2020/07/22 のログ
■神鳴 壬 > 「そろそろ帰るか。変なことに巻き込まれちゃ敵わないからな。」
打ち込んでいた手を止めて立ち上がる。
常時ネット内を彷徨っている意識から奇妙な情報を見つけ今日は用心しておくことにしよう。
変なことに巻き込まれるのは今後の予定からしてもあまり良いことではない。
突発的な事であったら諦めはつくものだが。
こういう時は隠れ家でのんびりするのが一番だ。
というわけで自分もスラムの一角から立ち去ることにした。
ご案内:「スラム」から神鳴 壬さんが去りました。
ご案内:「スラム」に日ノ岡 あかねさんが現れました。
■日ノ岡 あかね > スラムの外れも外れ。
完全に、何の人気もない廃墟群。
草木も眠る丑三つ時。
それでも……夏の夜に月は輝き、その明かりはあたりを満遍なく照らす。
そんな誰もいない廃墟の一角で……あかねは瓦礫の上に腰掛けて、鞄から何かを取り出す。
例の『デバイス』……《窓》と接続する装置。
見た目は普通のタブレットか何かにしか見えない。
それを、起動する。
「まぁ、私のだけは『特別性』だし、出来るのがちょっと遅れちゃったわね」
『真理』に到達するまでの予測時間を確認する。
無茶苦茶にデジタルタイマーが荒れ狂う。
「……時間が掛かるのは仕方ないわね」
溜息を吐く、笑いながら。
■日ノ岡 あかね > 「『真理』はやっぱり遠いわねぇ」
この分では、期日一杯まで掛かる可能性もある。
あかねの『デバイス』だけは諸事情で、少し他の隊員のそれより機構が複雑だ。
……より『真理』に近づける為にそうした。
他の隊員のそれは今でも十分な機能を有している。
だが、あかねの『願い』は……それだけでは十分ではなかった。
だから、拵えた『特別性』の一品物。
まぁ、全部『デバイス』はハンドメイドだから、どれもこれも一品物ではあるのだが。
「ま、気長に待ちましょ」
笑いながら、ペットボトルの紅茶を飲む。
ゆっくりと、月を見上げながら。
■日ノ岡 あかね > 「最悪、これも外さないとかしらね」
首元のチョーカー……黒い首輪に触れる。
委員会謹製のそれ。異能制御用のリミッター。
それを外せば、当然異能が使える。
日ノ岡あかねの異能。かつて、暴走事故を起こしたそれ。
「気に入ってるんだけどなぁ……出来れば外したくないわねぇ」
……あかねは、自分の異能が嫌いだった。
だから、その首輪が気に入っていた。とても。
不随意の出力も最低まで抑えてくれるそれ。随意の発動は制限してくれるそれ。
異能を誇る者にとっては、きっと煩わしくて仕方ないだろう。
武器を奪われるも同然と言える。
自衛手段を失うと言い換えることも出来るかもしれない。
だが……あかねにとっては、これは自分の中の『嫌いなモノ』を遠ざけてくれる、素敵なお守りだった。
「……そうも言ってられない時はでも、『仕方ない』けどね」
まぁ、それでも……外せばそれだけで委員会から『外すな』と言われているものを外したという口実を与えることにもなる。
介入の口実を減らす為にも、出来ればつけっぱなしにしておきたい。
……感情的な部分もないわけではないが、実利でまだ言い訳出来る範囲。
だから、あかねはそれを付けっぱなしにしていた。
「……無事に終わるといいわね」
呟く。
その『願い』は恐らく叶わない。
既に、何人か『動く』事は確認済み。
そうなると、恐らく……最後は。
「……私も異能者として、戦わなきゃかしらね」
例え、望まなかったとしても。
言葉で決着しない時は……恐らくそうなる。
有史のあらゆる闘争がそうだったように。
■日ノ岡 あかね >
「『楽しみ』ね……ふふ」
■日ノ岡 あかね > 虚勢くらいは張っておく。
一言、最後にそれだけ……自分にも言い聞かせるように呟いて……あかねは目を伏せた。
月明りだけが……あかねの背を照らしていた。
ご案内:「スラム」から日ノ岡 あかねさんが去りました。
ご案内:「スラム」に希さんが現れました。
■希 > 「んー、今日はいないかなあ?」
キョロキョロと友人探しをしていたようぢょ、目の前には人が居るが、役10メートル、電話をかけ、え?
■女性 > 「見えた、みえたわ、あの人をっ、あ、ああ、あ、あっ」
ぶつり、と目の前で、倒れた
■希 > 「え、ちょ、と、お姉さん?お姉さん?」
ようじょは、死に、唐突に、触れ、そして、漏れたデバイスからの、音を、一部漏れたそれを、聞いたようじょは
■希 > 「へ、なに、それ」
いたいいたいいたい頭が痛い、苦しい、そんな知識はいらない、要らない、必要ないっ
「あ、ああ、ぐ」
異能による精神的、肉体的な強化、ぎりぎり間に合って
「あ、う」
耳から血を流し、倒れた
■希 > 誰にも知られず、ようじょは真理の、一欠片を宿す事になるが、また、それは別の話、風紀見習がトゥルーバイトと交戦、負傷と言う事で、幼女が病院に送られたと言う事実が生まれただけであった
ご案内:「スラム」から希さんが去りました。