2021/08/27 のログ
■フィーナ > 「・・・・っ」
落ちる。落ちながら、魔術を展開し、戦闘している。
底が見えない。四方八方から攻撃が飛んでくる。
躱し、防ぎ、堕としながら、底を目指す。
そこには、誰の手も触れられていない、禁書があるはずだから。
私の目的を前進させるためのものが、あるはずだから。
■フィーナ > 「っく」
ばちり、と。敵の攻撃が直撃する。体積の一部を持っていかれる。
人とは違って致命傷とはならないが、リソースが削られる。
帰る為の最低限のリソースは残しておかなければならない。
底まで、辿り着けるだろうか?
底の見えなさに、不安が過る。
■フィーナ > 「…ぶぇっ!?」
そんな事を考えていたら、急に地面に叩きつけられた。
どうやらここが底のようだ。
杖に光を灯すと、辺り一面に異形と人間の骸と、禁書を含む魔導書、アーティファクトらしき物に、大破した家財などが乱雑に敷き詰められていた。
この穴ができた当初の阿鼻叫喚が目に浮かぶようだ。
散らかったものをどかしながら、魔導書とアーティファクトを探し求める。
魂を取り出す手法を。
虚無を封印する手法を。
それを成す為の、アーティファクトを。
■フィーナ > 「………ええい、とりあえずそれらしいもの詰めてしまえ!」
精査している時間はない。ここは危険地帯の最奥で、敵もいないわけではないのだ。とりあえず魔力を感じるものを片っ端から袋に詰めていく。
途中、幾度かの襲撃を受けながら、詰めれるだけ詰めた。
後は、帰るだけだ。
フォルダから折りたたんだ紙を取り出し、広げる。
以前教わった、空間転移応用術式。特定の座標に飛ぶための、術。
詠唱し、術式を構築する。
そして、黄泉の穴から姿を消した。
ご案内:「黄泉の穴」からフィーナさんが去りました。