2021/02/15 のログ
■シャンティ > 『男は人当たりの良い笑顔を浮かべ、語る。「――」』
ああ、これはきっと信用していない。されていない。もう少し正確に言うならば、真の仲間として捉えていない。けれど、それこそが好ましい。ただただ甘い仲というのも悪くはないが、それだけではつまらない。
「ふふ……彼、ら……いぇ……彼、は……ただ、の、正義――では、ない、もの……甘く、みて、は……駄目、よぉ……?」
軽く人差し指をあげて、注意するような仕草をする。
神代理央という人物は、其の気になればどこまでも非情になれるし、其の一方でどこまでも甘い部分がある。要するに、不安定なわけであるが……少なくとも、目的のためには一線を越えることに躊躇がないのは確かだ。
「そ、う……ね、ぇ……本庁、へ……殴り、込み、とか、は……あま、り……現実、的……では、ない、かし、ら、ねぇ……? む、かぁ、し……色々、あった、し……警戒、は……強い、わ、ねぇ……」
人差し指を唇に当て、少し考える。
「私? ふふ……『頭』、に……聞い、て……ない、かし、らぁ……? 私、は……そこ、まで……し、ない、わよぉ……? あぁ、でも……バレン、タイン……だ、し……武器、や……道具……兵隊、情報、の……プレゼント、なら……でき、る……けれ、どぉ……?」
首を傾ける相手に、笑って返す
「人員、さえ……あれ、ば……大丈、夫、なの……かし、らぁ……? 二人、でも……難し、そう……だけ、れどぉ」
■花菱刃 >
「わかってるわかってる。ただ下のメンバーもだがどうにも仕事ってのには真面目みたいでさ。だからまぁそういうのは結構真面目なんじゃないかなぁって予想」
とコロコロと笑い声をあげた。
甘く見るつもりはないが、だからこそ殺さないと思ってしまう。むしろ普通に考えるならばもっと早い段階で拷問にかけられているはずだがそうはなっていない辺り組織としては非常にまじめと評価している。
まぁ彼女の言う通りそれを甘く見ていると言ってしまえばそうだが。
「あららー、残念。って聞いてるかもしれないし聞いてないかもしれない。まぁ一応の確認ってやつだよ」
もしかしたらある程度はいけるかもしれない。隠してるだけかもしれない。なんて少し期待はしたが。
無理だったようだ。残念と肩を竦める。
「ああ、相手の本拠地に2人で乗り込むとかじゃないぜ? 俺が大体あいつらとタイマンで殺す前提ならイーブンって所だからさ。もう一人強いのがいれば……攫えるじゃん? 広報課のメンバー」
後は言わなくてもわかるだろうとウィンクをする。
「でもまぁ、無理ならこの案も厳しいよな。俺一人だと殺すか殺されるし」
■シャンティ > 「ん……そう、ねぇ……鈴音、ちゃん……はぁ……あま、ぁい……甘い、感じ、だし、ぃ……其の辺、かも、しれな、い……けれ、どぉ……ま、ぁ……こっち、から……あっち、に……いった、子……だし、ねぇ……」
人差し指を唇に当てたまま、少し考える。彼女が上の方にいる以上、少し甘くなるのもまあ考えられないではない。
「……ふぅん?」
はぐらかすような言動に、くすり、と笑って返す。最悪、捨て駒のように扱うことも考えていたかも知れない。それはそれで、面白いのだけれど。
「あぁ……それ、は……面白、い……わ、ねぇ……狙い、どこ、ろ……は、限ら、れ、そう……だ、けれ、どぉ……うーん……そう、ねぇ……囮、とか……それ、からぁ……油断、とか……もし、くは……判断、を……鈍ら、せる……な、ら……でき、る、かも……だ、けれ、どぉ……? たと、えば……こん、なの……を、つかって、ね?」
ふと、手に今までなかったもう一冊の本が現れている。
「闇を抱く街に、戦火を導く鉄火の鋼。汝、群れなす獣のごとく、行進し、砕き、荒らす者なり。これ、我が書の一部に現れし真実の一部なり」
滔々と謳われる言葉とともに……其の場に、鋼の異形が現れる。見るものが見れば、それは広報部のトップの人物が操るソレに似たナニカ、と思えるかも知れない。
■花菱刃 >
「そいつにはまだあってないなぁ。あったのはええっと。雪景勇成ってやつと。後はなんか傭兵、雇った外部協力者って所だろうな」
これがどっちも面倒なんだよなぁと苦笑いを浮かべた。
