2021/10/21 のログ
ご案内:「産業区/農業区」に漆川 マユリさんが現れました。
漆川 マユリ >  
 雲一つ無い青空の下、山道の中をふうふうと息を切らしながら歩くものが一人
偶然にもこの世界に迷い込んだ者「漆川 麻由理(マユリ)」
一通りの手続きを済ませ、住む所も決まってから
今日の分の食事を手に入れるために、自然の多い場所へやってきたのである


「あ、暑い・・・飲み物持って来ておいてよかった・・・」
「こんなところ一人で歩いてぶっ倒れたら笑えないぞ全く・・・」


中腹までやってきた所で、道中にある切り株に腰掛ける
ペットボトルに入れたお茶をごっきゅごっきゅと飲み干し
上った道から自分がやってきた世界を見下ろした。
多少なりとも世界観や住んでる人達に違いはあるものの、
今まで自分が放浪してきた世界とそこまで違いはないように映る


「ここなら、帰るための手段、見つかるのかなあ・・・」


溜息を一つ、汗を拭い、少しの時間が経過した後立ち上がる
考えることは大事だが、先ずは生活を安定させなければ


「さて、仕掛けをはっとかないと!」

漆川 マユリ >  
仕掛ける罠は、基本的にはピアノ線のような蜘蛛の糸のような細いワイヤートラップを
獣道や枝のあるあたりに数箇所張り巡らせる
仕掛けに引っかかると、マユリ自身に魔力を通じて判るようになるようになっている


「・・・それにしても、この世界の野生動物って大丈夫なのかな、勝手に取っちゃって」

そういえば確認は取りそびれていた。罠を解除しても良いが、本日の食事のことを考えると後ろ髪を引かれる思いになる

「・・・・・・・・・・」
「ま、まま・・・大丈夫でしょ・・・多分・・・・」


一抹の不安を覚えつつ、ひとしきり罠を仕掛け終えたマユリは
山道にある休憩所に入って一寝入りしたのだった

漆川 マユリ >  
昼が過ぎ、日も落ちかけた時頃
昼寝から目を覚ましたマユリは、数箇所で罠が反応しているのに気付き
仕掛けた場所を回りながら罠にかかった獲物をした処理を行い、
鞄にひょいひょい入れていく

「こんだけ取れれば、今日はおなか一杯食べられるな!」
「何にしようかな、普通にたれ付けて焼いても良いけど・・・あ」

そういえば途中で買っていた乾麺やらなんやらがあったな、とボーっと思案をめぐらせ、一つの食べ物を思いつく
思いついたらお腹空いてきた。罠を片付け、再び休憩所の火の元を扱える場所へ向かい、
鞄から手鍋とホットサンドメーカーを取り出す

下処理を済ませた獲物に調味料を揉み込んだりなんだりした後
御鍋に麺と一緒に入れたり、ホットサンドメーカーに入れたりして火を入れると、次第に料理の匂いが充満していった

日が落ちて程なく、机の上に湯気の立つ簡単な食事を並べ
この世界にやってきて始めての食事に、マユリは満足げな顔を浮かべたのだった

漆川 マユリ > 食事を済ませ、食器を片付け、食べたものの供養を終わらせた後
夜空を眺めてぶらぶらと山道を降りていく
山でやったことの報告はすでに書類で作成済みなので、
後はこれを提出すれば念願のこの世界のマイホームが待っている


・・・不安もいろいろあるけれど。
この世界でも、きっと上手くやっていけるだろう

「じゃ、これからもよろしく!」

お空と地面を見て、にっこりと微笑んだ

ご案内:「産業区/農業区」から漆川 マユリさんが去りました。
ご案内:「農業区 西地区」に幣美奈穂さんが現れました。
幣美奈穂 >  
修学旅行二日目。
一泊二日の修学旅行なので今日で終わりです。
旅館からバスで橋を渡りまして農業区に。
美奈穂も電車でよく来るので慣れたものです。えっへん。
いつも行く農家さんですかしら?
山に行くならキノコも採りたいですね~。
あっ、味噌蔵いくならお醤油とお味噌買いたいです!
・・なんて、お友達と話していた時期が美奈穂にもありました。

「ふわぁ・・あれ、ぜんぶ畑なのですか?」

見上げます。
高層の、最新の農場です。
いつも行くのは有機栽培などのある東側。
西側は全然来たことがありません。

午前中は、このビル農場の見学と説明。
お昼ご飯は併設されたレストランだそうです。
午後は食品加工場の方へ、そしてバスで帰ります。
引率の先生に聞けば、東側でファームステイのような修学旅行プランもあるそうです。
ただ、そっちは5日以上なプランだそうです。

入場の見学カードを渡されます。
入退場の管理が厳しく、さらに通路も制限されるそうです。
衛生管理のためだそうです。
ほむほむ。
カードとか全然持っていない美奈穂です。

幣美奈穂 >  
入場ゲート。
皆さんが順番に通ります。
一人ずつで、衛生噴霧。
その後は中で白い服を着るそうです。

どきどきとして、カードを当てるところに・・。
――――
―――
――

動きません。
ガシャンってなるのを期待していたのですが。
困ったお顔で先生を見ます。
おかしいわね?、壊れてるのかしら?
あっ、反応しないわね。
ごめんなさい、こっちだと動くからこれ使って――。

カードを受け取り、どきどき。
そしてぴっ!
――――
―――
――

ぴっ、しません。
泣きそうな顔で先生を見るのです。

そう、美奈穂の体質が。
カードのICを壊すのです・・!

