2021/10/11 のログ
■狭間在処 > むしろ、質がどうあれ魔力密度が高いなら己にとっては好都合だ。体内魔力が欠乏すると色々面倒になる。
最悪、ここに魔力の補充に訪れるのも――まぁ、ありといえばありだろう。
…が、幾ら肉体が適応しようと…関係無しに欠陥品としての後遺症は出るもので。
「……ッ…!」
唐突にズキリ、とした痛みにこめかみを軽く押さえる。何時もの頭痛だ。
これに加えて貧血になりやすいのが自分の肉体の主たる欠陥でもある。
一度、薬を試してみた事もあるがどうも効果が無いらしい、というのも確認済みだ。
(…痛み自体はとっくに慣れたが…急に来るのは何度経験しても慣れないな)
緩やかな無表情を僅かに顰めつつ、暫し無言で痛みを堪えつつも眼差しは静かに穴の方を見据えて。
まだ同時に貧血の症状が出ていないだけマシではあるか…同時に症状が出たら流石にきつかっただろう。
■狭間在処 > 暫くそのまま佇んでいれば、やがて少しずつだが頭痛も治まってくる。
現状、治療は自身が試した限りではほぼ不可能の後遺症だが…時間の経過で収まるのはせめてもの救いか。
もっとも、仮に戦闘中などに症状が出たら致命的な隙にもなりかねないが。
こめかみを押さえていた手を下ろし、ゆっくりと深呼吸――…だが、それが不味かったらしい。
そう、次の瞬間――…
■狭間在処 > 「―――ッ…!?…ッー…!」
■狭間在処 > 青年は地面へと盛大に吐瀉物を撒き散らした。…気管などに詰まらなかったのは幸いだろうか。
思い切り、ゲェゲェと少し情けないくらいに吐きながら内心で舌打ちする。
(……やっぱり完全に適応している訳じゃなさそうだな。見積もりが甘過ぎた)
吐くものは吐き終えて、荒い息をゆっくりと整える。こうい生理現象だけ人間そのままなのは何とも中途半端だ。
怪異の模造――その失敗作は今更どうでもいいが、どうせなら中途半端に人間らしい所は残さないでくれたら良かったのだが。
口元を無造作に服の袖で拭いつつ、地面に撒き散らした吐瀉物を一瞥する。一応異能で痕跡は消しておくべきだろうか?
■狭間在処 > 少しの逡巡の後、矢張り念を入れて痕跡は消しておく事にする。
常日頃から人体実験や人身売買を主体とする違反部活や組織を単独で潰し回る身だ。
後ろ盾が無い以上、自身へと繋がる痕跡は毎回きちんと消すように心掛けている。
そういう用心――習慣があるせいか、自身の影から巨大な…物々しい仮面を貼り付けた四足の大型獣を召喚する。
「(トウテツ。悪いがこれの処理を頼む。……分かってる、そんな嫌そうな顔をするな。俺も悪いとは思ってるんだ。)」
言葉は一切喋れない為、念話じみた意思疎通で不満げに唸りを漏らす獣を宥める。
やがて、獣がその顎をゆっくりと開けば――撒き散らされた吐瀉物を、その地面ごと吸い上げるように一気に吸い込んでしまう。
それを終えれば、まるで影に溶け込むように消えていく四凶の一角に再度の謝罪と礼を小さく述べながら一息。
(適応率は高めだが完全じゃない…長時間活動は後遺症の発作が出ない限りは可能だが油断は禁物、か)
■狭間在処 > 取り敢えず、”下見”はこのくらいで今は上々だろう。本命の穴の向こう側への対策はまだ思いつかないが。
ゆっくりと踵を返せば、靴音一つ衣擦れの音一つ立てずに歩き出す。
ふわり、とマフラーのように乱雑に首元に巻きつけた包帯の裾が夜風に靡いて。
――そして、闇の中へ溶け込むが如くその青年の姿は消えていく。
ご案内:「黄泉の穴」から狭間在処さんが去りました。
ご案内:「黄泉の穴」に幣美奈穂さんが現れました。
■幣美奈穂 >
神無月である。
日頃は何となくとか存在的にとか、あやふやな感じだけど霊的な封に役立っている神様たち。
それが出雲にお出かけしている月である。
そう、その中身が年に何度もありますけど、その中でも1週間ちょいと続く宴会であることは、
よく知られている事。
神様界、宴会だけで年に何日あるのでしょうか?
ですがその間、封が緩んでしまうのは仕方がないこと。
その為、祭祀局などはお忙しな月なのです。
「ていっ」
幾重にも様々な術式で封をされているバリケード。
それを襖を開けるが如くで気軽に開け閉めする美奈穂です。
物理的には子犬に3割弱勝てるほどの腕前ですが、邪なモノや不浄なモノ、術式などにはとても強者な子なのです。
■幣美奈穂 >
封の内側は異界の力や穢れ、邪な力が強い世界。
ですが、美奈穂にはその外の物理的な力の方が危ないのです。
しっかりと防護された走行車に乗った美奈穂、
いつもはいけない場所にいける程度のお出かけ気分。
「お~・・もう大丈夫ですかしら?。入ってない方おりませんか?」
呑気なお言葉、開けた霊的防護なバリケード。
そこから顔をのぞかせ、その外を警護する方々に確認。
そしてから、襖を占めるが如く封を閉め。
・・開けられたことが判らないぐらい元通り。
お仕事ですから、午前中から授業に出られません。
午前に3つ、午後に4つの、ちょっと危ない封印を確認し再封印しておくのです。
装甲車、きちんと聖別してるので、現れた魔王の影など轢いていくのです。
中に美奈穂がおりますので、慎重に動かなくても自然に周囲を浄化です。
「おやつどうですかしら?」
いそいそ、風呂敷を開けます。
栗きんとん、上手にできましたかしら?
午前中からおやつ付きです。
■幣美奈穂 >
所定のところまでつけば、わらわら車から武装した方々が出て。
安全が確保されてから、美奈穂がひょっこり。
てきぱきと神事セットを整えてから神楽舞。
キィンンッーー
と封を整え直して、それを祭祀局の方が確認してOKがでたら、
すぐに次に移動です。
■幣美奈穂 >
お昼ご飯。
お弁当ですが・・。
そこで、お鍋を用意してあったかな豚汁作る美奈穂。
お水に聖水を使っておりますので、こんな場所でも身体の中がぽかぽかすると思いますわっ!
・・微塵も寒さを感じない美奈穂ですけど。
自分のお料理も自家製なお弁当。
秋味覚尽くしです。
お米は五穀米の薩摩芋ご飯です!
■幣美奈穂 >
お昼からも、黄泉の穴の中で危険なところは封印作業。
終わるのは16時頃。
そこからまた、堺のバリケードの霊的防御を開けてお外に。
・・既存の強固な霊的防御をまったく崩さず出入りできます美奈穂、便利なのです。
委員会ビルの前で送っていただき、ありがとうございます。
今日はどこいってたんや~、という感じで集まってくるにゃんこさんたちに挨拶し、
新しい子猫さんたちに身体を登られながら。
受付で、今日のお仕事の報告を提出です。
ご案内:「黄泉の穴」から幣美奈穂さんが去りました。