2021/08/27 のログ
フィーナ > 「・・・・っ」
落ちる。落ちながら、魔術を展開し、戦闘している。

底が見えない。四方八方から攻撃が飛んでくる。

躱し、防ぎ、堕としながら、底を目指す。

そこには、誰の手も触れられていない、禁書があるはずだから。

私の目的を前進させるためのものが、あるはずだから。

フィーナ > 「っく」
ばちり、と。敵の攻撃が直撃する。体積の一部を持っていかれる。

人とは違って致命傷とはならないが、リソースが削られる。

帰る為の最低限のリソースは残しておかなければならない。

底まで、辿り着けるだろうか?

底の見えなさに、不安が過る。

フィーナ > 「…ぶぇっ!?」
そんな事を考えていたら、急に地面に叩きつけられた。

どうやらここが底のようだ。

杖に光を灯すと、辺り一面に異形と人間の骸と、禁書を含む魔導書、アーティファクトらしき物に、大破した家財などが乱雑に敷き詰められていた。

この穴ができた当初の阿鼻叫喚が目に浮かぶようだ。

散らかったものをどかしながら、魔導書とアーティファクトを探し求める。
魂を取り出す手法を。
虚無を封印する手法を。

それを成す為の、アーティファクトを。

フィーナ > 「………ええい、とりあえずそれらしいもの詰めてしまえ!」
精査している時間はない。ここは危険地帯の最奥で、敵もいないわけではないのだ。とりあえず魔力を感じるものを片っ端から袋に詰めていく。

途中、幾度かの襲撃を受けながら、詰めれるだけ詰めた。

後は、帰るだけだ。

フォルダから折りたたんだ紙を取り出し、広げる。

以前教わった、空間転移応用術式。特定の座標に飛ぶための、術。

詠唱し、術式を構築する。

そして、黄泉の穴から姿を消した。

ご案内:「黄泉の穴」からフィーナさんが去りました。