2020/08/15 のログ
セレネ > 「――あぁ、良かった。
無事に右手が動かせるなら安心ですね。」

深い溜息を一つ吐いて。安堵も混ざり、呆れも混ざり。
翳した手と差し出した手を引っ込めて

「私の名前はセレネです。
…お人好しなヒーローさんのお名前は?」

そんなに純粋な瞳で、純粋な笑顔で
心からの言葉を投げかけるなんて。
まるで無垢な子どものようだ。
己にはない、純粋な意思を持った人だと感じた。
だからこそまた無茶をしそうで恐ろしいとも思う。
自らの身を顧みず他者を守ろうとする気概は称賛に値するが
それで身を滅ぼしては元も子もない。

持流 童男 > 「うん、僕の名前は、持流 童男・・今はヒーローを休業中なんだけどーーー助けなきゃって思ったら、体が勝手に動いてたんだ。未だ嗅覚が冴えてないな・・!うーん難しいもんだね。」

そう言ってニット笑った
そしてこう言うだろう

「セレネさんか!。・・あーごめん、僕、風紀委員やってるんだけどさ、ーーー内緒にしといてくれると嬉しいな!」

イタズラめいた笑みで笑ってから、セレネさんに対してお願いする

セレネ > 「持流さん。宜しくお願いします。
…貴方生粋のお人好しですね。貴方程のお人好しは今まで見た事がありません。
人を助けたい、守りたいと思う気持ちが強いのは悪い事ではありませんが
程々にしておくべきですよ。でなければいつか貴方の身が危うくなります。」

今は命に係わる怪我ではなかったからまだ良かったものの。
今後もそうなるとは限らない訳で。
笑う相手とは対照的に、己はやや不安そうに眉をハの字に。

「風紀の…。
口外するかどうかは、貴方の今後次第ですかね?
此処に居るという事は貴方も学生なのでしょうし…
また怪我をしたら診せに来て下さい。
助けてくれたお礼に、今後も治療致しましょう。
…となれば、連絡先も交換しておいた方が良さそうですね。」

悪戯な笑みを浮かべる相手だが、秘密にするかは相手次第だと告げる。
また無茶をするようなら同じ風紀の人に口添えをするかもしれないぞ、と半ば脅しめいた忠告を。
そうして一つ提案をしてみた。彼を放っておくのは忍びないと、その気持ちも有り。

持流 童男 > 「え・・!?良いんでござるか!?」

驚いてから、ぱあっと顔が明るくなる

「いやー!某、モテルでござるな!えへへ!・・なんてね
お主ほどの名医がいる病院ならこちらから是非とも利用させていただきたいでござるよ」

勿論連絡先は交換するだろう!
忠告の方には

「うおおお、気をつけなきゃ・・!」
とすこしだけ震えながらも言うだろう


<・・・・・どうか持流をよろしくおねがいします>
魔法少女のような幻影が一瞬だけ囁いたような気がした

セレネ > 突如口調が変わった様子に蒼を瞬かせて驚く。
そっちの口調が素なのだろうか。

「…あぁ、持流だけにって事ですね。お上手です。
いえ、此方では病院に勤務はしてないのですよ。なので…うーん、そうだなぁ。
学園内の保健室。そこならよく居るのでそこに行くか若しくは事前に連絡して頂ければ治療しに向かいますので。」

どうするかは相手に任せる、と告げ
無事に連絡先を交換すればスマホを仕舞い。

「――?」

相手とは別の声が聞こえたような気がして周りを見回す。
…気のせいだろうか。それにしてははっきり聞こえたような。

持流 童男 > 「おーー!それなら、勿論連絡入れるでござるよ!。
・・傷を受けたらちゃんと頼るのでよろしくお願いするでござるよ。セレネ殿」

そう笑ってスマホをこちらもしまう。

「ではセレネ殿こちらはこれで!!ありがとうね!」
そう言って訓練施設の出口に向おうとする

セレネ > あ、そっちが素なのね。
なんて納得しつつ立ち上がる相手に己もそっと腰を上げ。

「隠したりしたらすぐ分かりますので怪我は絶対隠さないで下さいねー?
――お気をつけて。此方こそ有難う御座いました。」

礼を言うのは此方なのに。
立ち去るらしい相手を見送っては、小さく片手を振り。

ご案内:「訓練施設」から持流 童男さんが去りました。
セレネ > 彼が居なくなったのを見送ると、どっと疲れが出てきた。
主に筋肉疲労が辛い。
深く長く溜息を吐くと出したままだった翼を消して。

「何も言われなかったから良かったけど、
彼に色々見せてしまってるんだよなぁ…うーん。」

魔術に、翼に。秘匿主義の己としては、手痛い情報流出。
…まぁ実直な彼の事だから大丈夫…だとは思うのだけど。
この島に来て暫く経つが、己のように魔術や異能を秘匿している人は比較的少ないように思えるし。
己が警戒しすぎなのか、それともこの学園に居る人達がそういう気質なのか。

セレネ > そもそも異世界の魔術や不可思議な異能についての制御も行われているのだから秘匿する方がおかしいのか。
常識が違うというのはなかなかに大変だと改めて感じた。

「うぅー、全身痛い…。」

歩いて帰りたくないから直に寮の自室に扉を繋げて転移してしまおうかなんて考えながら、己も此処から立ち去ろう。
明日はまともに動けなさそうだと、後悔半分、新しい縁に喜び半分の気持ちを抱えて。

ご案内:「訓練施設」からセレネさんが去りました。