2022/12/20 のログ
ご案内:「スラム」にジョン・ドゥさんが現れました。
ジョン・ドゥ >  
 そういう場所がある、って事はしっていた。だから、いつ訪れようかと考えてはいたわけなんだが。妙に故郷の空気が懐かしくなって、なにも考え無しに足が向いた。

「……ホームシック、ってわけでもあるまいし」

 バラックや、古い家屋が並び、見るからに金も物もない貧民街。スラムと呼ばれている場所らしいが、この場所の風景は、故郷に似ていると言える。

「でもな……こんなにジメジメはしてなかったか」

 空気が薄暗い、というのか。金や物だけじゃなく、活力にも乏しいように見える。
 

ジョン・ドゥ >  
「はは、まあ。こういう姿の方が普通なんだろうな」

 他はなくても活力だけはある……そんな街は、そう多くないんだろう。どいつもこいつも、這い上がろうって意地があった。

「……寂しい場所だな」

 何とも言えない気分だ。なにか面白いものにでも、出会えないかと期待してたんだけどな……。