あー、たしか幣さん、機械とかダメにする体質でしたね。
と、先生と一緒に動くことになりました。
手を繋いで、美奈穂の分まで先生がぴっとして通ります。

いつか、ぴっしてやるのです!
リベンジを誓う美奈穂なのでした。

幣美奈穂 >  
順番にガラス越しに、農園を見せて頂くのです。
おー、凄いです。
美奈穂何人分ぐらい作られているのでしょうか?

品種改良もされ、水耕栽培に適するようにされた種や、生育が早い種など。
色々です。
これだけ多いと、沢山マンドラゴラさんも現れそうですわね。

と質問すると、苦笑されます。
マンドラゴラなんてできない、そんなのが出来たら閉鎖だよ。
そもそも、マンドラゴラなんて幻想種だからめったにいないし、
確か、抜いたら叫んで死ぬとかじゃなかったかな?
私はずっとここで働いているけど、見たことないよ。
と言われます。
びっくりする美奈穂です。
西区域で色々会ってます。茸のマタンゴさんもおられます。
なんなら、夏にはトコヨモリグチダイコンのマンドラゴラさんが一緒に家まで来て、
その終活として沢庵になるためと、マンドラゴラさんが納得する材料を揃えるのに、
スーパーや百貨店に行ってお買い物も一緒にしてたのですから。
え?、お一人もおられませんの?
何度も畑を見て、動くお野菜が居ないか探しながら確認してしまいます。

幣美奈穂 >  
うぬー、なんか納得できない美奈穂です。
その後は大会議室で工場でどのように栽培しているか、
その出荷量など、パンフレットも頂き説明を聞くのです。
手帳を取り出しまして、めもめもっ。
すっごく沢山作られているのですね!

少しだけ教えてくださいましたが、スーパー≪鶴望屋≫の投げ売りする超特価な時に出て来るお野菜は、
量が安定しない収穫初期や終り頃のものとかを提供しているそうです。
そういうのはサイズが不揃いな事もありますし、なにより、安定供給を第一とするので、
量が揃わないのはあまり出荷できないそうです。
本来なら、こういうのは畜産の方に回されやすいとのこと。
そういうものなのですかー。
めもめもっ。
東地区のは、不揃いでも百貨店とかレストランなどで扱われるものが多いそうです。

終わったら、一部の農場内にも。
長靴に手袋、マスクにゴーグルに帽子と完全装備!
入ってみたらわかります。
こう――大地の意思が、入ってきていないのですのね。
なんとなくマンドラゴラさんができない理由が判りました。
トマトを幾つか採らせていただくのです。

幣美奈穂 >  
お昼ご飯はレストラン。
採ったトマトは、ここでスライスしてくださるよう。
そこにフレッシュチーズとオリーブオイルとバジルです。

うんむうんむ。
濃厚さというか、甘みというか。
すんごいっ!というのはないですが、普通に美味しいお野菜です。
女子が多いというのでイタリアンなメニューにしてくださったようです。
量が多いので、美奈穂は半分ぐらい男の子に・・。
とかやりましたら、私も私もと。
男の子のお皿、超山盛りに・・。

頑張ってください!
というので、美味しくお昼ご飯を頂きました。

お昼からは工場の方です。
ちょっと移動して、次は窓とか少ない大きなビル。
あっ、中が工場なのですね。
缶詰とレトルト作っているところです。
おー・・≪エンピレオ≫さんも、こういうので作っているのかしら?
未だレトルト屋さんと美奈穂に思われている高級レストラン、涙目かもしれません。

幣美奈穂 >  
ぐるりと回り、大会議室でまた説明。
色々なの作っているのですね。
あっ、このコンソメ、ここで作ってたのですか!
美奈穂のお気に入りも発見です。

その後、自分達でもレトルトを作ってみましょう、と実習です。
お料理です!
・・最新という調理器、使えそうにないですけど。
日頃からの腕前、コンロにお鍋があれば大丈夫!
フードプロセッサー、便利そうです・・え?、最近は引っ張って使う手動できるのもあるのですか?
今度買います!

頑張って作りに作り、熱湯を入れて45分。
謎な麺料理が出来ました・・。

それをお土産に、修学旅行の行事も終わりです。
あとはバスに乗って学園まで帰るだけなのでした。

ご案内:「農業区 西地区」から幣美奈穂さんが去りました。