2022/09/23 のログ
ご案内:「研究施設群」に追影切人さんが現れました。
追影切人 > 「――ハァ…幾ら義手云々の為とはいえ、ここらにはあまり来たくねーんだよなァ。」

そんなボヤき混じりの独り言を漏らしつつ、とある研究施設の前にあるベンチにだらしなく腰を預ける隻腕隻眼の男。
私服姿で気だるそうに見遣るのは、目の前にある研究施設群の一つ。
名前は――何だっけか?…あぁ、そうそう。確か【生体義肢研究開発――何とか。まぁいいか。

「…まぁ、ドンパチになりゃどうせぶった切るかぶち壊すのが目に見えてるし…。
取り敢えず、ひたすらに頑丈なら文句はねーんだけどよ。」

余計なオプションとかあっても、多機能過ぎると馬鹿な自分に使いこなせる気がしない。

追影切人 > 正直、義眼の方は別に無くても構わない。隻眼になってもう3,4年も経過すれば嫌でも慣れる。
ただ、隻腕に関しては慣れてきているとはいえ、やっぱり片手だと不便な事は多い。

(――つぅか、刃物は両手でしっかり握ってぶった切らないといまいち爽快感がねぇし。)

内心でぼそり。男の根っこは【斬る】事に全振りなのでこの思考回路は平常運転。
一応、先程まで研究所の中で検査やら適合試験やら何やら、よく分からん機械での計測とかやらされた。
どうやら、簡単な義手程度なら直ぐにでも用意は可能らしい。ただ、こっちの条件が加わると難しい様子。

「――代金は…まぁ、どうせ使ってねぇ金が山ほどあるしな。」

そこから払えばいいだけの事だ。色々やらされていると、口止め料込みで割と入るものは入る。
まぁ、それはそれとしてだ。金は最低限あればいいが、義手はどうせなら良いのが欲しい。

追影切人 > ただ、研究所の連中の一部はどうもマッドな方向性らしく、やたらとドリルとか勧めて来た…いらねぇよ。
そもそも、斬るタイプの機能なら大歓迎だが、穿つとか砕くとか射出するのは別に欲しくない。

「…義手に刃物か何か仕込んで貰うのが手っ取り早いっちゃ早ぇんだよな。」

専用装備ともいえる【雷切】は、普段は厳重にとある封印武器庫の一つに保管されている。
当然、追影が個人で勝手に持ち出せないし持ち出したら即懲罰ものだ。

(…つーか、ランクが低いのでいいから刀の一本くらいこっちに寄越せっつーの。)

自分の立場は十分に分かった上で悪態を零す。斬る物を身に帯びていないとどうもしっくり来ないのだ。
ベンチに背中を預けたまま、煙草を吸おうかと思うがここの辺りは禁煙区域だった。クソが。

追影切人 > そんなこんなで、暫くベンチで管を巻いていたが、”呼び出し”音が携帯から響けばウンザリしたような顔。

「…へいへい、まぁた楽しいお仕事の時間ですよってか…?」

気だるさを隠そうともせず、溜息交じりにベンチから反動を付けて一気に立ち上がり。
携帯に届いたメールを一応確認してから、軽く舌打ちを零してから歩き出す。

「…さて、まともな義手は手に入んのかね…。」

と、研究所を一瞥してからその場をさっさと立ち去る男であった。

ご案内:「研究施設群」から追影切人さんが去りました。