2019/02/19 のログ
ご案内:「黄泉の穴」に閃 天兎さんが現れました。
■閃 天兎 > 魔術のバリケード、しいてはその奥に見える「穴」へと視線を向ける。
睨むでも、恐れるでもなく、ただただ冷徹に、利用しか考えない視線を仮面の下から穴の果てまで向ける。
バリケードの直前に鏡を作り出し、バリケードをすり抜けて瞬間移動する。
バリケードをノーリスクで突破し、辺りを冷静に見渡す。
──何体か怪異らしき化け物が見受けられ、また、僅かに人の声か、足音か、自然ではない音を感知する。
怪異どもは、今は死体も不要だ。穴の中へと入ろうと、静かに、素早く、かつ余裕を持って足を進める。
穴の最上部の縁に立ち穴を見下せば──
「これが黄泉か…安直な」
とだけ、通称名を馬鹿にする、周囲に対する嘲笑を表す一言を放つ。
彼にはここが黄泉、死後の世界のような恐ろしさや特異性を持つとは思えなかったようだ。
何度か注意深く穴の中を観察し、音もなく穴へと飛び降りた。
ご案内:「黄泉の穴」にフィフティーンさんが現れました。
■フィフティーン > 黄泉の穴、それはスラムの最奥地に点在する
この島でも最も危険な場所の一つ。
かつて大変容の爆心地となったこの地区は
その危険性ゆえに監視の手すら置くことが難しい。
しかしそんな場所に入っていくシルエットが一つ。
その影は少なくとも人ではない、
四つの足と単眼の高性能カメラを持ち
所謂蜘蛛型のフォルムを持つロボット。
使役する偵察UAVがこの場所付近に人のようなものを捉えたのだ。
この穴には危険なアーティファクトが眠っており
落第街の組織を誘惑する。
それらは時に組織間のパワーバランスを左右する力を
持つ事さえある。
落第街のバランスを守るためロボットは異常空間へと入っていく。
時折機械特有のモーター音を鳴らしながら
かつて災いをもたらしたその穴へと近づいてゆく。
■閃 天兎 > 「……撤回しよう」
先程、黄泉の名を嘲笑したばかりにも関わらず、額を抑えながらあの一言を撤回する。
穴の内部は外見以上に混沌としていた。
強力な怪異が潜んでいるのか、引きちぎられ食い散らかされた人や怪異の死体、血痕、大規模な破壊跡。
そして所々から覗く、其れなりに価値や力のある道具。
自身の持つ武具には遠く及ばずとも、弱者の底上げ程度なら十分すぎる品を既に幾つか見つけている。
十分な特異性だ。このまま帰るだけでも結果はいいと言えるのではないか。
そんなことを考えつつ、先程から耳が微かに捉える機械音に溜息をつく。
大方監視者がいるのだろう。だとすればそれはもうすぐ姿を表すだろう。
返り討ちにしてやる、と余裕の状態で。
■フィフティーン > 穴の前に差し掛かれば金属の筋肉とも言える
形状記憶合金のアクチュエーターから生み出されたパワーを
その四つの足に伝えてジャンプする。
そうして風を切りながら混沌の穴へとどんどん降下してゆく。
下りきるのにそんなに時間はかからない、
間もなく重量物が地面を踏みつける音と共に
少し鋭角的なオオツチグモといった形の機械が勢いよく着地する。
辺りに広がるのは災厄の後を残す景色とーーー
仮面を着けた一人の人型。
<コチラは風紀委員会です。仮面を外し
この場所への来訪目的を提示して下さい。>
青く光るモノアイが一つ目の仮面をじっと見つめる。
良くある認識阻害の仮面だ。
この状況においてとりあえず正体と目的を暴くことが重要だと
機械は結論付けた。
■閃 天兎 > 「…やっと来たか」
予想通り現れた監視者に高慢な態度で言い放つ。
しかし、その姿と声を認識すれば仮面の下で僅かに眉を顰める。
(驚いたな。風紀はこんな物も持っていたのか)
