2020/11/20 のログ
■伊都波 凛霞 >
例えば相手が男性だったなら、きっと迷うこともない
それが自分よりも明らかに小さな少女だ
予想もしていなければ、今自分が置かれている状況も、どう対応していいかわからない…
「っ……」
されるがまま、硬直していた凛霞だったが…
このままではいけない、答えを出さなければ…
律儀にも、そんな思考をぐるぐるとまわして…出た結論といえば
「ね、念書」
「一筆書いてくれるなら、考えマス…」
そこまでするなら確約を…、と出た答えだったが
どう考えてもズレた答えとしか思えないものだった
それは自分でも理解できていることなのか、視線を思わず逸していた、そして
「や、待って、やっぱりもうちょっと考えさせて……あと手を止めて…!」
なかなか、締まらないのだった
■殺音 > さっきまでの気丈な態度はどこへやら。
念書をかけばだの、考えますなど
やっぱりもうちょっと考えてだの…
ぐっだぐだもいいところ。
だが、そのさまがあまりに先程までと違いすぎて…
可笑しくて…
「くっふ…ひひ、あはははっあっははは!!
じゃーそれで信用してやらなくもないんで。
さっさと考えて、はよ」
もちもちむにむに。
■伊都波 凛霞 >
「手ぇ止めてっていったよねえ!?」
これじゃ考えるものも考えられない
無理矢理に止めさせようとすればさせれるけど、体格も違うし力加減を間違えたら…
なんて変なところだけ冷静で
「て、いうかもう…こ、これで許してくれてもよくない…?」
もちもちむにむに
少女の手の中で布越しとはいえ好き放題に形を変えるそれ
いつまでされているのか、恥ずかしさが色々突破しておかしなことになってきていた
■殺音 > 「はー?こっちはアンタの…
アンタ個人に免じて、信用してやれるかもって手ー伸ばしかけてるんだけどー?」
すでに伸びてる手はまぁ、置いといて。むにゅむにゅ。
結局の所、彼女のさっきまでの態度が
ポーズだったかどうかの見極めだ。
そうだったらそうだったで、さっきまでの虚勢ははぎ取れる。
受け入れたら受け入れたで、その覚悟があるということだ。
そうであれば、この腕章は置いといて
この女自身は…少しは信じてもいいかもしれない。
「いいから、はよ」
ふにふにもちもち
■伊都波 凛霞 >
手が伸びてる場所が場所であるのが問題である
「──…」
唇をきゅっと、再び噛みしめた
さっきとは少しだけ、違った覚悟
「……約束してくれるなら、の話の上で…」
「い、一回だけ、なら──」
俯きながら、そう答える
やや震えた声で、それでもはっきりと口にする
それを求められれば、の話だが…正直な話そんなことでしか相手を信用させられない…
そのことに、途方もなく無力感を感じてしまう
「…答えとしては、それで、いい…?」
そう言いながら、自分の胸へと伸びている少女…殺音の手にそっと、自身の手を重ねる
■殺音 > 「ふーん…」
一回だけ。
多分、過去の事件もそう言ってぐだぐだと関係が続いたんだろう。
不器用な女だ。
手を重ねられたままにむにっと指を食い込ませ。
「じゃー、あーしが信用するのも一回だけでいーの?」
彼女が無力感を感じているのは、彼女がそれを許してしまう条件を出しているからだ。
人の欲望を叶えることで、信用を得ようというのならば
そうもなろうということだ。
「ま、いいけど」
■伊都波 凛霞 >
「…っ……いいよ。それで」
一度信用してみよう、というチャンスが与えられるかどうか…
それが一番難しいことのはずだから
「まずは、それがないと始まらないしね…」
信用は重ねていくもの
最初から全幅の信頼なんておいてもらえるものでもない
そんなのはむしろバカだと、人は嗤うだろう
──けれど今のはあくまでも例え話のはず。
本当に目の前の少女が求めているものは…聞いてみないとやはりわからない
「……名前、聞いてもいい?…私の名前は…知ってるか。 …あとそろそろおっぱい離して……」
■殺音 > 「始まらないもなにも、一回は一回じゃない?」
一回の信頼。
それでいいのならば、それでいいのだろう。
だが、その後の信用はどう稼ぐのか。
それ以上のなにかか、それとも継続した契約か。
ともあれ、あんな目にあったというのに、基本的に人を信頼している。
バカだ。
「コロネ」
そう短く答えつつ、むにぃ。
■伊都波 凛霞 >
