2019/05/06 のログ
ご案内:「黄泉の穴」にType-フランケンさんが現れました。
Type-フランケン > パンデミック騒動から、暫く立った日の事だった。
黄泉の穴にて、それは突如としてその姿を現した。

10mはあろうかという人間とも言いたくない、
真っ赤でドロドロした不定形のカタマリのゾンビ。

Type-フランケン > 通称「Type-フランケン」と呼称されるそれは、
その名の通り、フランケンシュタインを思わせる能力を以って、
黄泉の穴の付近で蠢いていた。

その能力とは、「死体融合」である。

Type-フランケン > パンデミックは、アンデッドである。
他者を殺戮し、自らの同胞と化すという点を除いては、
生前の能力を引き継ぐことや、最低限の学習能力、
浄化魔法に弱いことなど…おおむねは他のアンデッドと同じなのだ。

そして、この「Type-フランケン」もまた、
その能力が明らかになるまでは、大したことのないものだと思われていた。

Type-フランケン > しかしながら、これは、普通の人間死体から作られたパンデミックにはあるまじき、
死体と死体を融合するという能力を以って、
今の巨体に至る。

黄泉の穴にて、他者を殺戮して、パンデミックと化し、
そして自らの体に取り込んでいく。
雪ダルマの様に、大きくなったそれは、災害の様な怪異の一種へと化けていた。

Type-フランケン > そして、その能力からかの存在は「Type-フランケン」…
もしくは単に「フランケン」と呼称されるようになった。

真っ赤な巨人は、よく見れば、蟲の羽や魚のうろこ、人の手などが、
凝り固まって集まって出来ている。
それが、一個のドロドロした真っ赤な人間を作ると言った巨体だ。

そんな悍ましい混沌とした巨大な死体の動向が、
黄泉の穴から頻繁に目撃されるようになったのが、

丁度この、ゴールデンウィーク…
生徒たちが休みをとり、思い思いに遊びに行く日だった。

そして、黄泉の穴へ出かけると言ったキリ行方不明となった者も、
少なからず報告が上がっているかも、しれない。

ご案内:「黄泉の穴」からType-フランケンさんが去りました。