常世島北部には研究区として様々な研究所が密集している。
ここで行われる研究は多岐にわたり、名目としては異能・魔術・異世界などが現れたこの世界のために、それらを研究して世界との融和させることとしている。
その他の学問についても研究されており、この区域は他にも類を見ないアカデミックな場所となっている。
学園公立の研究所から私立の研究所まで様々であり、研究系の部活も研究施設などを利用することができる。研究者は教員・生徒など問わない。
とある公立の研究所では異能開発や人体実験めいたものも行われているとの噂もあり、謎の多い場所である。
※フリー設定ルームです。利用したい研究施設など思いつきましたら、部屋の設定を変えてご自由にどうぞ。このルーム説明文をそのまま貼り付けても構いません。

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Time:04:22:20 更新


ご案内:「研究施設群」から黒羽 瑠音さんが去りました。 (06/01-22:42:47)
黒羽 瑠音 >   
こうして、私の異能研究の一回目は終了した
まぁ、研究というより殆ど確認に近いものだったけれど……

だけど気分的には大きな一歩だ、見てろよ私の"下位互換"
いつか必ず、お前を華麗に使いこなしてやるんだからねっ!
帰り道にそう意気込んでスティック菓子に使い、思いきり齧ってやる
口内に少し生臭い味が広がってうげぇ、となるが、勢いで飲みこんでやる
鼻先に抜ける魚の香りに涙目になりながらも、私の心は晴れやかだった
(06/01-22:42:25)
黒羽 瑠音 >   
『今日は此処までにしようか、次からは本格的に君の異能について調べさせてもらうよ』
「よ、よろしくお願いします……」

強制足つぼマッサージの痛みから回復しながら姿勢を何とか正す
ごく短い時間だけど、確かに収穫はあったのがちょっとだけ嬉しい

「あの、研究員さん」
『何だい?』

カルテを仕舞いこむ研究員さんに対して声をかける
すぅ、と一度息を吸い込んで、吐いて……よし、大丈夫

「その、良く分からないし、研究しても、役立つかは正直分からない能力ですけど」
「寧ろ成長するともっと役立たずになるんじゃないかとかすらちょっと思ってますけど……!」
「私、この力をもっとちゃんと使ってあげたいんです、よろしくお願いします!」

大げさかもしれないけど、そういって深く頭を下げる
そう、その為に此処まで来たんだ、この力がどんなものか知るために、そしてちゃんと"使って"上げるために

『……勿論、此方こそよろしくね黒羽さん』
『君の異能がどんなものなのかは調べてみないと分からないけれど』
『君がそうやって自身の異能を"良く"使おうと思っている限り、私は協力する、約束するよ』

あ、やばい、何か泣きそう……ここに来てよかった……!(1日ぶり3回目)
もう一度大きく息を吸ってから、笑顔ではいっ!と元気に返事を返す
(06/01-22:38:51)
黒羽 瑠音 >   
「わ、懐かし~昔はやったなぁボードゲームのやつ、アナログゲームの一つなんですよ!」
『あぁ知ってるよ、それにしても、之もお金というカテゴリになるんだね』

全部1円玉になるのも覚悟していたけれど、と研究員さんは笑う、楽しそうでちょっと安心
こんな能力だし、調べてくれる人もいやいや……だったらというのが正直不安だったもんね

「じゃあ、今日はテストだしこれくらいで……いや、一つだけ試しておこうか」
『あ、勿論いいですよ!じゃんじゃんやります!』

実際、まだまだ全然能力は使える、良く漫画とかであるような代償みたいなものは殆ど感じた事が無いのだ
まぁ、たまーに疲れるような感覚に襲われる事はあるんだけど……どんな基準なんだろう