「こ、コロネちゃんね。えっと、お話聞いてた…?」
手を離してねって言ったのに、笑顔を浮かべたけどやや口元が引き攣る
さすがにこんな場所で触られたからといって変な気分になったりこそしないものの、
擽ったいというか、なんというか……
「でも、一回信用した相手と一度も信用できない相手とじゃ、違うよね?」
だから1回目、というのは意味がある…と凛霞は思うのだ
とりあえず人を信じることからはじめる
凛霞の良いところでもあるかもしれないが、悪いところでもあるのは確かだ
おかげで痛い目を見ていることも多いが…もはや性分なのだろう
■殺音 > 「じゃ、一回ねー」
ようやく手を離す。
離すが…自分の手を見下ろし。
なんか物足りなさそうに手をグーパーグーパー。
「ふぅん…なるほど…じゃー、一回目はさっき言った条件でいいんで」
本気だとは思うまい。
自分も正直、女だろうが男だろうが、そういう興味があるわけじゃない。
だが、手に残った感触はなかなか癖になる感じだったし
彼女がそれを違えるなら、それはそれだ。
■伊都波 凛霞 >
はふー、なんて疲れた吐息
ようやく離してもらえたけど、なんだかちょっと変な感覚が残っている
さっきの条件でいい、という少女コロネ
もしそうだったら、の例え話だとばかり思っていたが…──
「…ほんとにそんなことでいいの?
もっと他に、あるんじゃ…」
少し乱れてしまった制服をなおしつつ、リボンをつけなおしながら、問いかける
本気でそんな趣味の持ち主なのだとしても、汚れた身体だと十分に知っているだろうに──
■殺音 > 「べつに。
とくにないんで、それでいーってだけ」
実際、彼女にしてほしいことなんてものはない。
彼女にこのあたりの一角の危険をなくしてもらうなんてのは不可能だ。
それは彼女が自分でいっていた。
ヒラの風紀委員だと。
だから、自分がしてほしいことは特に無い。
つまり、何でもいい。
とはいえ、ただで信用してやるってのも勿体ない。
だから、発端が冗談であれ、それでいい。
自分だって、綺麗な手や、きれいな生活、品行方正というわけじゃないし
彼女の汚れは気になっていない。
「まー、あーしはそういうの経験ないんで、安心してくれりゃいーんじゃない?」
人が悪い笑みを浮かべて
■伊都波 凛霞 >
「安心…していいのかなあ…」
もちろん約束を反故にする、なんてつもりはないものの…
同性でのそういうこと?はさっぱりなにがどうなるかもわからない
となれば不安しかないのだが……
それで少女が自分の手を取るに値するとするなら…自分も手を伸ばすことができる
だとしたら…どうなのだろう
選んだものは自分が成功に導くしか無い
そんな先輩の言葉を思い出す
「…それでコロネちゃんは…この街を出ることに関しては、どうなのかな」
できればおさらばしたいと口にした少女
それでも今ある生活を全て捨て去るのは、並大抵ではない。無理強いは、また違うと凛霞は思っていた
そうなったとして、正規学生への登用自体は前例もたくさんあるから問題はない…はず
■殺音 > 「そりゃ、でれるならでたいけど」
なんだかんだでカラダを差し出すことを了承してる風紀の女。
仕方がないから一回は信用する。
なんで自分もこんな条件を出したのかよくわからないが…
なんとなく、手に残った感触のせいなのかもしれない。
それはそれとして…そう、できることならこんなやばいとこからはおさらばして
自由と安全と贅沢を謳歌したい。
だが、それが可能な財力も、立場も、性格もない。
盗みもする。不法侵入もする。傷害、殺人、それすらも金が手に入るならいとわない。
身辺調査をすればそれも明るみになるだろう。
…とは言え、鉄火巻ヤローに比べればカワイイものだろうが…
「…まー、それはいいじゃん。なんならピロートーク?ってやつではなせば」
コチラはペースを崩さない。
■伊都波 凛霞 >
相手が男子生徒であったりしたなら、多少なり違ったのだろう
倫理観が薄いだとか、自分を軽視しているというわけでもない
しいていえば…成り行き以上のものはない
本当に必要なものがそれならば、対価として払うには…それでも悩んだ末、だっただろうが
「──私は、届く範囲には手は差し伸べられるし、
うーん…まぁ、それなりに覚悟もあるつもりだし、見せたつもり…だけど」
それはいいじゃん、という少女を見下ろして、言葉を続ける
