2019/05/26 のログ
ご案内:「黄泉の穴」に近衛 昴さんが現れました。
近衛 昴 > 風紀委員と共闘を取り付けてから暫く、舞い込んでくる情報に目を通していると例の怪物がどこから湧いてきているのかという疑問に思い当たる。
少なくとも目撃例の多い落第街のどこかの可能性は高いが正確な場所までは掴めなく、それらしい場所を虱潰しに探すしか手段はないだろう。
せても目星くらい付けようと過去の事件情報も引っ張り出して探すのは、違反組織跡、大規模な実験や戦闘の跡など。

どうにも拭い切れないのは一連の行動から統制の取れた実験などではないという可能性、だから探す情報はいずれも表向きに解決済みの資料。
そしてふと目に留まったのは大規模な実験失敗の記録、そして今も残されているという穴の存在。

そして今、ぽっかりと開いた穴の淵へと降り立つ少女の影があるか。

近衛 昴 > ぶら下がる様にしていた大型のドローンから降り立てば、背負っていたコンテナを地面へと降ろして中から複数のパーツを取り出して組み上げたのは大口径のライフル砲。
装備を整えれば巨大な穴の淵からその爆心地を眺めてみるがノイズが入りはっきりとは見えず、人間の目と比べれば遥か遠くまで見ることができる高性能のレンズでも見えないということは何かの影響を受けているのだろう。
肉眼での目視は困難、ならセンサー類はどうだろう。

「…地形スキャニング不可、熱源、動体センサー反応多数…無茶苦茶じゃない」

見た目には何も生物らしい影は見えないようだが反応だけはあり、見えないのか見えているのが誤りなのかも判断が難しい。
当初降りて直接調査してみようかと考えていたが、この様子では降りたが最後、動作不良で這いあがるのが困難になるかもしれない。

近衛 昴 > 降りるかどうかしばらく悩んでいたが、管理担当相手に苦労して装備の持ち出し許可を得たのだから手ぶらでは帰れないと降りることを決意するだろうか。

穴の淵を歩き回り地面から顔を出した岩の一部を見つければ背負っていたコンテナを置いて離れると、その数十秒後に炸裂音と共にコンテナの下面からアンカーが岩肌に打ち込まれて固定される。
後は開いたままのコンテナ内のウィンチを引き出せば、その先端に脚をかければ遠隔で操作しながらゆっくりと穴の断崖を降りてゆくだろうか。

降り立ったのは穴の外周部、恐らく生じた爆風で元々この場所にあったものは跡形もなくなっているが、あるのは内周部から飛んできたであろうが瓦礫ばかり。

近衛 昴 > とりあえず瓦礫に身を隠しながら少しずつ爆心地へと近づいていこうとするも、途中途中でセンサーに引っかかるノイズと影に瓦礫に身を隠してはライフル砲を構えるとその歩みは遅い。
進むほどに瓦礫は少なくなるものだと思ったが思いのほか多い、その穴を形成した爆発は火薬などを用いた物理的なものではなかったことは理解していたが、あまりにも科学の範疇を超えていて。

「ここで何をしようとしていたのはわからないが、よほど持て余すようなものに手を出したのだろうな…度し難い」

不思議なくらい形を残した建物の一部を見つけ中へと足を踏み入れてみるが奥まで闇が広がり、何かが奥で動いているような感覚に暗視モードでもその闇を確かめてみるが闇は晴れない。
これ以上足を踏みいれるのは利口ではないと感覚で理解できてしまうほどに外界と穴の中は違いすぎる。
まるでここだけが別の世界に浸食でもされているような、自身が異物だとはっきりとわからさえるほどに違和感を覚える。

近衛 昴 > 建物の探索を諦めて、さらに爆心地の奥へと進もうとするも足を止めてしまうか。
これ以上は進めない、進むたびにノイズのようなものの影響を受けていたが、四肢の動きの伝達にも影響が出始めたのか動かそうとすると鈍い。

いくら機械的な体であろうともそれを動かすのに用いているのは異能の力。
全くの影響を受けずに調査できるかと思ったがそうは甘くないようだ。

ここは一旦引き上げて対策を講じなければ、この先身動きができなくなる可能性だけでなく、回収さえも難しくなる可能性もある。

後ろ髪を引かれるようではあるが諦めるしかなく、再度この地に足を踏み入れてその深淵を覗いいてやると誓いながら引き返してゆくだろうか。

ご案内:「黄泉の穴」から近衛 昴さんが去りました。