2020/10/07 のログ
園刃 華霧 >  
「……今のところ、沙羅はお休み中。
 正直、なにがあったかは本人たちに確認しないと今のところわからない。」

それには衝撃を受けられる、のか。
そうか。

「そう。ショックを受けるんだな?
 どうして?」

衝撃で言葉も詰まって、思考も詰まってそうな相手を見る。
ああ、逆に自分が冷静になっていくのを感じる。

レオ >  
「何で、って……」

息を深く吸って、吐く事を務める。
ショックを受ける、受けている……それは、その通りで。
その理由を問われれば、何故か……

何故か……
その質問に、短く答える事が、難しい。
混乱した頭じゃ、なおさら。

だから頭の中で言葉を練って、一つ一つ、答えるしか、出来なかった。

「……沙羅、先輩は……僕の、よく見て来た、人達に…そっくりで…
 異能、とか…悩み、とか、色々…
 ずっと、そんな人たち、えっと……不死、を…見てきた、ので…

 見て…

 殺して、きた、ので…あ、え、と…僕の…異能が……
 不死を、殺せる、から…
 あ、いや、沙羅先輩を、殺したい、訳じゃ…いや……

 ごめんなさい、言葉が…思いつかなくて…すみません…」

柔軟をやめ、頭を押さえた。
お休み中。
不死の異能が残ってるなら、原因は……
心の方だ、というのは、言葉を紡いでく中でようやく、思い至った。

なら、何で?
確かに、不安定だったけど…
何が、切欠で?
頭がゴチャゴチャとして、纏まらない。

園刃 華霧 >  
「ああ……なるほど、"そういうこと"ね」


――不死を殺せる
それが、光にゃんが探していた理由ね。

さて、でも
しぃが知らないってこともない気がするんだよな。
まあ……そっちは、向こうに任せたほうがいいのか……?

「……要するに、沙羅を、オマエが見てきた不死の人間と重ねて。
 憐れんでいるの?」

考えがまとまらない、相手の言葉を拾い……自分なりに噛み砕いて、問い返してみる。

沙羅の今は……なんとなく想像がつく。
ただ、今の自分は冷静になれそうにないから少しだけ、距離を置いている。

しかし、今はそっちよりもこっちで。
……返答を待ちたい。

レオ >  
「……そ、れは…」

憐れんでいる、と言われれば……言葉に詰まる。

憐れんでいる。
憐れんで…いる、のか?

そうじゃない、とは…少なくとも、否定は…できない。

ぐるぐる回る頭と、それに反して呼吸だけが整ってきて。
それでも出る言葉はぎこちない。

「沢山、見て…きて…
 その中に、好きだった人とかも、いて……

 あぁ、何言ってるんだ…‥
 
 …でも、あの人が、苦しんでるのは……見ていて、苦しくて…‥
 
 僕は、出来る事は…殺す事くらいしか、ない、ので……」

不死を。
殺す事しか、出来ない。
自分しか、殺す事が出来なかった。
だから、役目として、殺してきた。
自分しかできないから。

でも、そうしてる内に。
自分はそれしか出来なくなって。
今になって思う。
それ以外何もできない、と。

憐れみからなんだろうか。
結局それへの返事すら、上手くは言えない。
自分の中にあるものを表す言葉が、見つけられない。

園刃 華霧 >  
「そう。ご立派な力だね。
 その力で"好きだった人"も殺したのかな。
 それが苦しかったのか?」

……それは、わからないではない。
けれど


――殺すことしかできない
なんて


「ところで――オマエって"人を殺すだけの機械"なの?」

言葉を継ぐ。


「ちがうよな。今も悩んで苦しんでる。
 その割に、機械でいようとしたり……何かに止められたりしてる、
 ブレブレだな?」

形が見えるようで見えない。

「……オマエ、本当に向き合ってるか?」

レオ >  
表情が、歪む。

『好きだった人も、殺したのか』

『苦しかったのか』

『人を殺すだけの機械なのか』

どれも、背中を裂く。
機械であろうとした頃と、それから少しだけ、変化した今と。
でもどっちかと言われたら、今は、まさに…

どっちつかずで。

「……わからないんです。
 
 苦しむ権利も、”我儘”を通す権利も、ないものだって、思ってて…
 それで、ずっと……殺してきた、ので…」

大事だった人を殺した時に、そんな権利は、なくなったと思っていて。
自分が我儘を通したかった、筈なのに。
それを通さなかった、通せはしなかった。
通せる状況じゃなかったから。
殺さないといけない状況だったから。
だから、殺したした。
それをしたから‥‥
他の些事で、”我儘”を通す権利なんて、無い筈なのに。

