2019/06/08 のログ
ご案内:「訓練施設」にアイノさんが現れました。
アイノ > 金髪のツインテールが、ゆらりと揺れる。
いわゆる運動神経と呼ばれるものは、自分の思い通りに身体が動くかどうかが大切と言われる。
反復した行動で、自分の身体とイメージを一致させ。
それを更に繰り返すことで、限界も引き上げる。

能力というのも、また己のスキルだ。
繰り返して使い、当たり前にすることでその限界も高まる。

今日、訓練施設で生み出したのは、軽自動車の廃車。
肩をぐるぐると回して、よし、と気合を入れて。

「重いものは疲れるんだよな………。」

いざという時に当たり前に持ち上げられるようにするためには、……慣れておくしかない。

アイノ > 「この訓練場の壁は、こんなもんがぶつかっても大丈夫っつってたな。」

職員のドヤ顔が目に浮かぶ。
じゃあ、一度試してみるか、なんて唇をゆがめて………ふー、っと吐息を吐きながら集中すれば、軽自動車がふわりと浮かび上がる。
最初の頃はそれだけで鼻血が垂れたが、今は当たり前のように持ち上げられる。

右の拳をぐ、っと爪が食い込むほどに握りしめれば、その動きと軽自動車を繋げるように、イメージを強化して。

「………おし、今日の私のパンチもなかなかの重さだな。」

彼女の周囲をふわふわと浮いている軽自動車が、拳と一緒に前後に動く。
軽自動車一台分の重さのパンチ。

アイノ > 「………せぇ、のぉっ、でっ!!」

がっしゃぁんっ、と、ものすごい衝撃音が響き渡って、壁を揺らす。
見かけによらぬハードパンチャー。
飛び散るガラスが、衝撃を物語るも。……本当に傷一つつかない壁に、舌打ちを一つ。

この島の標準があまりにもレベルが高い……。

ご案内:「訓練施設」からアイノさんが去りました。