじっくりと見る姿に苦笑し、何の飴かを告げて口に合うだろうかと反応を見る。

227番 > どことなく相手からは余裕を感じる。
この人もおそらく、"外"で活動している人なのだろうと思った。

「いちご……?」

名前を言われても、それが何なのかピンとこない。
だが、この味は……なんだか、とても好きな味だ。
それが何なのかよくわからないが、何故か懐かしい気持ちになった。

「かたいけど……噛んだら、だめ?」