2019/06/01 のログ
ご案内:「訓練施設」にアイノさんが現れました。
アイノ > 「さーって、と……」
軽装の少女が訓練施設に入れば、腕をぐるぐると回しつつ、小さなポーチを開く。

金色の艶やかなツインテールに白い肌。
幼いなりで訓練施設に一人でやってくる自称天才で、自称美少女。

ポーチから取り出すのは、パチンコの玉。
1つ、2つ、3つ。

今日の訓練はこれを自由自在に操り、………相手を打ち倒すまでいけるかどうか。
圧倒的に質量不足ではあるが、相手の弱点を狙い打つことはできるだろう。

アイノ > ぴ、ぴ、っと空中に浮かび上がったコンソールに数値を入力すれば、目の前に人型の目標が生成される。
相手は何でもいい。動いている方がいいが、まあ文句は言えない。

「さぁ、って………」

力を入れて目を閉じれば、ふわりと三つの玉が浮き上がって、ひゅるりと自分の周囲を飛び回る。
それは空気を切り裂く音だけを響かせながら、速度を次第に上げていって。

ついには、甲高い音をさせたまま見えなくなっていく。

「……このくらいの速度でいいかな。」

自分のツインテールが風圧でふわりと揺れる。

アイノ > 念じる。念じる。もっと速く、速く、速く。
念動力はどんどんと重ねられ、加速を繰り返し。
ただ投げつけるよりも、真っ直ぐ突き刺すよりも。

こうやって念を込め続けた方が、もっともっと速くなる。
これは即ち、彼女の弾倉。
己を中心として旋回するリボルバー。

「………よぉっし。」

彼女を中心に風が渦を巻く。

アイノ > 「1!」

パァンッ、と空気が弾けるような音が響き渡り、円軌道を描いていた弾丸が真っ直ぐに放たれ、人の形をした的をばつんっ、とぶち抜き、訓練施設の壁にぶつかればパチンコの玉が爆ぜる。

「にぃっ!!」
「さぁんっ!!」

そのまま連射。
空気を裂き、爆ぜさせ、銀色すら見えない速度でパチンコの玉が弾丸となって的をぶちぬく。

「………ひゅー、いい加速。」

にひひ、と唇を歪めて。……相手に効率よく何かをぶつける技としては、まあ及第点だろう。

ご案内:「訓練施設」からアイノさんが去りました。