「なのに、今になって…
 わからなくなってる……
 
 自分勝手に、誰かに怒りを覚えて……
 また、人を好きになって……
 焦りに焦って”我儘”を言ってしまって…

 そんな権利、ないと、思ってるのに……
 
 ……それを蔑ろにしていく自分が、気持ち悪くて…
 でも、止められなくて……
 
 向き合えて、いないのかもしれない…」

園刃 華霧 >  
「ああ、そう。"分からない"んだ。
 へえ……」

なるほど?
それが、この訳のわからなさか。

「"権利"……"権利"、ねぇ?
 その"権利"って誰が決めたの? オマエ?」

別に、コイツがどうあろうと知ったことではない。
知ったことではない、けれど。
……これを放置するわけにはいかない。

「オマエさぁ。
 別に"分からない"のはいいよ。
 いいけどさ。

 なにかしたいなら、ちゃんと自分を持てよ
 相手があるなら、相手もちゃんと見ろよ。
 "我儘"いうなら、有無を言わせないくらいの根性を出せよ」

……そして、じっと顔を寄せて見つめる。

「それとも、流されたままでいく?
 まあ、それもいいよ。」

レオ >  
「……」

目を、伏せる。
言われている事は…尤もだと思う。
芯がない。
流されてるだけ。
風紀にいるのは、本当に、それだけ。

だけど…

小さく囁かれた言葉。
ここには僕と彼女しかいない。
もしも誰かがいても、僕にしかきっと聞こえていないだろう声に、言葉を返した。

「……それは、まだ…出来ません。
 僕をここに推薦してくれた人達に、恩があります。
 それを…まだ、返していないから。

 それに……まだ、分かっていない…ので。
 
 ここにきて、人との繋がりが、出来て……
 それでいいと思ってたものが、この1か月で随分、変わってしまって……
 
 言葉をかけられて。
 それを、考え始めて……

 

 今、やめたら…何も分からないままになってしまうから…
 ……分からなきゃいけないんです。
 どうすればいいのか。
 どう、在ればいいのか。

 だから、まだ‥‥」

流されたままでも別にいい。
今まで実際、そう思ってた事。
今もまだ、そう思っている部分は、実際にあって。
でも変わってきてる何かがあって。
その切欠は確実に……ここに来た事で。

