2020/12/01 のログ
ご案内:「訓練施設」にさんが現れました。
> 「……すぅ」

果たし状?を送った相手が、来るのを待っている。
……取り合えず一発殴らないといけないのだ、そういう相手なのだ。

大切な、友達の彼氏なのだ、しかもロリコンやろーらしいのだ。

取り合えずじゅんびはしてきた。あとは待つだけである

> 「いっちにー、さん、しー」

ちょっとできるだけの厚着、ぶかぶかのダッフルコートとポケットに入れてある重めの物体、借りてきた安全靴

魔術のテンプレートは何回も練習してある……あとはできるかどうかだ。

ご案内:「訓練施設」にレオさんが現れました。
レオ >  
「えっと……」

誰もいない訓練施設。
今日はある人との待ち合わせだ。
自分の彼女…と言っていいのか分からないが、少なくとも大事な人の、友人。
同年代の友人…つまり自分と5,6歳差のある相手に呼び出されてここへときた。

…果たし状、という名目で。

「…果たし状?」

意味は分かる。
し…なんとなく理由も分かるので、何されるのか少し戦々恐々としているが。
一応、椎苗さん…自分の恋人と同年代。
一体何をするつもりなのだろうか……

中に入るとそこには少女が一人。
見覚えのない、けど椎苗さんと同年代かちょっと上くらいに見える、ちいさい少女。
…あの人かな?

「あ、えっと…遅くなり、ました…?
 椎苗さんが何時もお世話になっています、レオ・スプリッグス・ウイットフォード…ですけれど……」

 恐る恐る、声をかける。
 怖がらせないように、笑顔を作って。

> 「えっと、よくきた!」

どん、とこう腕を組んで仁王立ちして、と……かぎりおねーさんの言うとおりだとこう、だったよね


「えーと」

カンペをめくる、こう、強い言葉を使うのに明らかに慣れていない。

「取り合えずえっと」

てくてくと灰色の髪を揺らしながら、君のそばに近づいてから、いっぽいっぽ足を開いて、大股で1mぐらいだろうか、で離れて十歩ほど

「うごか、動くなよー……」

練られた、青白い魔力が渦を巻いて……

「私は希、ただののぞみ!、しーなちゃんのお友達!」

「だからぶっとばすよ、ろりこんさん!」
ぐ、と一歩踏み出す

レオ > 「えっ、あ…えと…」

ぶっとばす。
理由はなんとなくわかる。
だって、彼女の言う『しーなちゃん』と僕の年齢差はこう…一般的に見て相当に危ないので。
だからなんとも言えない。
拒否もし難い…

「あ、えっと……お、お手柔らかに…お願いします」

意を決して、受けるしかない。
そっとしゃがんで、目線を合わせて。

……どんな一撃が来るんだろう。

> 「……ん」
集中し、ポケットからカッターナイフを取り出し

「……っ、犠牲魔術:血盟強化(ブラッドブースト)」
自分の手のひらを切り裂いて、魔術を発動。
総合的に自分を強化。

「……んっ」
ぴょん、っと軽くジャンプ

「噴出(ジェット)っ!」
空に、打ちあがるように飛び、5mぐらいか、浮いた後に。

「ッ、ぐ……障壁!」
魔力の壁を前面に展開して


「……排出(リジェクト)!」
飛び出し、君に向かってくる、一個の流星のように

レオ >  
「えっあ、ちょ…!?」

魔術。
しかもかなり本気。
というか自傷までしている。

そこまで!?
ちょっと死の気配も見える。
流石に予想外すぎる。

「あ、っと……!」

流石に素の体で受けると拙い。
とても拙い。
体に魔力を纏わせて、肉体強度を高める。
魔術で言う強化というもの。
単純なものだから改造を加えなければ自分でもできる、魔力操作の技。
その分そのままで使うと力の上り幅はないけど、鍛えていれば上り幅もそれなりになる。

体を強化して、壁を受け止める。
あれ……想像していたのと全然違うな!?