「狙い所は、そうだな。さっき出た二人はなし。傭兵に人質としての価値はないし雪景勇成ってのは武器作ってくるから縛るのが面倒すぎる。同じ理由で向こうの大将も無しだな……って、ほうほう?」
彼女が詠唱して出てきた物を見て感嘆の声を漏らす。
それはこの街の増悪の対象。それが向けられないのなら個人的には結構好きな造形物。
「なるほどな、これは……結構面白いかもな。囮ってのも良いけどさ。それならこういうのってできたりするか?」
と悪い笑みでニタリと笑う。
その金属の塊を指して。
「こいつにさ、風紀……襲わせたりできねぇ? 無理なら銃もったメンバー辺りに同じタイミングで狙撃させても構わないけど」
ヘッヘッヘッと笑っている。
「あの組織ってこっちから向こうにいった奴らが多いんだろ? ならさ、ここを焼き払うっていうあの手法。恐怖で着いてきてるだけってのも多いはずなんだよ……それが突如自分に牙を向く。上の方の幹部組は無理でも下の方なら引き抜けるかもしれない。それでそこからの情報を利用すれば、サシでも上の連中を捕まえられるかもしれない」
攻撃的な意味で完全な先手を打てるのなら殺さずに捕えるというのも不可能ではない。
それを可能とできそうなピースが向こうにスパイを放つという仕組みだ。
もちろんボスに許可を貰ってからだが。作戦としては悪くないと思っている。
■シャンティ > 「勇成、くん、は……ま、ぁ……生粋、の……子、っぽい、しぃ……厄介、そう、よねぇ……傭兵……あぁ。あの、機械……アレ、も……そう、ねぇ……存在、強度、が……違う、もの……無粋、よ、ねぇ……」
なんでも利用する辺り、かの人物も大したものであるが……この闘争に、ああいう存在は少しばかりずるい。勿論、ずるいも卑怯も当然の世界ではあるので受け入れるしかないのであるが。それでも、やや自分の美学には反する。
「そう、ねぇ……正直……幹部、級……だ、と……鈴音、ちゃん、が……いち、ばぁん、素直、で……可愛、い……しぃ……狙い、どころ、か、しら……ね、ぇ……?」
戦闘するにしても、籠絡するにしても、おそらくはそれが良いだろう、とは思う。ただし、一点狙いの危険性もないわけではない。だから、あくまで自分は提案するだけだ。
『「――」骸は、悪戯を思いついたような悪い笑みで金属の塊を指差して問う。「――」』
女は面白そうに謳い上げた。
「あら、ぁ……そう、しちゃ、う……? そう、ねぇ……本物、ほど……の、火力、と……取り、回し……継戦、力……と、は……いか、ない……けれ、どぉ…… ええ、ええ…… 脅し、くら、い、には……でき、る、わ、よぉ……?」
必要なのは、理解と情報。それは流石に足りていない。あくまで、分かる範囲の再現に過ぎない。それでも、不十分ながらに活動をさせることは可能である。
「そう、ねぇ……元々、は……勧誘、され、て……表、を……夢、みて……此処、から……逃げ、た……そん、な……子たち、よぉ……?本当、なら……別の、道で……生きる、予定……だった、けれ、ど……その、頭は、いなく、なって……広報、部……に、連れて、いか、れた…… 今、は……あま、ぁい……飴、も……もらって、すこ、ぉし……意気も、あがっ、て……いる、みたい――だけ、れ、どぉ……ふふ。そう、ねぇ……こち、らも……あま、ぁい……アメ、と……ムチ、で……教育、でき、る……かも、しれ、ない、わ……ねぇ?」
くすくす、と面白そうに笑う。
「私、は……隙、を……作って……穏当、に……攫う、算段……だった、けれ、どぉ……そっち、は、そっち、で……おもしろ、そう……ねぇ……け、ど」
くすくす
「きっと……戦争、よぉ……攫った、り、した、らぁ……ふふ。よぉ、く……相談、して、ねぇ……?」
今はまだ、囮だったり、欺瞞で敵対組織を狙わせたりしているが、完全なる敵対をした場合……どこまで容赦なく叩き潰しに来るか。本当に戦争じみた争いになるのではなかろうか。想像しただけで、高ぶってしまう。
■花菱刃 >
「機械? へぇあれ機械だったのか。ただただ頑丈なのかとおもってたが。なーるほど……なら殺せるな」
最後の一言はどこまでも冷酷に。
ただただ頑丈でタフで厄介な相手だと思っていた。だが機械だとわかったのなら手の打ちようはいくらでもある。機械は精密で強力故に狂わす方法もいくつかある。
提案されれば頷いて。
