2019/03/07 のログ
ご案内:「演習施設」に神代理央さんが現れました。
ご案内:「演習施設」に柊真白さんが現れました。
■柊真白 >
君が言ってるのはそう言うことだよ。
落第街の人は、君がやってるようなことが気に入らないからそうやってルールを守らないで好き勝手するの。
(彼の言うルールを自分の好きなように変えると言うのと、落第街の住人がルールを守らないことのどこに違いがあるのか、と。)
別にルールを破っても良いって言ってる訳じゃなくて。
それなりに考えて動いた方が良いと思うけど。
(ルールを破った罰は受けるべきだし、そこは彼らが間違いなく悪い。
ただ、更正のチャンスもなく始末する、と言うのは些か短絡的な気がしたから。)
■神代理央 > 「順序が逆だろう?連中は、私がしている事が気に入らないからルールを破っている訳では無い。連中がルールを破るから、私は厳しく取り締まっているだけだ。少なくとも、ルールを守る者に私は理不尽を押し付けはせぬ」
最初から、彼等に理不尽なルールを押し付けている訳では無い。
彼等は、自ら進んで学園都市の規律から離れ、己はそれを取り締まっているだけ。取り締まる方法が過激とはいえ、そもそもの発端は多くの者が守るルールを守らない事に問題があるのだと。
「……ふむ。言わんとする事が分からぬでもない。だが、その必要性が今一つ感じられない。連中を庇い建てする事に、一体何の意味があるというのかね?」
彼女へ歩み寄る己の足は、その距離をあと一歩というところまで詰めて立ち止まる。
人形の様な衣装を身に纏った少女を見下ろしながら、傲慢さと疑問の色を混ぜ合わせた様な表情で首を傾げた。
■柊真白 >
別に彼らを庇ってるわけじゃない。
(自分も含め、ルールを破るものはいつかルールに罰せられるのだ。
であればその行いは自己責任だと思うし、庇う理由もない。)
私が守りたいのは、君。
(じ、と真っ直ぐな視線を彼の顔に。)
■神代理央 > 「……何?」
少女の言葉に、怪訝そうに眉を顰める。
己の行いを責め立てるのならば理解出来る。落第街の住民を庇い建てするのも一般論としては間違えていないだろう。
しかし――
「…可笑しなことを言うものだ。私が、この私が、貴様の庇護を必要とする様に見えるのか?それとも、言い間違いでもしたか?」
クスクスと含み笑いを零しながら、有り得ない事を聞いたと言わんばかりに表情を歪める。
此方を真っ直ぐに見据える彼女の視線を受け止めて見返すのは、戯言をと言わんばかりに細められた己の紅い瞳。
■柊真白 >
正義を理由にすれば、大抵どんなことでも出来てしまう。
そんなことを続けていれば心は腐って死んでいく。
そう言う人間をたくさん見てきた。
(高圧的な態度や理不尽な要求、果ては人の命を奪うことまで。
彼だけの話ではなく、正義に囚われたものはどんどん権力で着膨れしていったのを、嫌と言うほど知っている。)
――君が砲撃して壊したスラム。
あそこにいるのは犯罪者だけじゃない。
二級学生でいることしか出来ない人。
表から連れてこられた人。
誰かに頼りたくても頼り方を知らない人や、頼れば殺されてしまう人もいる。
そう言う人を助けることは、正義ではないの?
(ほんの僅かに眉尻を下げる。
建前だけでも、風紀委員とはそう言うお題目を掲げていたのではないのか。)
■神代理央 > 「正義を成すには力が必要だ。己の理想である正義を成すには、純粋な力。地位。権力。様々な力が必要になるだろう。それを追い求める事を私は否定はしないが、溺れる事など決してない。
…その程度で心が腐る様な奴は、最初から己の信念たる正義など持ってはいないのさ」
とはいえ、彼女の言わんとする事も、その実例も嫌という程知っている。だからこそ、己の理想は腐る事は無いと彼女に告げるが――
「…正義だとも。そういった者達を救う事は、間違いなく正しく、誰が見ても正道であり正義だ。それを否定はしない。
だが、彼等に配慮して取り締まりの手を緩める事は正義ではない。そして、俺の任務。俺の行動もまた、大多数の社会の規律を維持する正義だ。多数の幸福の為に少数が切り捨てられるのは、致し方無い事だろう」
僅かに眉尻を下げた少女は、きっと優しい性格の持ち主なのだろう、と思考の片隅でぼんやりと思う。
だが、そんな彼女に返すのは、非道とも言える言葉。高圧的な口調で言い放つと、最後の一歩の距離を詰める様に足を踏み出して―
■柊真白 >
――そう。
(彼が自身の信念に従ってそうやっているのであれば、これ以上言えることは何もない。
彼が道を踏み外すことの無いよう祈るだけだ。)
私にも、スラムで生活している知人が居ないわけじゃない。
出来れば、余裕があるときで良いから、出来るだけ配慮してくれると、嬉しい。
(助けられる命であれば助けた方が良いに決まっている。
暗殺者などという仕事をしているからこそ、そう強く思う。
少しだけ寂しそうに俯きながら。)
■神代理央 > 俯く少女を、少し意外そうな表情で見つめる。
彼女に抱いていたイメージは、達観しているというか、良くも悪くも厭世的なものだったから。
「……其処まで慮る必要も無いだろう。先程も言った筈だ。私の行いが気に入らないのなら、力ずくで止めれば良い、或いは、罵詈雑言を浴びせるなりすれば良い。貴様は決して間違った事を言っている訳では無いのに、何故私に下手に出る必要がある」
それは、高慢な態度を浮かべていた己が初めて見せる僅かな苛立ち。
彼女ならば、己を叩き伏せるだけの実力も、罵詈雑言を浴びせる権利もある。にも関わらず、此方を責めず俯く少女の姿に、言い様の無い苛立ちが募っていた。
それは半ば無意識なものではあったが、僅かに強い口調で少女に言葉を投げかけるだろう。
■柊真白 >
?