「あの…さ、流石にやりすぎじゃないでしょうか!?」

> 「……いっ、ぱ、つ、なぐ、る、ってき、め、た、のー!」

ぎりぎりと障壁と体がぶつかって拮抗し

少女の、思いが、重さとして圧力をかけるように、じわじわ、と密度が高まっている。

なにも、知らないけど、なにも、まだ聞いてないけど。

わたしを、”わたし”としてみてくれた、最初なのだ……

「……ぐぐぐぐ」

力を籠める、が

彼女は、いつも練習では柔らかい壁にぶつかって練習していたので
……このあとどうなるか一切考えていないのだ。

レオ >  
「いやいやいやいや…!
 
 なぐ、るのは甘んじてうけますけれど…!!」

押し返される。
小さい女の子相手に。
本気でかかってきている。
このまま押されたら潰されてしまうかもしれない。
それは、流石に拙い。

「……っ!」

仕方がないので、左側の手の力を少し緩めて…受ける壁に角度をつけて。
出来た角度の広い方に思い切り跳んで、押しつぶしから逃げる。

ぷちっと潰されるのは、流石に拙いので。

そして壁から逃げてから、希さんの方を確認する。
追撃とか…こないよね?
あと……落ちたりしないよね?
落ちていきそうだったら直ぐに助けれるように、彼女の方に跳ぶ足を残しつつ。

> 「え、あ、ちょ、……えっ」

気を付けて、幼女は急に止まれない。
練習では止まる=ぶつかるである、つまり流された場合
そっちの方向に飛んで行ってしまうのだ、体の角度を変えれば戻せるが。

幼女にはその能力はなく、壁に向かって反らされ。
そのまま壁に向かって飛んでいく。

レオ >  
「うわっ!?」

ぶっ飛んでいってる。
そのままぶつかったら流石に…拙いよね!?
すぐに足に魔力を込めて、思い切り跳ぶ。
追いつけるように、力いっぱい。

希さんの飛んでく先の壁にバンッ!!と着地して、そのまま彼女を受け止める。
流石に余裕がないので、鳩尾に思い切り飛び込まれながら。

「うぐっ……

 ……だ、だいじょうぶ……ですか…?」

ぷるぷる

> 「……っ、ぐ……あ、あれ?」

衝撃が、来ない、あれ、えーと、今どうなってる?

「あ、えと、だい、じょうぶ?」

……すこし、ぼんやりとして、いるようだ

レオ >  
「い、一応……」

思い切り鳩尾に頭突きされた形になったので、大分つらそうだけど。
そのままちゃんと抱えながら床に着地する。
そこは流石に、鍛えてる証拠。
鳩尾にいいのを喰らっても動けなくはならない…
すっごい痛いけど。

そのままぽん、と彼女を下ろしてあげて、腹を擦りながら彼女の方を見る。
…ちょっと青ざめてる。

「…その、殺しにかからなければ逃げも隠れもしませんから、魔術はちょっと、ご遠慮して頂ければ……

 あ、それと、手…だいじょうぶ、ですか…?」

そう言って、彼女が自傷した手の傷の方を気にする。
お腹抱えてるけど。

> 「……あ、と、えと」

思いっきり考えなしでいろいろ考えてやってしまっていたが
人体に食らわせたらって考えていなかったのを思いだして青くなって

「……ごめん、なさい」

ちょっと真剣に、半分泣きながら謝って
掌の傷は代償に血を持って行ったので、血が流れてはおらず。

レオ >  
「あはは……」

青い顔で苦笑して。

「まぁ……椎苗さんのお知り合いなら、怒って当然な所は、ありますので……
 それにほら、無事ですから……そんなに気にしないで大丈夫、ですよ…?

 …とりあえず、お話がてら、手当…しましょっか?
 たしか、簡単な手当用の道具だったら備え付けてある筈ですので…」

痛みが引いて来れば、すこしふらつきながら立ち上がって。
血は…流れてないみたいだけど、でも消毒はしといた方がいいだろうし。
僕みたいに治療が効きにくいって訳でもないだろうし。

> 「……えと、でも、えーと」

うーん、って考えて、よし、と幼女は考えた、考えに考えた。
このおにーさんはロリコンだから。

「えと、そのまえに、かがんで?」
一発殴る、とお詫び、を同時にかいけつしよう、と幼女は考えた

レオ >  
「…?」

かがんで?と言われれば言われた通りに屈む。
なにかあっただろうか…?

