2020/10/21 のログ
■幣美奈穂 >
んしょっ、というように立てるのです。
床の濡れ具合を確かめるように、草履で床を見ながらこしこしとします。
「ありがとうございます。
がちょうさんな朧車さんは凄くお空飛びますし、
おっきなお顔の朧車さんは、お話聞いてたら急に怒りだしますし・・」
と、素直に頭を下げるのですけど。
退治をした覚えは本人にはまるでないのですけど、なんでも8体ほど退治した・・らしいです。
朧車の自爆とか大朧轟さんに追いかけられた時に巻き込まれてとかなのですけど。
足を怪我したと聞きますと、ちょっと心配そうな目をレオ様の足に向けるのです。
「ここ?
いたいのいたいの、とんでいけ~」
と、怪我している部分を撫でようとするのです。
加護による『手当て』、それだけでも傷跡を薄くできるでしょうか。
「そうなのです。
昨年とか、商店街におられるなんか人っぽい感じのカボチャの怪異さんとか。
お菓子をとってから擽りの罰でもう悪いことしないようにめっってしていたのですけど・・。
やっぱりそれは怪異だったみたいですけど。
どうやら、子供のパーティーのようなのもあるそうです」
真面目な顔をしてこくり、と頷くのです。
今年はオトナとして、怪異を見極めたうえで、子供にお菓子もあげたほうがよさそうなのです。
■レオ >
「ん……」
体に不思議な力が流れ込んでくるのが分かる。
自分に漂う”死の気配”が少し、ほんの少しだけ遠くなる感覚。
治癒のようなものが作用された時の感覚だ。
ただ、その効果は自分の体質のせいでかなり減衰させられるが……
それでも傷がちょっとだけ、癒えたきがする。
「凄いな…ありがとうございます。
そっか……大変だったんですね、幣先輩も。
とはいえ、無事でよかったな……
にしても、ハロウィンに出てくる仮装? みたいな怪異ですね…
…うーん、何も害意がないなら、いいんですけれど……
何か起きてからじゃ遅いしな……僕も街で気になるものを見かけたら、少し対応を考えないとな…」
害意がない、あっても悪戯程度の怪異ならいいのだけれど。
明確に悪意を持つ朧車のようなケースだったら、人のいる場所な分更に性質が悪い。
そんな風に真面目に考えつつ……
目の前の先輩が仮装を怪異と勘違いしてるだけなんじゃ?という事もちょっとだけ思ったのはナイショだ。
■幣美奈穂 >
なんか、普通よりもなかなかよくなってない気がするのです。
ちょっと首を傾げさせてから、レオ様の脚をよしよしするのです。
「そうなんです。
ちょっとお話しする時にお煎餅とか食べただけなのに・・。
もう、すっごく追いかけてきてびっくりしましたもの。
後、たくさん委員会で叱られちゃいました!
あっ、次は話しをお聞きする前にスアマをお口に突っ込もうと思いますの」
叱られた時はしょんもりしてましたけど、既に次にと前向きなのです。
あと、あんまり反省もしてないようです。
よしよし、よしよし。
もうちょっと治ってくださいましね~と、なんか気軽に脚をなでたままですけど。
「どうなのでしょう?
とりっくあんどとりーと、って急に前に出てきて言ってましたから。
しないと何か悪いことするつもりだったと思うのです・・」
真面目なお顔でこくりっ。頷いて見せます。
商店街の人にほのぼの見守られていたのは、本人は知らないことです。
美奈穂は、風紀委員としてきちんと対処したつもりなのです。
「気を付けてくださいませ。
そうですわね・・レオお兄様は後輩さんですから、きちんとわたくしが守ってあげますわ。
ここ、ここらへんが弱点でした」
片手の人差し指で、レオ様のわき腹をつんつんっとするのです。
■レオ >
「やっぱりそれって―――――」
ただの仮装だったのでは?
と言おうと思ったが、恥をかかせてはいけないし、やめた。
「あはは……そうですね、頼もしいです。って…
はは、あはは…くすぐったいですよ?」
脇腹をつつかれて、小さく笑いながら。
目の前の小さい先輩の方が”あの人”より確か年上の筈なのに、どうにも凄く年下の女の子みたいに思えてしまう。
そう言う事を言うと、怒られてしまいそうだけど。
「うん、そうですね……ふふ、覚えておきますね?