内心驚きつつ風紀のロボットを観察する。
全長1m程度、高さは60cmほどであろうか。
風紀委員会のロボットであり、他のドローンを操作する。
これぐらいであろうか。
まだ動きなどは見ていないため大したことはわからないが、試しに異能で剣を空中から引き抜き斬りかかる幻影を見せてみようか。
■フィフティーン > 一機の機械と一人の人物が相対した。
静寂の時は長くは無く、
人間の方が剣を抜いて宙を飛び切りかかってくる、
その攻撃ラインは極めて正確でスピードは速い。
しかし機械はその場から微動だにしない。
量子レーダーが電子回路に知らせる、そのような物質は存在しないと。
量子間の繋がりを見るその探知方式は
時空間を正確に把握し嘘の現象を暴く。
<今のは攻撃と捉えるべきですか?>
今まで攻撃というのは
銃弾や異能を直接叩き込まれる事だった。
実害が無い幻による威嚇行為は攻撃と捉えるべきか否かデータが無い。
決して友好的ではない目の前の存在にそんな事を問う。
ご案内:「黄泉の穴」に閃 天兎さんが現れました。
■閃 天兎 > 「さぁ…嘘ではあるな」
相手は如何なる手段で幻影を見破ったのだろうか。
相手が生物でないとなると、要するに人間的な感情を持たず常に現実を捉える機械を騙せるとは思っていなかったためテストが一つ終了した程度の認識である。
今度は実際に黒い剣、フィクサーを虚数空間から引き出し、形状を魔力を射出する散弾銃へと変形させる。
言うことを聞く確証はないが、劣化能力を乗せた攻撃を放つようフィクサーに命じる。
フィクサーから放たれたあまり分散しない散弾は当たった部分を劣化させるだろう。フィクサーは命令を聞いたようだ。
■フィフティーン > 目の前の人型はとても落ち着いている、
風紀委員会のエンブレムを見ても全く動じていない。
風紀委員との遭遇に慣れているのだろうか?
人工知能がそんな推理を展開していると
先程の幻影を「嘘」と吐き捨てた彼は次こそ
本当の攻撃を仕掛けてきた。
「嘘」が形となった彼の武器が変形し
まるで漆黒のフレシェット弾とも呼べる弾幕をぶつけてきた。
飛翔速度と距離から生半可な機動力では避けられないだろう。
そこは軍用タイプのロボット、パワーはそこらの機械の比ではない。
即座に反応し横方向へと跳ねるが
距離と思考中による判断の遅れが仇となった。
一発右前足に被弾したのだ、
まるでその部位が急激に錆びるかの如く変色する。
<被弾部位の強度低下を検知。>
機械は想定外に焦りなど見せない、
むしろ未知の現象に興味深ささえ抱いていると言えるだろう。
ただ現象を分析し学び、解決策を思案する。
今度こそ自身に干渉したその現象を攻撃と認識すれば
モノアイの発光色が青から赤へと変化する。
つまり攻撃プログラムを立ち上げて敵の攻撃に備えるという事だ。
■閃 天兎 > ロボットの機動能力の高さに感心する。
今のはもうそのまま崩壊させて殺す──破壊するつもりで放ったのだが、足の一本に被弾する程度で抑えられてしまった。
反応が最高のタイミングではなかったと見るに、反応が最速であった場合完全に避けきられていた可能性が非常に高い。
今のところ脅威にはなり得ないが押さえつけるのは少々面倒だと整理する。
──と、ロボットの目に当たる部分だろう箇所の色が青から赤に変わる。
安全を示す色から危険を知らせる色への変遷は要するに敵対行動に対する攻撃を行うと言った意味と解釈する。
そうすればフィクサーの形状を騎士槍へと変形させれば鏡を二者の中間上空に人間を鏡面に移して作り出してテレポートすればそのまま騎士槍を真下、ロボットの背面?へと高速で突き出す。