園刃 華霧 >  
「ああ、そう。」

ふぃっと……近づけた顔を離す。

「『分からなきゃいけない』ね。
 なら、一個……確かに、オマエの中にあるものが見つかったな。」

にっと笑う。

「機械でもない、権利とか関係ない、
 ただただ、求めるオマエ自身が、それだ。
 いいか?」

息を吸う。
目を見据えて、改めて口を開く。

「『自分で選べ』」

「『保健』が欲しいか?
 『誰かのツケ』にしたいか?
 『誰かにしてもらいたい』か?」

「相談もヒントも何だって使っても良い。
 けど、最後は『自分』だ。
 忘れるなよ」

一息に、言い切った。

レオ >  
「‥‥、……はい」

『自分』か。
まだ難しい。

そうあるべきだと、頭では分かる。
分かるから、色々…見て、変わろうとしている。
その度に感じる苦しみと矛盾の意味を、探して、まだ、留まると選んでいて。

『自分』を、考えてる。

そう思いながら、少し遠くを見て……
そしてふと、思った事を聞いてみた。

「……どうして、見ず知らずの僕の事をそんなに深く聞いてきたんですか?
 沙羅先輩の事、は……勿論、あるのかもしれないですけれど…」

園刃 華霧 >  
「足掻け、苦しめ、悩め。
 ただ、止まるんじゃない。
 すぐに答えが出るようなもんだったら、今までオマエも悩んでないだろ」

さてまあ……だいぶ、自分も落ち着いた。
……前みたいなことにはならないだろう。

そして、ああ……そういえば、そうだったな。

「さて、なんでだろうな?
 なんでだと思う?『ロリコンやろー』」

レオ >  
「           」

目が点になった。
沙羅先輩の入院について聞かされたのとは、別の驚愕。

いや、驚愕というか。
頭が真っ白になったというのが、正しいというか。

「え、あ…え、その、呼び方、なん…なん…」

口をぱくぱくとさせて、震えた指で彼女の方を指した。

園刃 華霧 >  
「そうだなぁ……しぃもな、アタシの身内なんだ。
 で。」

ニタリ、と笑う。

「アタシとしては、『なんでその呼び方なのか』を知りたいところなんだけどな?」

逃さんぞ、という気配を出しつつ……問いかけた。

レオ >  
目が泳ぐ
変な汗が溢れる。

完全に狙いを定められた顔。
逃げ場はない。

「………………………………‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥………………………………………………………………………………………………‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥………………………………………………………………………………………………‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥………………………………………………………………………………………………‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥………………………………………………………………………………………………‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥………………………………………………………………………………………………‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥………………………………………………………………」

レオ >  
「…‥‥好きって言いました」

レオ >  
目を逸らす。
背筋が寒い。
終わったかもしれない。

小さく、縮こまって小動物のように、震えた。

園刃 華霧 >  
「……マジか」

いや、光にゃんが色々と言葉を濁した理由がわかった気がした。
アブナイ感じって、そりゃそうだわな。

しかし、それにしたってキョドり方半端ないな。
…………

「……それだけ?」

ぼそりと、問を口にした。

レオ >  
「………………………………‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥………………………………………………………………………………………………‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥………………………………………………………………………………………………‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥………………………………………………………………………………………………‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥………………………………………………………………………………………………‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥………………………………………………………………………………………………‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥………………………………………………………………」

レオ > 「…………‥キスしました‥‥‥」
園刃 華霧 >  
「……そっかー……」

そう そういう
そうなんだ それで
ほんとうに まったく

「……まさか、それいじょう……?」

レオ >  
「それはないです!!!!!

 決して!!!!!

 誓って!!!!!!!!!!!!

 ないです!!!!!!!!!!!!!!!!!」


全力で否定した。
必死に。
必死過ぎる程に。

園刃 華霧 >  
「よし」

一瞬の間に色々考えたけれど、ひとまず端末は出さないでおく。
本気で嫌なら、しぃが許すわけがない。

それをアタシがどうこうするのは、筋違いだ。
ただ、どうこう言う分には赦されるだろう。

だから

「じゃあ……一個だけな。
 『女の子って……男の子よりずっと執念深くて、ずっと拘りに煩い生き物』で。
 男の子が簡単に諦めたり、ブレイクスルーしたりしようとするものを認めない……認められない。』
 そうだ。受け売りだけどな」

自分の親友から聞かされた言葉。
あの時は、特に大した感慨もなく聞いていたけれど……今更ながらに、色々と深さを感じる。

園刃 華霧 >  
「ブレイクスルーしすぎだろ、オマエ!?」

レオ >  
「…‥‥‥‥」

返す言葉もない。
ブレイクスルーという言葉が何を意味するのかはあんまり分かっていないが、言いたい事は痛いほどわかる。
分かる上で、してる事がしてる事すぎて、何にも言えない。

