2020/12/03 のログ
ご案内:「産業区/農業区」にマルレーネさんが現れました。
■マルレーネ > 「どぉ、っこい、しょぉっ……!!」
溢れる膂力、高まるパワー、この奔流を押さえられる人間はいない。
ロープがピチリ……っと音を立てる。
切り株が地面からめきりと浮き上がって、ごろり、っと地面から離れて分かれ。
「…………よぉ、っし!」
この寒い冬に汗だくの女が一人、切り株を引き抜いていた。
■マルレーネ > 「なんで!」
切り株を運んでリヤカーに運び。
「私が!」
そのリヤカーを引いて農道を走り。
「開墾してるんです、か!!」
金属製の斧を手に、また林に向かう。
そいやぁ! と全力の気合で斧を振るう。
カコォーンッ
素晴らしい音色が響き渡る。プロにしか出せない音だ。
■マルレーネ > 彼女はプロ農業家でもプロ林業家でもない。
本来は宗教家であり、プロって意味ではプロ冒険者である。
なぜ開墾をしているか、それはもう彼女にも分からない。
何でもかんでも、お願いがあれば引き受ける、がモットーで昔からやってきたが。
身体が人より動くからか、そういう重いお願いが届く日々。
「あっつい………」
ぜはー、ぜはー、っと吐息を漏らしながら、寒風の中、木陰に座り込む女。
■マルレーネ > ………ぴゅう、と風が吹いて。
「………あっ。」
寒い。汗をかいた身体がぶるりと震えてしまって。
「っくしゅんっ!」
ご案内:「産業区/農業区」からマルレーネさんが去りました。