(今度は此方が首を傾げる番だった。
彼の言い分を肯定した、とまでは言わないが、少なくとも尊重はしている。
以前から頑なに変えるつもりもなさそうだったのに。)
だって、君が決めたことでしょう。
他人からは意見は言えても変えさせる権利はないし、君だってそんなつもりもないでしょう。
(力ずくで止めるつもりがないからこそ、言葉を投げ掛けていたのだ。
そうしようと思っているのであればとうにそうしている。)
ご案内:「演習施設」から柊真白さんが去りました。
ご案内:「演習施設」に柊真白さんが現れました。
■神代理央 > 「…いや、そうだな。貴様の言う通り、他者に言われたからと言って私が己の信念を曲げる訳でもない。妙な事を言ってすまなかったな」
少女の言葉に頷きつつ、此方が浮かべていた表情は己が抱いていた苛立ちに対する疑問。
それは闘争の結果では無く、彼女が気遣いによって見せた寂しそうな表情に対する苛立ちだったのかも知れないが、それに己が気付く事は無い。
「私とて、無意味な殺戮を望んでいる訳では無い。任務の都合上、スラムの住民に被害が及ぶ事を問題視していないだけだ。
だが、貴様がそういうなら多少は考慮してやっても良い。多少、だがな」
小さく溜息を吐き出した後、首を傾げる少女に言葉を返す。
普段超然としている少女が見せた何時もと違う有様に感じた、僅かな戸惑いを振り払う様に。
■柊真白 >
(とりあえずは納得してくれたらしい。
だがいまだ完全とは言えないようで、何やら難しい顔をしている彼。
ふむ、と少し考えて。)
――子供がかまって欲しくて悪いことするみたいなことだった?
(首を先ほどとは逆のほうに傾げる。
前回意外と子供だということが分かったからなのだが、割と失礼なことを言っている。)
■神代理央 > ピシリ、と己の動きが固まった。
ゆっくりと視線を下げて、首を傾ける少女にジトリとした視線を向ける。
「そんな反抗期の子供の様な真似を誰がするものか。第一、貴様に構われたところで何の得にもならぬわ」
ムスッとした表情と共に、否定の言葉を彼女に吐き出すだろう。
■柊真白 >
だよね。
(いくら何でもそれはないか。
思ったより子供とは言え、そもそもが年の割に大人っぽいのだ。
むしろ年相応であるということだし、彼ほどの年ならそう言う年代はとうに過ぎているだろう。)
あ、じゃあ。
私が思ったより聞き分けが良くて、大人みたいに見えてイラっとした、とか?
(今の会話からふと思いついたこと。
からかい半分なので、ほんのり顔がドヤり気味。)
■神代理央 > あっさりと己の言葉を認めたかと思えば、今度は揶揄う様な言葉が投げつけられる。
幾分呆れた様な表情を浮かべた後、まじまじと少女を見下ろして。
「……その体型で大人を騙るのは厳しいぞ、柊。牛乳でもプレゼントしてやろうか?」
僅かなどや顔を浮かべる少女に、クツリと笑みを浮かべながら高慢な口調で言葉を返した。
■柊真白 >
……。
(今度はこちらが固まる番である。
いつもより眼の光が五割減の視線。)
――、……。
(口をもごもごと動かし、彼に聞こえない声でなにがしかの黒い言葉をつぶやく。
そのまま不気味な感じでゆらりゆらりと左右に揺れつつ少しずつ彼ににじりよる。)
■神代理央 > どうやら、思って居た以上に己の言葉は会心の一撃だったらしい。
にじり寄る彼女の様子と、明らかに好意的ではない言葉を呟く様は、ホラー映画の人形の様だな、等と考えつつ――
「おや、どうした?……ああ、すまないな。私も慮るべきだったよ。子供らしくて可愛げがある、と言い換えよう。すまなかったな」
全く反省の色は見せず、にじり寄る彼女に更に煽る様ににこやかに言葉を投げかけた。
■柊真白 >
――神代、理央。
(目を見開いたまま名前を呼ぶ。
フルネームで。)
死ぬときは手足の先から順に千切りされるのと壁に張り付けにしてダーツの的みたいにナイフ投げられるの、どっちがいい?
選ばせてあげる。
(もうほとんど密着しているような距離から見上げる。
頭を斜めにして、目を見開いて。)
■神代理央 > 己の名を呼ぶ様はおどろおどろしさすら感じられる。
しかし、彼女もそういうことを気にしていたのだな、と若干微笑ましい気持ちにすらなる。尤も、耳を打つ彼女の言葉は中々穏やかでは無かったが。
「……まあ、何だ。空気抵抗が少ないというのはやりやすくて良いじゃないか。お前の仕事的にも」
触れ合う彼女の身体からは、確かに女性としての柔らかさを感じる。しかし、その服装も相まって欧米の子供を相手にしている様。
此方を見上げる蒼い瞳を見返し、子供をあやす様にその髪を撫でようと腕を伸ばすが――