2020/09/13 のログ
ご案内:「特殊異能研究所」にダリウスさんが現れました。
■ダリウス >
今日も今日とてカーテンが閉まり、コンピュータが演算の音を奏でているだけの、人気のない一室
来客を拒んでいるわけではないが、基本的に入りづらい雰囲気だ
そんな部屋で鼻歌を歌いながら珈琲を淹れている男が一人
誰を隠そう此処の室長、ダリウスである
■ダリウス >
「氷架の様子はどうだい?
あれから、薬を使った様子はあったのかな」
男一人しか見当たらない部屋で、そう言葉を誰かへと向ける
まるでその言葉に応えるようにコンピュータの一つが明滅する
「ふむ…。まあ余程のことがなければ異能の力を使わない子だからね。
そうなるとやっぱりデータの集積にやや難があるなあ……」
誰かと会話をするように言葉を続け、マグカップを片手に自身の椅子へと腰を落ち着ける
■ダリウス >
「一番あの子の力が発露したのは『炎の巨人事件』の時なんだけど、
あの事件の詳細なデータは公安と風紀がしっかりロックしちゃってて受け取れないんだよね…。
ファミリアの中にそのあたりに入り込んでる個体がいたはずなんだけどなあ」
うーん、と眼鏡の位置を直す
ファミリア、というのは島内の至るところに放たれている、情報集積用アンドロイドの総称である
「情報を持ち帰れないならただリスクが高まるだけだし、処分も検討しないと…他にやることもたくさんあるのに。困ったな…」
ぎぃ、と背中を背もたれに預けて、天を仰ぐ