2021/05/01 のログ
ご案内:「スラム」に神代理央さんが現れました。
神代理央 >  
此の地区は、何時も薄暗いし薄汚い。
皺一つない制服と、磨き上げられた革靴で闊歩するには、些か不似合いな場所だ。
ひび割れたアスファルトを踏み締める音が、滲む様に響き渡る。

「……全く。今更此処に気を遣う必要もあるまいに」

普段引き連れている異形もなく、一人スラムの中を進む。
表向きはスラムの住民への威圧感を与えない為ということだったが――まあ、風紀委員会の人気取りの様なものだ。
反吐が出る、とまでは言わないが、今更では無いかと溜息を吐き出したくもなる。

神代理央 >  
そうして、査察を終えた少年はスラムから立ち去るのだろう。

ご案内:「スラム」から神代理央さんが去りました。