2021/07/14 のログ
ご案内:「スラム」に神代理央さんが現れました。
神代理央 >  
スラムの一角を根城にした違反部活の根絶。迷宮の様に入り組んだバラックを逃げ回る違反部活の掃討は困難を極め、当初任務に当たっていた風紀委員達は周辺住民の避難誘導で精一杯。
まして、その住民の中にすら違反部活の構成員がいる可能性を否定出来ない以上、任務の遂行は困難を極めていた。

何とか住民の退去を終えた頃、既に負傷者が続出した上、なまじ時間を与えた為に敵の犯行耐性も整ってしまった。
かくなる上は、バラックの森の中に強行突入か…という状況の最中。

一人の少年が増援として訪れた事で、情勢は俄かに動き出す。

神代理央 >  
雷鳴の様な砲声と、地響きの様な駆動音が響いていたのも――つい先程までの話。
特務広報部と呼ばれる風紀委員会内部組織。その部長である少年は、溜息交じりに同僚から報告を受ければ異能を発動し、召喚物を展開。
数分の後、違反部活の拠点には砲弾の雨が降り注ぎ、潜んでいた構成員達は、悲鳴と共にバラックから脱出して…次々と捕縛されていった。

「…ひったくりや小悪党相手では無いのだぞ。貴様達が油断していたとは言わないが、もう少し迅速に事を運ぶ事だ。
それに、戦闘系の異能を持つ者が少なすぎる。一体どうしてこんなメンバー……ああ、新入委員の教導…成程な…」

駆けまわる風紀委員の一人から、此処まで任務に手こずった理由を聞けば流石に深い溜息。
さもありなん、といったところだろうか。

「兎に角、必要な火力支援は行った筈だ。
後は、自分達で何とかしてみろ。それも勉強の一つだろうさ」

此処から制圧するのは容易だが、それを自分がしてしまっては彼等の為にならないだろう。
慌てた様に頷く同僚に背を向けて、一人進んでいくのはスラムの奥。

残党処理、という訳でも無いが。取りこぼしがいたら始末してやろうかな、くらいのもの。

神代理央 > 今回は、新入り達も奮戦したらしい。
逃げ惑う残党に出会う事もなく、気付けば違反部活の拠点制圧も終了。
夏休みには何か訓練でも施してやらねばならないかな、なんて思いながら、その場を後にするのだろう。

ご案内:「スラム」から神代理央さんが去りました。