『じゃあ之を… 足で踏んでくれるかな』
「足で?」

お兄さんが用意したのはサッカーボール、それを言われるがままに踏む
成程、私もすぐに理解できたぞ

「足で触れてても変えられるか、って事ですか」
『そういう事、試してもらえるかい?』

二つ返事で頷いて変えようと試みる、確かにこれは試したことなかったなぁ
……そう考えてボールを踏む私の足は、直ぐにすかっ、と空気を踏みつける事になった

「ぉ、ぉおっ、とぉっ!?」

女の子らしからぬ声を上げて前のめりになる、そして足の裏は硬い球状のものを踏みつけた
ゴリィッ

「いだぁっ!!」
『だ、大丈夫かい?』

そのままつんのめるように一歩、二歩歩いてから振り返る
自分が踏んだものを確かめると、そこにあるのは一個のゴルフボールだった

『あはは……足でも変化はさせられるみたいだね』
『同時に、素手じゃなくて、靴越し……なら手袋とかでも問題なく"触れている"と判断されると』
「そうみたいです……ぐぐ、いたたた……」
(06/01-22:30:11)
黒羽 瑠音 >   
『それと、変化するカテゴリについても黒羽さんの主観が関係しているみたいだね』
『もしこの考えが正しいなら、今後黒羽さんが果物を変化させる時、イチゴに変わる事はなくなるだろう』

ほぇ~~っとした顔で研究員さんの言葉を聞く私、漫然と力を使っているだけじゃ分からなかったことだ
じゃあ、次を試そうか、といって渡されたのは10円玉だ

『この後、神社にお参りに行こうと思うんだけれど、ほら、御縁があるよ、の五円玉が欲しいんだ、変えられるかい?』
「……やってみます」

いやまぁ多分出来ないんだけど、之も"下位互換"のテストである
研究員さんの10円玉にごめんなさいの気持ちを向けながら変化させる

『とりあえず10枚ほど、変えてみようか』
「ジュース一本買えないくらい……!!」

結果としては1円玉が5枚、残高0の実家の商店街のポイントカードが3枚、そしてお札……はお札でも、人生ゲームの子供銀行券が2枚という結果になった
(06/01-22:22:40)
黒羽 瑠音 >   
『じゃあ、まずこれを』

そういってお兄さんが渡してきたのはリンゴである、うーん瑞々しくておいしそう
ちょっと変えるのが憚られるけど……これもサダメだ、許してリンゴさん

「じゃあ、早速変えてみますね」

そう言って力を使ってみる、リンゴサイズなら十数秒で"変化"するはずだ

「… よし、っと」

問題なく力が発動し、リンゴがみかん… それも見るからに傷んだものに変わる、まだギリギリ食べられそうだ

『成程… 聞いていた通り、同カテゴリの別のものに変わるわけだね』
「はい、あ、これ食べてもいいですか?」

許可をもらってミカンの皮を剥く、べちょりと身が柔らかくなっているが、問題なく食べられるレベルだ
ちょっと酸っぱいのは品種のせいだろうか?お兄さんがカルテのようなものを書いている間にぺろりと平らげる

『じゃあ、後何回か同じもので試してみようか』
「はぁい、りょーかいですっ」

続けざまに三つほどのリンゴが別のものに置き換わっていく
半分サイズのリンゴ(歯形も無い!)、1房のサクランボ、そして潰れかけのイチゴ……
イチゴを出したところで、研究員さんがほぅ、と声を上げた

『イチゴ……』
「え、何か変でした?」
『うん、もしかして黒羽さん……イチゴが野菜だって事、まだ習ってなかったりする?』
「え”~~!?あんなに甘いのに!?」

目を丸くする、後から調べたけど本当だった、他にはスイカやメロンなんかもそうらしい

『それと、黒羽さんは味やにおいの極端な食べ物は苦手だったね、それからすればドリアンなんかもそうだけど…』
「あ~~、でも、ほら、ドリアンって高いじゃないですか」

昔そういった理論でワンチャンドリアンを食べて見れるんじゃないかと友達にせがまれたことがあった
まぁ結局10個以上のみかんが無駄になった結果に終わったけれど

『成程、そういった意味での価値も変化の際の評価基準になる、と』
「そうみたいです」

頷きながら応える私、おぉ、何か本当に研究、してるっぽい!!
(06/01-22:13:50)
黒羽 瑠音 >   
「よろしくお願いします!」
『はい、此方こそよろしくお願いします』

私が頭を下げた相手はまさに"研究者"といった風の白衣のお兄さんである、優し気な顔立ちで少し安心しちゃった
そう、今日は私の異能の評価試験、その記念すべき第一回目なのだ
一応事前の答弁とか軽いテスト何かである程度伝えてはいるんだけど……
之から研究してもらう以上、一度しっかり調べて貰わないとね

