2023/01/01 のログ
ご案内:「スラム」に『虚無』さんが現れました。
『虚無』 >  
 新年早々のスラム。そこにマスクで顔を隠し、フードをかぶった男が歩く。風貌自体は外ならあやしまれてもここでは特段怪しむ人はいない。
 今回は仕事といえば仕事だし違うと言えば違う。新年というのは色々な意味で変化が起きやすい時期。だから情報収集で情報の集まりやすいエリアを歩いている。それだけの事。
 歩いている分には一般人だが、足取りに迷いが無かったり、人とすれ違う事に恐怖を感じていなかったり。わかる人にはわかるだろう。彼はこの辺りによく馴染んでいると。

「……今のところは特に変化なしか」

 テロリストが増えている。そんな話は聞いている。ならば警戒するに越したことはないだろう。
 武器弾薬ならばともかく、生物兵器の類を持ち込まれたら自分達の案件に突入しかねないのだから。

『虚無』 >  新年のスラムを歩く。問題はなさそうだ。精々喧嘩があるくらいだろう。
 しかしそれは自分が介入する理由にはなりえない。というよりあの程度のやり取りは風紀委員でも介入しないだろう。
 人込みを縫うように歩いていき、人の中に紛れ込み、そのまま追跡すらできなくなるほど自然に人の中へと溶けて消えた。

ご案内:「スラム」から『虚無』さんが去りました。