「……ホントにどうかしてたと思います、はい……
 今でもたまに何やってるんだろって……はい……
 ほんと……すみません……
 心に刻んでおきます……はい……」

そうとしか言えなかった。
我ながらここまで向こう見ずか、と。
本当に‥…

園刃 華霧 >  
「……まあ、しぃが本気で嫌がってりゃ本気で通報案件だったけど……
 とりあえず、それはなさそうだから今回はスルーしてやる」

それなりに、しぃが気に入っているってことだろうしな。
それに……もし、願いを叶える可能性がコイツにあるんなら、此処で騒動にするのは如何にもうまくない。

まあ、そもそも本気で嫌がってるような話だったらまず"潰す"ところだったけれど。

「……っつーか、さっきまで我儘云々言ってたの、それか……?
 ああ、そう……まあ、なんだ。
 きちんと、向き合えよ」

本当は止めるのが正しいのかもしれないが……それこそ、アタシに口出す権利はない。
だから、コイツがアホしないようにだけ釘を差せばそれで十分だ。

「……ま、正直こんなところで会うと思ってなかったからな。
 こんな話するとは思ってなかったよ」

肩をすくめた。

レオ >  
「はい、ありがとう…ございます…
 …まぁ、えっと……はい……まぁ、そう…ですね、これが大半…です、ね…

 はい……」

弱弱しく返事をした。
向き合え。
全くもってその通りである。

「…こんな所でって、やっぱり何か…要件でもあったんですか?
 思えば、最初から僕に思う所か何か、あったみたいですけれど…」

園刃 華霧 >  
「んなもん、言っただろ?
 アタシは、しぃの身内……だからな?
 ま、アイツに言わせれば『娘』らしいけど。」

冗談とも本気ともつかない口調。

「『娘』なら、『母』に変態不審者が近づいてないか、気になるのは当然だろ?」

それと――
これは、口にしたものか……特に、揺れ動いているようなコイツの前で。
しぃの……願いを叶えられるかもしれない可能性。

しぃの不死を殺す

その切なる願いを、僅かな可能性でも、潰したくはない。
だから今は……口をつぐむ

レオ >  
「へんた…っ
 ……い、言われて仕方ないけど……」

むぐっ、と口ごもりつつ。
仕方ない、仕方ないのだが……それはそれとして関係性がややこしい。
先輩が娘で、その母が大分年下の椎苗さんで…
それに恋愛感情をいだいてるのが僕。
とても、ややこしい。

「…そう、です…ね?
 それは…そうかも…」

うぅん、と頭を悩ませながら。
口をつぐんだ先輩の心情には、流石に今の混乱中の頭では気が付く事もなく……

「ともあれ……その、園刃先輩に認め…認められる?
 ように、しますので…

 …今は、沙羅先輩も心配ですが……
 そうだ、病室分かりますか?
 お見舞いに行きたいので…」

椎苗さんの事ばかりじゃない。気がかりなのは、もう一人。
もう一方の気がかりの方も…関わりある相手なのだから。
ちゃんと『向き合って』いかないといけないから。

園刃 華霧 >  
「まあ結局は、これからだ。
 しっかり、探していけ。」

なにもないほうが、ひょっとしたら素直に何かを手にできるかもしれない。
元々持っているモノを曲げられないやつよりはよっぽど、柔軟性があるんじゃないか。

「……わかるよ。教えてやっても良い。
 ただ、ちゃんと向き合うことが条件だ。
 オマエの過去の誰でもない。『水無月沙羅』と向き合ってくれ」

そうでなければ、沙羅は救われない。
それだけは、許せない。

「……まだ、意識が戻ってるかはわからないけれど、な」

その言葉とともに、メモ書きを渡す。
そこには、病室の情報と自分の連絡先が書いてあった。

レオ >  
「…分かってます。
 向き合わないと……また沙羅先輩が傷つくだけ、ですから…」

沙羅先輩が入院したと聞いて取り乱したが、その理由に…大方の目星はつく。
つくから、少し……やるせない気持ちにもなるけれども。
でも、まだ何も知らないし、もしかしたら杞憂かもしれない。

どちらにしても……一人で立ち直れるようなものじゃない事位、分かる。

…せめて、壊れてしまうのを引き留める一助くらいには、なりたいから。

「…ありがとうございます」

そう思いながら、メモを受け取った。

ご案内:「訓練施設」からレオさんが去りました。
ご案内:「訓練施設」から園刃 華霧さんが去りました。