あぁ、そうだ……幣先輩って動物と接するの、得意でしたよね?
少しその……相談? があるんですけれど」
ふと思い出したように、小さな先輩にそう話を振る。
そういえば…この先輩なら、色々相談出来るかもしれない。
動物とか、そういうののお世話とかのあれこれを、報告書なんかで描いてた気がするから。
■幣美奈穂 >
お目めをぱちぱちとしながら、お顔を上げてレオ様の目をまっすぐにみまして。
小首をこてり。
「レオお兄様は何かご存じですの・・?
そう、こことかこしょこしょっとして、怪異にめっとしますのよ?」
擽ったそうに笑っている様子に、先輩らしく真面目にお伝えするのです。
西洋怪異はよく判らないのですけど、後輩さんに何かあったら大変ですし。
「? はい。
わたくし、にゃんこさんやわんこさんとお友達ですもの。
あっ、レオお兄様と同居してます子のことですか?」
ぱぁっとお顔を明るくします。
脚を撫でていた手も軽く握って、お胸の前に。
流石に人様のお家の中の子とは会えませんが、にゃんこさんを愛でる会ネットワークなのです。
■レオ >
「あぁいえ、あははは……
ん、あれ……知ってるんですか?
えぇ、子猫を今飼ってまして……マシュマロっていうんですけれど、動物飼うのって初めてなので、色々手探りでして。
幣先輩は慣れてるから、もしよかったら色々相談に乗ってもらえたら助かるな…なんて思ったんですけれども……大丈夫ですか?」
人に頼る、というのは未だに苦手意識があるけれど。
でも、少しずつ、人に頼れるようになってきた気がする。
こういう何気ない相談から、苦手意識を変えてけるかもしれないし……
何より、飼い猫の話を相談できる相手は稀少だったから。
「どういう風に接するといいかなーとか、どういうものが好きなのかなーとか……
まだ子猫なので、色々今から覚えさせてあげれたらなぁとも思ってて、それなら詳しい人の意見とかが聞けたら一番かなって。
あぁ…折角だから、よければ一度遊んであげても喜ぶかな?
一緒にお世話してくれてる人も、喜ぶと思いますし」
”あの人”にとって近い年代の女の子というのも、この学校だと稀少だろう。
仲良くしてくれる人が増えてくれたらこっちも嬉しいし。
■幣美奈穂 >
んふぅ、と自慢げにお胸を張ります。
「マ王様に教えて頂きました!
あっ、マシュマロちゃんってお名前なのですね!
ふわふわしてますの?」
なんとかく、言葉からそんなイメージをもったのです。
ちょっと身を乗り出して食い気味なのです。
「初めてなのですね・・はい、大丈夫です!
わたくしのお家にも二郎三郎宗右衛門ちゃんがおりますし!
そうですわね・・やっぱり、きちんと遊んであげませんと。
好みもありますから・・あっ、歩いたりできるとことかも作ってあげましたり!」
はうはうっと、ほっぺをちょっと桜色にしましてお目めがキラキラとします。
一緒に遊んでも・・というのに。
まぁ、とお口に揃えた両手の指をあててから。
「はいっ、え?、いつ遊びに行きましたらよろしいの?
あの、お家にあるのとか持って行ってもいいですかしら?」
レオ様の片手を両手で取ろうとします。
両手で握って上下にぶんぶんと無意識にしようとするテンションの高さなのです。
■レオ >
「真っ白な子なので、引き取る時に一緒にいた女の子に名前を付けてもらったんです。
すごく可愛い子猫でs…っと、あはは……勿論。
是非、お願いします。友達なんかも連れて来て大丈夫なので」
手を握られて、ぶんぶんと振られながら微笑んで。
なんだか、ほんわかとするな…この人といると。
こういうのが”生きてる”って感じなんだろうな……
「はは、何時でも大丈夫ですよ。
あ、でも…仕事のない日とかのがゆっくりできますかね?
空いてる日連絡したり便利だし、連絡先交換しますか?
