2021/06/28 のログ
ご案内:「黄泉の穴」にフィーナさんが現れました。
■フィーナ > 「さて」
ここはかつての違反部活、「新世魔術師会」の拠点だったところ。
今は有象無象を呼び出す異次元の穴。
そこには、禁書の類があるという。
勿論、学園も手を打っていないわけではない。
魔術的な障壁が、そこにある。
「………ふむ」
障壁に、触れる。堅牢な作り、ではある。『バックドア』があるという以外は。
危険な場所故封印はするが、必要があるので出入りできるようにするという、そんな障壁。だからこそ、そこに付け入る隙がある。
「はい、解錠」
鍵さえ解読してしまえば、もうそれは障壁では無くなってしまうのだ。
障壁を維持したまま、黄泉の穴へと侵入する。
まだ見ぬ禁書を探して。
■フィーナ > 「………ほう」
穴の方を覗き込めば、更に封がされている。どこの誰がやったのかは知らないが、こちらは堅牢だ。先程の障壁のようにバックドアもない。
まぁ、穴の中に興味があるわけではない。どちらかといえば、かつて合ったという部活が残した禁書の類だ。
それも、超次元的存在や魂の扱いに関するモノを。
今、彼女はある問題を抱えていた。
それを解決するために、それらの知識が必要で、結果があるこの場所であれば、それが見つかるかもしれないと、来てみたのだ。
「どこかにあればいいのだけれど」
誰かの封印のおかげで幾分か安全になっている黄泉の穴周辺を漁り始めた。
ご案内:「黄泉の穴」にラヴェータさんが現れました。
ご案内:「黄泉の穴」にラヴェータさんが現れました。
■ラヴェータ > 黄泉の穴、何処でも危険であると言えなくもないこの島において危険を断言できる土地。
災害と共に現れた計り知れない"穴"という危険をはらむこの地を訪れたことは今回が初めてではない。
しかしその時はせいぜい興味本位で少し覗き見した程度で、結界を超えるようなことは今回が初めてである。
こちら側の世界に来て魔法を使ったのは精々まだ制御が安定していなかった時期程度ではあるが、魔法の心得というものはそれ相応のものがある。
だからこそ、影の中から見える"人の姿をしたソレ"が結界を突破した事は容易に理解できた。
「面白そうだ、どれ、ついて行ってみるか」
何者にも侵されない影を伝い、結界の中へと踏み入った狐一匹。
僅かに気配をこぼしながらも影の中に潜み続ける獣は少女の後を追う。
■フィーナ > 「………………」
ごそごそと建物であったであろう残骸を漁る。
多分そんなわかりやすい所は持っていかれてる。
「ないなぁ…」
多分そんな所をずっと探しても何も見つからないぞ。
■ラヴェータ > 「そこで何をしているのだ?人ならざる少女よ」
何かを探している様子の少女に影の中から声をかける獣。
おおよそロクなことに使うつもりではないのだろうな、だなんて偏見と共に影の中から少女を見つめており。
たとえその予想が当たっていたとて何かするというわけではないのだが。
しょせん暇つぶしである、邪魔する気があるわけでもなければ、この身分では手伝いなど到底できない。
出来ることといえば、少女の返答を待つぐらいである。
■フィーナ > 「………うん?」
声を掛けられ、初めて気づき、振り向く。
自らの偽装をひと目で見抜いたそれは、人型の狐、といった風貌であった。
現状、敵意は無さそうだ。別に腹が減ってるわけでもないし、敵対する必要は無いだろう。
「物探し。この穴を作り出した術書を、ね」
傍から聞けば危険極まりないと判断せざるを得ないだろう。
下手に使われればここじゃない所に黄泉の穴が増えることになる。
■ラヴェータ > 「ほう?つまりそれは貴様は禁書を探しているということか
それはまた随分と危険な探し物をしているな」
せいぜいマジックアイテム漁り程度に思っていたら随分と危険な...悍ましいともいえるそれを目的とする少女にせめて声音だけでも平常を保とうとするも表情が僅かに揺れる。
独特の達観したような嘲るような笑みにわずかな驚愕が見て取れる...影に紛れて気のせいと言えるまでに薄まっているだろうが。
「そんなものを見つけてどうするつもりだ?
この穴を増やす...とでもいったところか?」
影の中より姿を現す影に溶けるような黒い軍服と影とは対象に白く目立つ毛並みの耳と尾をもつ少女。
平常を装った笑みを浮かべながら少女と5mと少しの間をおいて立ち止まり、少女を見つめる。
■フィーナ > 「いやいやいやいや。なんでそんな事しなきゃいけないのよ。危険極まりないじゃない。この穴、異界につながる超次元的な穴なんでしょう?その構造解析をできれば、と思ってね」
そう、これを生み出した術書であれば、それを知ることが出来る、はずだ。
もし偶然の産物なのであれば徒労に終わってしまうのだが。
少なくとも、向こう見ずの馬鹿では無さそうだ。
■ラヴェータ > 「破滅願望は無かったか、なにそれならば一安心というものだ」
破滅願望があったとしても止める気はなかったしこの島の本気の一端を体感している身としては特段恐れるほどのものでもない。
だがまあ、それでも流石にこの穴クラスの災害をもう一度起こされるとなると僅かであれど恐怖の対象であるわけで。
内心安心しており。
「にしてもこの穴の構造など解明してどうしようというのだ?
何か召喚でもする気か?...これの構造さえわかれば問程度であれば開けそうだな」
憶測でしかないが、ふむ、と腕を組んで考えるそぶりを見せる。
■フィーナ > 「そんなおおそれたことはしようとはしてないですよ。それに召喚とかしたところで制御出来ないのがオチですしね。まぁ、ただ…やろうとしてることは似たようなもの、なのかな。似たような場所に落ち掛けてるのがいてね。それを助ける手段の一つになれば、と考えてね。もしあるなら魂を扱う術書もあればいいのだけれどね」
がらがらと、瓦礫をのけながら、看破されてる以上着飾る必要はないので自分の体を『浸透』させる。
とりあえずそれらしいものを浮かび上がらせて探すという総当り的な方法を使い始めた。