2021/08/18 のログ
ご案内:「産業区/農業区」に幣美奈穂さんが現れました。
幣美奈穂 >  
「あなたはもう包囲されてますわ!
 大人しく観念しなさいませ!」

きりっと鈴音の声を上げる美奈穂です。
腕の中にいる茶毛のウサギさん、お鼻ぴすぴす。
特に仕事には関係ありません。
先ほど、見つけたので仲良くなり抱っこしているだけです。

今日は、子供会のイベントの安全警備です。
大体、小学生だらけの集まり。
そこにお姉さんである美奈穂です。
すっかり埋没してますが、それでもお姉さんなのです。
そんな子供たちを集め狩りの指揮をとっているのです。
付いてきている親御さんたち、それを見てほっこりしています。

幣美奈穂 >  
今日は、狩りの日。
そう、無慈悲に狩るのです。
敵は・・スイカ。
そう、今日はスイカ狩りなのです。

汚れてもいいように雨合羽などがあればいいのですが、
元気な子供たちは気にせず着ていない方の方が多い。
1mを越える棒をそれぞれが持って、ぴょんぴょん跳ね転がり逃げる元気なスイカを追い回します。
割らずに取れたら、1個お持ち帰り。
割ったらみんなで食べてしまいます。
勿論、取れず割れなくても小玉を1個、参加賞で頂けます。

「むむっ!
 大玉なスイカです。
 さては名のあるスイカですね・・!」

じりじり、じりじり。
スイカと目を合わせ間合いを取る美奈穂。
両手でうさぎさんを持っているので、棒は残念ながら背中です。
うさぎさんのお鼻ぴすぴす。

幣美奈穂 >  
わぁわぁきゃぁきゃぁと、子供たちの声が賑やかなスイカ園。
美奈穂のところだけ緊迫した雰囲気が・・特に漂ってませんね。
美奈穂がそう思っているだけです。

「やりますわね!
 くっ、でも負けませんわっ!」

スイカと睨みあっている気分なだけです。
どう動いても、どっしりと構えた不動の姿勢。
あれは、出来る大玉スイカです!

「とりゃぁです!」

とてとてとて、間合いを詰めるつもりな美奈穂です。
あっ、危ない!
スイカばかりに目をやっており、地面の蔓を忘れていたのです。
うさぎさんを投げ出すようにしてべしゃり。
・・うさぎさん、くるりと空中二回転でしゅたっ。
そのまま、前足刀で大玉スイカの蔓を綺麗にしゅぱっ!

そう、実は超危険な首狩りうさぎなウサギさん。
美奈穂が見ていない間の早業です。

幣美奈穂 >  
「うぅぅ・・卑怯ですわ!
 足を・・あら、もしかして今ので!?」

うさぎさんがひょこひょこ、スイカを転がし美奈穂の前に。
知らない間に倒れる間際にこう、しゅぱっと手から鎌鼬が!?
無意識で、知らない間にそんな高等技を出したらしい自分に慄くのです。

「ふふっ。
 持ってきてありがとう存じます。
 今度、人参差し上げますわね。
 あっ、もしかして見ちゃいましたかしら?
 わたくし、今、しゅばってしてしまいましたのよ?」

のほのほうさぎさんに笑顔。
大玉スイカを両手で抱えます。
中身が詰まっているのか重たいです!

お持ち帰りスイカはこれにしますと、農園の方のところ。
本来、安全警備な風紀委員は頂くものではないのですが――。
その後ろにうさぎさん。
大球を確保すれば、うさぎさんを抱えてまた指揮に戻ります!

こうして、本日のMVP。スイカ大王の称号を頂く美奈穂なのでした。

ご案内:「産業区/農業区」から幣美奈穂さんが去りました。