2023/01/05 のログ
ご案内:「スラム」に『虚無』さんが現れました。
『虚無』 >  
 正月も開けて早々。スラムを高所から見下ろす1人の影。
 犯罪がない。という事はないが、少なくとも自分達が動く事態に至る事案は一時期に比べ発生しない。
 とはいえ、ゼロではないし警戒をしない理由にもならない。
 今回はそんなのを警戒した結果の情報収集のひとつ。
 高所から1番気が緩みながらも再び世界が動き始める時期。この時期に高所から広範囲を見渡す事でほんのわずかな違和感から何か異変がないかを見極めるつもり。だった。

「……考えすぎか」

 しかし、今のところスラムは平和。いや、平和と言っていいかはわからない。世間一般で言えば十分以上に危険な街なのだろう。
 だが自分達が動くような事は起きているようには見えない。

『虚無』 >  
 しばらく、街を見下ろしていた。
 何事もない。そう判断すれば仮面を外す。

「一旦戻るか」

 最近、こちらの姿でいる事が多かった。だからこそ一旦戻る必要がある。
 学生としての自分もまた重要な生き方だ。表からでしか見えない物もあるのだから。
 そうしてビルの中に男は消える。出てくる時にはボロボロのコートをきたこの街にはよくある若者の姿。そして、そのまま人込みへと混ざって消えて。表の世界へ。
 その時には学生照月奏詩へと戻るのだ。

ご案内:「スラム」から『虚無』さんが去りました。