マシュマロの写真も送りますよ」
代わりに、幣先輩の家族の皆さんも教えてくださいね、なんて笑いながら。
きらきらとした顔を見るとこっちまで笑顔になってしまう。
なんだか……心地いいな。
凄く、いい影響を貰えてる気がした。
■幣美奈穂 >
「まぁ、真っ白な子ですのね!
わぁ~、まだちっちゃい子ですの?」
マシュマロちゃんのお話、少し聞くたびに表情が大きく嬉しそうに動きます。
きゅっと両手で握る繊細な柔らかい両手はぎゅっと握っているつもりでも、
ふわっと緩い力にしかならないのですけど。
ついつい、力が入っているのです・・美奈穂的には。
「いつでも・・あっ、お仕事・・」
本人は至極真面目に風紀委員のお仕事をしているのです。
他の人から見ればどうかはともかく。
絶対にしないといけないお仕事は、お役目的にはそれほどないのですけど。
ちょっとしゅんっとしてから、すぐに持ち直してお顔が上がるのですが。
「れ、連絡先ですか・・?
あの――電話番号でいいかしら?」
ちょっと目が泳いでしまいます。
そう、美奈穂は携帯電話とか持っていないのです!
お屋敷に置いているのも、今や骨とう品ともいえる黒電話。
写真・・と聞くと、すっごく興味深げなお顔を見せるのです。
「二郎三郎宗右衛門ちゃん、よくお出かけするのですけど。
真っ黒で頭がいい子なんです!
あっ、可愛い男の子なんですよ?」
にゃんこさん話にすぐ食いついてしまいます。
目尻を桜色にして目を細める様子は、まるで恋する女の子みたいな風情なのです。
■レオ >
「有給もありますから、都合のいい日で本当に大丈夫ですよ。
と…ええ、電話番号で大丈夫でも。
へぇ……男の子…‥」
マシュマロと仲良くしてくれるかな、なんて思いながら。
それならとメモ帳を出して、そこに電話番号を書き記すだろう。
「これ、僕の連絡先です。
遊びに来る時にでも、相談事の時でも、気軽に連絡してください。
…あはは、楽しみですね。本当に」
凄くにこやかに、全身で表情を表すかのような小さな先輩の姿は、とても可愛らしい。
先輩だけど、甘やかしてあげたくなるような愛嬌がある。
エネルギーをどんどん周りにくれるような気がする。
「さて、と……それじゃあ、僕はもう一度鍛錬に戻ろうかなって。
幣先輩は、どうします?
折角なので、一緒にやりますか?」
■幣美奈穂 >
こてり。
首を傾げさせるのです。
「ゆーきゅーですか?
あっ、それなら・・」
お役目以外はかなり自由に過ごせている子なのです。
その代わり、なんか大事なこととかも連絡がこなかったりするのですけど。
そんな制度を知らなかったのです。
そして、なんの躊躇もなく。電話番号をお伝えします。
電話番号の髪を両手で頭を下げて受け取りまして、ありがたく髪を裾の中にいれるのです。
「マシュマロちゃんは女の子ですか?
――二郎三郎宗右衛門ちゃんのお見合いになるのかしら?」
ちょっとほわほわと考えてしまうのです。
真っ黒にゃんこさんが黒紋付に羽織と袴で、真っ白にゃんこさんが振袖を着ているお姿。
かぽーんとししおどしの幻聴が。
「あっ、もっと修練するのですね!
わたくしも一緒に・・わたくし、これでも強いんですよ!」
えっへん、ちょっと胸を張ります。
■レオ >
「女の子ですよ。
まだ生後一か月ですけど…あはは、お見合いになっちゃうかもしれないですね。」
よちよち歩きの子供だから、お兄ちゃんたち…みたいな印象になりそうだけど。
でもそれも悪くないかな、なんて思いつつ。
「じゃあ……お手柔らかにお願いしますね、幣先輩」
そう言って、小さな先輩と少しの間、鍛錬を共にするだろう……
ご案内:「訓練施設」からレオさんが去りました。
■幣美奈穂 >
強いと行った美奈穂。
しっかりと、まったく同じ軌跡で何度でも動かせる型はあるのですけど・・。
力がない、動きがトロイ。
そんなのですけど、元気にえいえいっとするのです。
レオ様の鍛錬になったかは・・秘密です。
ご案内:「訓練施設」から幣美奈穂さんが去りました。