2021/02/14 のログ
ご案内:「スラム」に花菱刃さんが現れました。
■花菱刃 >
「はいはいこちら骸」
通信機をかける男。フンフンと頷いている。
あちゃーと声を漏らした。
「やっぱり逃げ切れなかったよな。通信途絶ってことはそういうことだろ? まぁ外部組織の連中だし良いけど。痛いっちゃ痛いよなぁ」
潰されたのは一応は物流を担っていた組織をまとめている幹部の集まり……だったはず。
うーんと声を出してから。
「ま、いいか。了解了解。被害確認とかはしなくていいよ。風紀が現場検証とかくるかもしれねーし。仮に情報残してたとしてもでかい情報はないっしょ。じゃそういうことでアウトー」
と通信を終える。
通信機をしまうとはぁと溜息。
「どうすっかなぁ。救助の方法が思いつかないな。俺一人で突っ込んで救助なんて無理だし」
今はまだ蜥蜴の尻尾斬りでなんとかなってる。がそれも時間の問題。尻尾とて有限だ。
その尻尾がなくなった時彼女がどうなるか。うーんとうなる。
■花菱刃 >
人質は生きているからこそ価値がある。それは間違いなく事実だろう。
事実生きているからこそ自身はまだ風紀に対して不意打ち気味の暗殺や大規模な破壊工作には乗り出せない。それは自分だけではない。
さらに言えば相手は前に一度公安に睨まれた風紀の問題児たちだ。となれば……2級学生ともいえる彼女を無碍に殺せば公安の調査が入る可能性はある。そうしたら解散などに追い込まれる可能性もある。以上2点がある以上向こうとしても殺しにくいはずだ。
だが、だからなんだと言われればそれまで。別に殺す理由などいくらでも作り出せるだろうし、場合によってはこちらの攻撃を切欠にこっちに乗り込む口実にすることも可能だろう。
その上それに対する懸念はもうひとつある。
「……ボスも血上りやすいからなぁ」
もしここで彼女に何かあれば間違いなく報復攻撃の命令が下る。それを拒否する者は仲間にはいないだろうという予想もある。
だが同時にそれは壊滅も意味するだろうことは自分も理解できてしまっている。だが自分とて仲間を殺されて黙ってみているというのが正しいとも思えない。
うーんとうなっている。
「風紀を捕えて交換って形がシンプルだよなぁ……一般人に手出すと後が面倒だし」
ああいう俗にいう体制というのは身内には甘いがそれ以外には比較的辛辣な所がある。
どうせ一般人に手を出した所で交換には乗ってこない。挙句最終的にはそれを口実に攻撃に乗り出すのがオチだ。
では1番シンプルなのは風紀委員。可能なら捕えた組織である特務広報課をメンバーを捕えて裏で内密にやり取りすること。
だが。
「強いんだよなぁあいつら」
そう強い。それはもうべらぼうに強い。
殺す前提ならともかく生かしてとらえるなんて生易しい考えが通じる相手じゃない。
うーんという唸り声が余計に激しくなる。
ご案内:「スラム」にシャンティさんが現れました。
■シャンティ > こつり こつり こつり
小さな小さな足音を立てて、女は歩く
目の前には青年が一人
「あら、あらぁ……お悩み、の……時間、か、しら、ぁ……?」
迷うことなく、惑うことなく。そちらに向かって歩いていく。
「ため息、を……つく、と……幸せ、が……逃げ、る……なん、て……いう、わ、よぉ……?」
くすくす、と女は笑う。
■花菱刃 >
「んー、いやぁ色々と悩みが多くてねぇ」
なんて言いながらチラと見てん?と首を傾げる。
頭の中を情報をひっくり返して。ポンと手を。
「あ、大道具」
直接会うのは初めてだなぁなんていいながらニコニコと笑った。
とそこまで言ってから。
「あぁボス経由だから俺の事は知らないよなぁ。悪い悪い。俺は骸で通してる……まぁ、仮のお仲間って事で」
と暗に蜥蜴のメンバーですと自己紹介をして手を差し出す。握手の流れである。
よろしくなんて人のいい笑顔を浮かべて。
「まぁ、悩みってのはあれよ。攫われた仲間をどうやって救助すっかなぁっていう。そういう悩み」
■シャンティ > 『「――」男はしばらく考えてから手を打つ「――」』
女は謳うように言葉を紡ぎ――
「あ、らぁ……私、の……こと、ご存、知……なの、ねぇ……ふふ。光栄、だ、わぁ……?」
『「――」そういって、男は手を差し出す。「――」』
差し出された手に、やや慎重に手を差し出して握ろうとする。
華奢な手であった。
「う、ぅん……あぁ……『炎』……だった、かし、らぁ……? そう、ねぇ……心配、よ、ねぇ……広報、部……は、容赦、ない、し……なん、なら……命、も……危な、い……かも、しれ、ない、わねぇ……?」
素直な感想を述べる。広報部は、最近入った新顔なども含め力のあるメンバーは特に人の命に関心が少ない人物が多いように見受けられる。それにしても、救助、と。思ったより情に厚いようだ。
■花菱刃 >
「そりゃ知ってるさ。協力者の顔と名前はしっかりと把握しておかないとな。いざって時の為に」
と人のいい笑顔。そこだけ聞けば仲間としてと思えるが。外部となると意味合いが違う。
事実重要な拠点用に虚弾に自動小銃などを購入して武装させている辺り外部協力者には大きな信用はしていない。つまるところ話せる内容などを考えながら話す相手として。そして場合によっては切り捨てる相手としてマークしてあるだけだ。
「あー、いやぶっちゃけ命はまだ気にしてない。ああいった正義の組織ってのは俺達と違って殺すのにも色々と理由が必要だからさ」
元々体制側だったからこそそこはわかっている。
だけどなぁと悩むように。
「でもそんなのいくらでも作れるし……手を出すのは止められない。んでそうなると色々と面倒だし。俺も面白くないしなぁって」
んーと考えてからチラと彼女を見て。
それから本に視線を落とす。
「アンタは戦えたりしないの? 後一人でもあいつらと張り合える相手がいるだけで救助作戦がすっげぇ楽になるんだけどなー」
どうなのよと首をカクと傾けた。