「それで、今日は何をすればいいんですか?」
『そうだね、初日だしまずは改めて君の異能について見せてもらおうかな』

ちなみに私たちがいるのは研究室ではなく、研究棟に併設されている広場である
私は特にこの異能を隠すつもりもないし、使うものを選べばそこまで危険性も無いという事で
開けた場所の方がリラックスできるかも、という事で提案されたのをそのままOKを出した感じだ
(06/01-22:00:59)
ご案内:「研究施設群」に黒羽 瑠音さんが現れました。 (06/01-21:56:21)
ご案内:「研究施設群 島端展望台」から挟道 明臣さんが去りました。 (07/01-22:57:08)
挟道 明臣 >  
善悪だけで人を語れるのなら、どう言い繕っても俺は善人にはなれない。
俺はかつて、正しいと信じる正義を蔑ろにした。
それが正しくない事だと理解して、それでもなお選び取った時点で、それは変えられるものでも無い。
そう、変えられないのだ。
背について回る後悔が、手を汚した事実が、自己肯定をひたすらに拒み続ける。
己の悪行を認めて、為すべき事を為したと胸を張れるのならどれほど楽に生きられたか。

学生街の少年少女に抱いた感情。
あれはきっと、憧れにも似た何かなのだろう。
触れられず、相容れない。だからこそ眩しくて――羨ましく映る。

「歳ばっかくって、何時までもガキみてぇ」

飲み干したアルミ缶を握りつぶして、やるせなさに任せて海に向かって投げようとして――止める。
ゴミはゴミ箱に。
悪人を気取る癖に社会のルール一つ満足に破れない小さな影は、振り出した雨の中に消えていく。
(07/01-22:56:51)
挟道 明臣 >  
カツカツと、落ち着きも無く欄干を叩く左手の指先には相も変わらず黒い手袋。
樹木と化した己の腕を隠すためとはいえ、見た目が暑苦しくてかなわない。

己の身に起きた変化を受け入れるのに、そう時間はかからなかった。
クローン培養した腕を移植するというのも試したが、結局憎たらしい種子が形を成した物に落ち着いている。
何度試せど、己の細胞から作ったはずの腕が拒絶反応を引き起こすのだ。
種子は欠損箇所があればそこに根を伸ばして補完してしまう。
改善を、と繰り返した試行錯誤も肩口まで根が浸食した頃には諦めがついた。

どちらかと言えば変わられないのは、変えられないのは結局己の性根の部分だった。
(07/01-22:34:17)
挟道 明臣 >  
呪わしいのは己の思いつき。
仕事の帰りとはいえ、学生街なんぞで探し物をしたのが良くなかった。
前期末試験の時期。
表の街には遅すぎる試験対策に取り組む学生の姿も多く。
ふと視界に入ったその穏やかな日常が微笑ましくて━━眩しくて。
気が付けばそこから目を逸らすようにして、いつものこの場所に足が向いていた。

予算割当を研究施設以上に獲得するために先人達が申し訳程度に作った名ばかりの“観光スポット”は、
気分を変えるのに丁度良く、なにより人目も少なく都合がよかった。
景色こそ悪くはないが、なにせ無人管理の無機質な場所だ。
職場に程近いそこは、己にとっての絶好の避難所のようなものになっていた。
(07/01-22:04:27)
挟道 明臣 >  
潮の香りを乗せた風は湿り気を帯びて、
瞬きの間にでも雨が降り出すかと言わんばかりの黒雲が目まぐるしくその形を変えていく。
息が詰まるような蒸し暑さは汗を浮かべさせ、拭う手との鼬ごっこを強いて来た。

「あっつ……」

誰に言うでも無く空へと不満を垂れて、男は安全柵に肘をついて海を眺めていた。
時節は既に七月。植えられるでも無く自生するままの紫陽花の紫が風に吹かれて揺れる。
そこは研究区画の島端。
気象観測所を近隣に備えた、視界を遮る物のない展望台の上。
鬱陶し気に髪をかきあげて、数刻前の己の迂闊さを思い返しては唸るように天を仰いだかと思えば項垂れる。
傍から見れば不審者のソレだが、この区画の人間なんぞ不安定な奴の方が多い。
知った顔に見られでもしなけば全てが些事だった。
(07/01-21:47:54)
ご案内:「研究施設群 島端展望台」に挟道 明臣さんが現れました。 (07/01-21:47:37)
ご案内:「研究施設群」から黛 薫さんが去りました。 (12/13-23:17:23)