2019/05/05 のログ
ご案内:「訓練施設」にアイノさんが現れました。
アイノ > 「大丈夫だって、完治したっての。」

心配する係員に、いつも通りの唇の端を持ち上げる笑みを見せてさも当然かのように嘘をついて訓練施設に入る少女。
うむ、完治などしていないがだからどうした。
完治するまで相手が待ってくれるわけもあるまいし、今日の訓練は戦闘とは全く別だ。

「そうそう、これこれ。
 一度試してみたかったんだよね。」

彼女が持ち込んだのは、いつものフローターボードでも、スケートボードでも無い、似たような別の物。
そう、ウィンタースポーツの雄、スノーボードである。

持ち込むときにめちゃくちゃギョッとされ、挙句の果てに「故郷が恋しいの?」とまで勘違いされたが。
違うっての。

アイノ > 結局、バランスをとることに終始したから、念動力でボードを浮かしてからまともに回避行動がとれなかった。
でも、がっちりと足を固定できるなら。

「………最終的にロックの突け外しも手を使わなくてもできるようになれば………。」

常に自分なりに考えながら、さらなるコントロールに精進する。
天才肌と己で何度も言いつつ、それなりに努力型。
しっかりと足をボードに固定すれば、よぉし、と満足げに笑って。

「……とりあえず、自分の意志でこの空間を飛び回れればOK。 スピードはその後だな。」

今回なりのゴールを設定し、準備OK。
少ししゃがんでそのボードの指を触れながら、意識を少しずつ集中させて………。