「なるほどねぇ。丁度良いんじゃないか? 女同士の交換の方がわかりやすいし」
丁度同じだ。ベストだろう。
そして相手の笑顔に向けて、こちらも笑顔を向ける。
「ボスのゴーサインが出たならすぐにでも」
と笑った。
戦争に関しては鼻で笑い飛ばす。
「どうせ奴さん初めからそのつもりだろうし。そもそもだ……もう戦争だろ? これ。戦争ってのはさ、起きた戦いを後から見たら戦争だったって認識されるだけで……当事者からしてみればただの争いでしかねぇのさ」
元々体制側だったからこそそう言える。
今まで歴史上あった戦争そのすべてが言ってしまえば大きな小競り合いだ。すでに戦争というのも間違いではない。
「それに、向こうは情報がないから攻めてこないだけ。情報があったら攻めてくる、それは変わらない……でだ。ボスの聞いた冗談話だけどさ。この街にはこの街を守るこわーい獣が出るんだってさ。もし広報課がまた前みたいに暴れるならその獣はこっちの味方だ。だってそうだろ? 俺達はただ単に仲間を取り返しただけ。それに反応してこの街を壊しにかかるのは向こうなんだからさ」
と今までで1番悪い顔で笑った。
「その上また前みたいな手を取れば公安も動きだす。向こうになりふり構わない手を取らせるすなわち……俺達の勝ちなんだよ大道具」
そう、正義はたしかに絶大な力と権力を有する。故に制約も同時に多い。
現状でも制約の上やれる手を取っているはずだ。即ちこれ以上の悪化はまずありえない。
あり得るとしたらそれは向こうがなりふり構わなくなった時。しかしそうなれば怖い獣や公安が広報課の前に立ちはだかる。
どう転んでも悪い手ではない。
「ま、とりあえずはボスに相談だ。救助作戦の目途も立った。それじゃ、俺はそろそろ失礼するぜ。昨日仕事で寝てなくてさ。そろそろ眠くって」
ふわぁとあくびの真似をしてその場を後に歩きだす。
「ああ、もし上手くいったらまた連絡するな。じゃそういうことで」
と手を振るって。
■シャンティ > 「そう、ねぇ……知って……いる、のは……それ、くら、い……ふふ。あぁ……バレ、ンタイン、に……して、は……ちょぉ、っと……プレゼント、が……過ぎた、かし、らぁ……?」
くすくすと笑う。機械で、竜。読み取ったのはそこまで。性能や異能など、もっと詳細な情報は皆無だ。もし知っていたとしても、これ以上の情報を回すのはあげすぎというものだろう。正直を言えば、これでもあげ過ぎなきらいはあると思っている。今夜は少し口を滑らせすぎたかも知れない。それもこれも、こんな高ぶる話を聞かされてしまったせいだ。高ぶると少し自制が効かなくなるのは悪い癖と、やや反省をする。
「あははははは、そう、そう、ねぇ……えぇ、えぇ……そう、だわ、ぁ……もう、戦争、よ、ねぇ……ふふ。なら……惜しみ、なく……力、を……注が、ない、と……ね、ぇ……」
くすくす、と笑う。そして、少しだけ口を閉じる。
「……ふふ。あまり、面白、い、から……貴方、から、も……お話、した、かも……しれ、ない、けれ、どぉ……私、から、も……ふふ。お知らせ、して、おいた、わぁ……? ふふ。便利、ねぇ……これ。」
『盃』なる能力を用いた念話のようなやり取り。ついでなので、新しい玩具の話も告げておく。それを彼らが求めるかどうかはわからないが、種を撒くことには意味がある。
「こ、わい……獣、ねぇ……あぁ……秩序、の……守り、手……さん、かし、ら……あの、手合、は……あま、り……好き、じゃ……ない、けれ、どぉ……あっちで、喧嘩……して、くれる、なら……悪く、は……ない、わ、ねぇ……? た、だ……彼ら、も……あま、り……期待、しない、方が……いい、かもしれ、ない、わ……ね。向こう、に……肩、入れ、する……可能性、だって……ある、わぁ……?」
彼らも彼らで、それぞれの思惑があるようにも見える。其の手合の一人が、むしろ彼ら側にいることも見えている。ただ、それ以上の細かい部分は流石に見えていない。何にしても、不確定要素すぎる。あちらに干渉できればいいが、それも難しい気はしている。
「ええ……おやす、みな、さい……骸、さん……その、『刃』……しっか、り……研いで、おい、て……ね?ふふ」
くすくすと笑いながら、見送ることだろう。
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