2019/03/02 のログ
柊真白 >  
通ってる、って言ってる時点で本当は違うって言ってるようなもの。

(本当に自分の行いに自信を持っているのなら、そんな言い方はしない。
 返されたスポーツドリンクのペットボトルを空にして、ゴミになったそれを袋に戻す。)

君が私に口で勝とうなんて五百年ほど早い。
――やりにくいならやめればいいのに。

(はぁ、とあからさまな溜息。
 何がそこまで彼をそのような行動に走らせるのだろうか。
 親から愛情を貰えなかったあまりにグレてしまったのだろうか。)

神代理央 > 「本来どうであれ、他者の目にそう映っていればそれもまた真実だろう。物事の本質など、所詮は他者が評価している事実の集合体に過ぎん」

フン、と高慢な口調で答えつつ、少女を見下ろす。
己の行いそのものが正道ではない事を理解しつつ、それを理解し得ぬ者達への侮蔑すら僅かに込められているだろう。

「討議の内容にもよりけりだと思うがね。正当な内容での討論ならば、多少は自信があるが。
――止める必要などあるまい?私は風紀委員として正しく任務を果たし、それは常世学園の校則を破るものではない。私は奴等に抵抗する事を禁止した覚えも無い。
止めさせたいのなら、住民達が私に勝てば良いだけだ」

溜息を吐き出す少女に向けるのは、本当に理解出来ないという色を灯した瞳。
一般生徒の為に落第街やスラムの者が排除されるのは当然だと言わんばかり。不要なモノを不要だと切り捨てて何が悪いのかと、不思議そうに首を傾げていた。

柊真白 >  
(その意見には概ね賛成ではある。
 本当のことは自分が知っていればいい。)

正当な内容での討論なんて、数えるほどもない。
大人はずるいものだから。

(屁理屈をこね煙に巻いてはぐらかす。
 大人とはそういうものだ。)

……。
君は、好きなものとかある?
趣味とか、好きな動物とか好きな食べ物でもいい。

神代理央 > 「…その論理でいくと、俺は狡い俺は大人というカテゴリーになってしまうな。否定はしないが」

詭弁を並べ立て、事実を誇張し、言うべき真実を隠匿する。
そういった事に慣れてしまったな、と子供らしからぬ苦笑いを浮かべるだろう。

「…また唐突な質問だな。甘いものは好きだな。好きなもの、と言えばそれくらいだが」

何と突然、と言いたげな視線と共に、怪訝そうな表情を浮かべて言葉を返すだろう。

柊真白 >  
君は違う。
ずるい大人の真似をしてる子供。

(ずばっと。
 容赦なく切り捨てる。)

甘いものって、別に食べる必要ないよね。
炭水化物食べれば体の中で糖分になるし。
直接甘いものは身体に必要な栄養素じゃないから、食べる必要はない。
君と私の間で、二度と甘いものは食べてはいけないと決めよう。

(唐突な謎の宣言である。)

神代理央 > 「…そうだな。俺はまだ大人にはなり切れない。お前の言う通りだよ、柊」

容赦のない言葉には、意外な程落ち付いた口調で言葉を返すだろう。
まるで、自覚していると言いたげな自嘲めいた言葉ではあったが。

「……ふむ?何が何だか分からぬが、断る。甘味を奪われるとなれば、実力行使も問わぬ。というより、何だいきなり。人の楽しみを全否定するつもりか」

ぱちぱちと瞳を瞬かせた後、何を言ってるんだと言いたげな視線を彼女に向けるだろう。

柊真白 >  
別に逆らうことを禁止はしない。
私に撤回させることが出来たら、撤回する。

(まぁ、普通の反応だろう。
 誰だって自分の好きなものを一方的に禁止されたらそんな反応になると思う。)

止めさせたいのなら、君が私に勝てばいいだけの話でしょう。

(だからこそ、彼が言った言葉を彼に向けて。)

神代理央 > 「…ああ、成程。そういう話にしたいのか。だが、私はそれでも構わないぞ。私は、あの連中の様に闘争を放棄せぬ。お前の言いがかりの様な提案でも、勝てばお前が屈服すると言うのなら戦うとも。
……俺が嫌うのは、戦いもせず、逃げる事もせず、俺に蹂躙される事を嘆き、憎む事しか出来ない連中だ。死にたくないから戦うのも良い。逃げるのも良い。行動する事に意義がある。行動せずに俺を憎むならば、連中は己の力不足を憎むべきなのだからな」

ほう、と理解の色を灯した後、クツクツと愉し気に笑う。
己の言葉を返されて尚、それでも良いと笑うのは絶対的な自信か。それとも、破滅主義とも言える様な闘争への憧憬か。
いずれにしても、それは少年が抱くべき思想でも感情でも無く、穏やかなまでの笑みで少女の瞳を見返すだろう。

柊真白 >  
勝つ?
どうやって?

(首を傾げる。)

だって、君が死ぬまで甘いものを食べなかったら君の勝ちってルールだから。
だから、君は勝っても負けても甘いものは食べられない。

神代理央 > 「…その勝利条件は俺に何の利益も無い。ならば俺は、その不条理な条件を根本から覆さねばならない。別に戦うだけが手段では無いが、要するに、条件を覆し貴様に勝てば良いのであろう?」

不条理な条件であれ、それを責める事はしない。
落第街やスラムの住民に己がしていることも、十分不条理なのだから。だからこそ、その不条理すら覆す為に手段は問わないと笑う。

「逆に、貴様が私を力づくで黙らせても良いのだぞ。落第街での殺戮を止めさせたいのだろう?ならば、そうする為に行動すればよい。どの様な手段であれ、な」

楽し気に小さく笑みを零し、ゆっくりと、少女への距離を詰めようと歩き出す。

ご案内:「訓練施設」から柊真白さんが去りました。
神代理央 > ――後日継続にて―
ご案内:「訓練施設」から神代理央さんが去りました。