2020/12/12 のログ
ご案内:「スラム」に『虚無』さんが現れました。
『虚無』 >  
 荒れ果て、血の臭いが立ち込めるスラムの中を歩く。生きている人はいないというより移動した後。
 どこかの抗争に巻き込まれ大勢が死亡。生き残った人もまたここを退去せざる負えなくなったとかなんとか。

「結構大ごとになってきたな」

 抗争も表に見える形になりつつある。前のように裏で勝手に殺し合いをしているだけならばどうでもよかったが。こうしてスラムにまで被害が出だすと話は別だ。

「能力のせいで抑止しにくい……というのも厄介だな」

 能力がないのならば武器だとかを叩けばそれで解決だろう。だが能力のせいでそうはいかない。
 例えばだが自身だって空中から投下して着地と同時に周囲を吹き飛ばすという芸当ができる。
 言ってしまえば自身の存在はミサイルや爆弾と同じである。

「せめて抗争した組織の情報だけでも見つかればいいが……」

『虚無』 >  
 落ちていた物を拾う。そこにあるのは薬莢。

「……能力者だけじゃないか。となると大きな組織だな」

 能力がある世界だからからこそ予測がつくこともある。
 小さな組織ならば能力者だけで行うかそもそもこんな行動は起こせない。
 実銃込みで能力者込みでこの規模ができるのはそれなりに大きな組織だけだろう。

「小さな組織じゃなくてよかった。絞りやすい」

 口径としてはサブマシンガンクラスだろう。まぁこの規模ならば武器のチョイスとして間違ってはいない。
 1発だけそれを拾うとポケットへ。

『虚無』 >  
 しばらく調査をしていたが、声が聞こえる。抗争していた奴らではなく。

「ここまでか」

 見える姿は赤い制服。風紀の一派だ。
 家の影に逃げ込むとそのままスラムの奥へと消えていった。

ご案内:「スラム」から『虚無』さんが去りました。