「此処での生活全てを否定したくない…っていう気持ちもあるから。…聞いておきたかったかなって」
無理にとはいわないから、その時にででもいいよー、とつけ加える
「あくまでも犯罪行為に手を染めないで、学園の生活に馴染めなくてこっちに住んでる人なんかもいるだろうから。
…風紀委員としてはいけない考え方なんだけど、ね」
■殺音 > なるほどねと、うなずく。
しかし、それを伝えるのも…また信用の話だろう。
自分はそれができる立場にないこと。
言ってしまえば、犯罪者であること。
それを言うのは、つまるところ相手に対しての信用がなければできるものではない。
「一回の信用をそんなことで使うのももったいなくない?」
信用を前借りして、次の信用を得る手段をまた考えなきゃいけなくなるだろうに。
「あはははは…、まー、そーだな…あーしは…ここで生まれたから」
■伊都波 凛霞 >
「まぁ、一回限りと決まったわけでもないし。
こうやって言葉が通じて、会話ができるなら、チャンスは他にもあるかもしれないしね」
もちろんひとつひとつのチャンスを大事に使うことも必要かもしれないが
関係性や距離感というものは信頼と同じく、第一歩目を踏んでから培っていくものとも言える
で、あるならば焦る必要自体はないのだが…今は、落第街の状況が状況である
こうやって風紀委員を恐怖そのものとして見てしまえば、信頼を得ることはより難しくなる……──
「そっか。じゃあ此処での生き方しか知らないよね。そりゃあ、今の状態じゃ風紀委員憎しにもなるか……」
違反部活や犯罪組織にとって畏怖される象徴となることは、大きな犯罪の抑制になる…必要なもの
けれどスラムで生きる子供など、生きるために已む無く犯した罪に対しては…やはり拾い上げる手ともなるべきだろう
「──コロネちゃんのおかげで、私も風紀委員として、落第街の現状に何か言えることが増えたかも」
今、こうやって手を差し伸べ、手をとってもらえるかもしれなかった命が、"彼ら"の戦火で潰えたとしたら…
──果たして、自分は冷静に仕方のなかったことだと納得できるだろうか
■殺音 > 「一回限りかどうかは、アンタが次の条件を出せるかどーかだけど?
あーしはちゃんと一回なら一回の信用っていったわけだしー?」
こちらが出した条件、あちらの出す対価。
その話はさきほどしたとおり。
状況が悪い中、こちらが態度を軟化させたのは
あくまで、凛霞個人の覚悟などを多少は信用した結果でしか無い。
風紀委員自体は…恐怖であり、憎悪の対象だ。
「生き方知らないってか、ここが故郷…
ま、なんだろ…」
そういう意味では、ここから離れたくない…離れるのが怖い。
そういう感情もあるのだろうか。
「…ま、ふーきはどうでもいいよ」
むに。
■伊都波 凛霞 >
「ま、それならそれで取引として二回目以降はちゃんと考えるから」
それでいいでしょ?と笑う
故郷
そう、この少女にとっては故郷なのだろう
そんな故郷で大暴れする連中がいたら…その憎悪は自然なものとも思える
「とりあえずそんな感じ。風紀委員っていう大きな流れも、その中での仕事もあるけど…。
私には私の正義というやつも、まあ一応あるので」
そこを評価してもらえるとありがたいね、と笑ってみたが…
「なんでまた触るの!?今日はもうおしまい!」
■殺音 > 「じゃ、一回目以上のなんかを期待しとくし」
一回目と同等、それ以上の対価を求めるは当然、と彼女の笑みに対して
こちらも人の悪い笑みを返す。
「アンタの正義ね。
それがあーしらにとっていいことでありゃー
その正義ってやつに期待してもいいんだけど」
彼女の正義は彼女の正義。風紀とは違う。たしかにそうだ。
だが、それがこちらに有益だとはまだ決まったわけではない。
そういう意味でも、まだ信用はたりない。
むにむに。
「あー、これ?信用一回分前払いしたから、頭金」
もにもに
■伊都波 凛霞 >
「頭金って言うならちゃんと了承を得てからにしてね…」
むにむに
そんなことを今更言ってももうすでに手が動いているわけで
今後の約束など取り付けて、凛霞が開放されて通常の警邏に戻れるまで今しばらく
殺音の手で好き放題されていた…のかもしれない……
ご案内:「スラム」から伊都波 凛霞さんが去りました。
ご案内:「スラム」から殺音さんが去りました。