2019/02/22 のログ
ご案内:「黄泉の穴」に神代理央さんが現れました。
神代理央 > 「…虎穴に入らずんば虎子を得ず、と言うが…此処で得られるものが、危険に見合ったものであると良いがな」

「新世魔術師会」の残した膨大な遺産の数々。それを求めて訪れるのは、何も裏社会の人間ばかりではない。
己の父親が長を務めるPMCからの要請を受け、風紀委員の権威を盾に堂々と穴に侵入。護衛の異形を引き連れて、足場の悪い穴の中を散策していた。

「魔力の密度が濃い…というレベルではないな。異能よりも、魔術の方が効果があるやも知れぬ」

己の魔術は直接的な攻撃手段を持つわけでは無いが、魔力の収奪という概念上、周囲の魔力濃度が高い此の場所は魔術の発動が容易である。
それが若干負の側面が強い魔力だとしても、魔力には違いない。魔力を光線として発射する多脚の異形を数体引き連れ、足元のよく分からない残骸を蹴飛ばしながら慎重に歩みを進めていた。

神代理央 > 時折襲い掛かる怪異――というより、魔獣だのゾンビだのの群れ――を蹴散らしながら、研究施設だったモノや飛散する残骸から遺物を回収する。
といっても、魔力量程度しか分からぬ己では、取り合えず拾って回る程度のものでしかないのだが。

「本格的に魔術学を修めていれば、何を回収すべきなのかはっきり分かったのかも知れないな…。来年度は、魔術の講義を増やしてみるか」

羽の生えた目玉の様な化け物を砲弾の雨でミンチに変えながら、溜息交じりに思考を走らせる。
もっとこう、見た目や雰囲気で分かりそうな遺物は無いものかと視線を彷徨わせるが――