2019/02/10 のログ
ご案内:「演習施設」に神代理央さんが現れました。
■神代理央 > 学園の期末試験は、所謂ペーパーテストのみでは無い。
異能、魔術を含めた実技試験も当然存在する。
講義で習得した魔術の習熟度を測るものから、元々持っている魔術を如何に制御し得るかというものまで。
今回己が受けている試験は後者。島に来てから会得した魔術をどれだけ制御し、実戦にて運用可能かどうかを測る試験。
「…申請魔術二番。異能同調を発動。通常時、高出力時での検証試験、始めます」
魔術の試験ではあるが、己の魔術の一部は異能とリンクするもの。巨大な砲身を一つ生やした多脚の金属異形を召喚し、試験に申請した魔術名を宣言して魔力の充填を始める。
観測用のカメラやドローンに見守られる中、鈍く輝いた砲身から、高密度の魔力が一条の光となって標的に放たれた。
■神代理央 > 放たれた光は、用意された標的用のドローンを打ち砕く。
それが二度、三度と続けられ、機械音声が次のステップに進む様に指示を出した。
「…やれやれ。普段の演習記録を提出するだけじゃ駄目なんだろうか」
些か愚痴めいた言葉を呟きながら、再び魔力を充填していく。
次は、より高密度の魔力を同調させ、威力を高めた攻撃を行うもの。練り上げられた魔力が異形へと流し込まれ、その砲塔は先程よりも強く輝き始めるだろう。
■神代理央 > 注ぎ込まれた魔力によって輝く砲塔から、先程よりも強い光が放たれる。
標的となっていた鋼壁をに命中したソレは、易々と鋼鉄を融解させ、その殆どを文字通り消し飛ばした。
『申請された魔術の試験を終了します。結果は後日御伝えしますのでお待ちください。以上で申請魔術の試験は終了します。引き続き試験を行う場合は、再度入力フォームへの入力を行って下さい』
無機質な機械音声が、試験の終了を告げる。
何とも歯ごたえの無いものだ、と思いながら小さく背伸びして筋肉をほぐす。
魔力収奪の魔術については、試験に申請するかどうか悩んでいるところ。今のところ、単位を得る為の試験科目は満たしていることだし、余り公式記録に己の魔術を晒したくは無いのだが――
■神代理央 > 「…取り合えず、今日は引き上げるとするか。これ以上余計な点数を増やす事もあるまい」
必要な点数と単位は既に得ている。今回の試験も、恐らく問題なくクリアしているだろう。
戦場でなら兎も角、こんな場所で己の魔術を曝け出す必要も無いかと結論付ければ、制服を翻して演習場を後にした。
ご案内:「演習施設」から神代理央さんが去りました。
ご案内:「訓練施設」に伊従のどかさんが現れました。
■伊従のどか > 訓練所の一角に、魔術による障壁で空間が作られた場所。
中には大きめの家具や柱が再現されており、そして外とを繋げるドアが一つ、魔術によってつくられていた。
そして、この空間を作った張本人であるのどか。
ドアから直線距離200mほど離れた場所で立っており、靴の具合、ベルトのゆるみ、銃の調子を確認している。
■伊従のどか > 「靴よし、ベルトよし、銃よし。
準備運動よーし。
それじゃ、デバイス起動。
ハロー、アンサラー。システムチェック」
左手にデバイスを持ち、右手に銃を持ち。
適度な声量でデバイスへと語り掛ける。
『システムチェック。
空間情報を取得します。3秒お待ちください。
……情報インストール。
通常モードのシステムを起動しますがよろしいですか。』
「ノー。
戦闘モードを実行。
開始5秒前」
■伊従のどか > のどかの声に反応してか。
突如あらゆる場所に人型の影が現れ、のどかへと腕を伸ばす――よく見れば、その手には銃器らしきものを持っており。
『システム起動に8秒を要します。
3秒生き残ってください』
「イエス、了承。
それじゃ――戦闘開始!」
その掛け声とともに、のどかは走り出し、周りの影はのどかへ向けて発砲を行う。