「えっと…かがみましたけど…
 僕の顔に何かついてますか…?」

> 「えい」
ぺち、とおでこに軽い衝撃、と

「ん」
そのまま頭を抱えるように抱き寄せて、なーでなでとして

「……こ、これでちゃら、ね」

レオ >  
「いてっ…、……?????」

おでこを弾かれた後、何故か抱き寄せられて頭を撫でられて。
わさわさ…
大型犬を思わせるような毛並みの髪の毛がわさわさされる。

「……あの、これは…?」

椎苗さんがよくやる奴だけど、何故希さんが…???
頭の上にクエスチョンマークが何個も浮かび上がっている。
いや、ご所望であれば別に幾らでも問題はないのですが……

「……もしかして、ちいさい女の子だったら誰でもいいみたいに思われてます…?」

> 「……ん」

あたまをなでながら、なんか犬っぽいなあと失礼なアレを考えて

「……んーえと、ロリコンさんがよろこぶかなって」

失礼であるが、幼女である。

「……えっ、ちがうの???」

レオ >  
「ちがいます」

強く否定した。
確かに椎苗さんは小さいけど、そういう理由じゃない。
決して、そういう理由ではない。

「……椎苗さんは、その…特別なので……
 それでも流石に色々、危なく見えるのは自覚していますが……」

> 「……えと、ごめんなさい?」

でも撫でまわしている手はなんか止まらない。

「……まあ、いい、えと、いいひとみたい、だから、その」

むう、と納得しない顔ではあるが

「一発は殴ったから、いい、とおもう、でも、えと、泣かせたら」

この百倍はひどいよ、って囁いて

レオ >  
「ああいえ、謝られる事は何も…」

勘違いされても仕方ないし……

「でも、そうですね……
 泣かせたくはないなぁ……うん。
 泣かせてしまった時は、甘んじて受けますから……、……そうならないように、頑張りますね?

 …頑張らないとなぁ」

暫く沈んでいたから、猶更その言葉は重くのしかかって。
ちゃんとしなくちゃ、という気持ちが大きくなる。
不幸になるなら一緒に不幸になるなんて、言わせちゃったのだから。
あの人と僕は一蓮托生なのだ。

「…とりあえず、手は痛くないですか?
 ちゃんと消毒しないといけませんから、手当しましょっか。

 それに…色々お話は、してみたいなと思ってましたから。
 ゆっくりお話、しませんか?」

にこりと笑って、彼女に撫でられながら。
何故か撫でられる事、多いなぁ……女の人に。
なんでだろう?

そう思いながら、失礼しますと言って立ち上がって…備え付けの手当キットのあるところまで向かう。
消毒液と、ガーゼと…一応包帯あればいいかな。

「手、出してください。
 少し沁みますけど…我慢、できますか?」

> 「でも、えーと……悪いことしちゃった、から」

幼女なりに罪悪感はあったらしく

「……ほんとだよ、えと、さっきのひゃくばいぐらい痛いからね?」

よくわからないけど、悲しませたり泣かせたら、とは思っている


「……いたいのは、慣れてるから、だいじょぶ」
治療されるがままに、任せて

レオ >  
「いいんですよ。
 それだけ椎苗さんの事大事に想ってるって事ですから。
 僕も…少し安心しました。
 椎苗さんにも同年代で、こんなに大事にしてくれる友達がいるんだなって……
 
 …あはは、覚悟しておきます」

あの人は年齢の割に大人びていて、確かに子供っぽい所もあるけど…どこか浮世離れしている所もあって。
だから、同世代の友達がいるのは意外で、少しほっとしたりもして。

その友達がこんなに大事に想ってくれているというのは、なんだか心が温かくなった。

「…慣れてる、ですか。
 じゃあ…少し失礼しますね」

慣れてる。
10歳くらいの女の子が、慣れてるだなんて…なんだかな、と思いながらも治療をしていく。
消毒液で洗って、ガーゼで傷口を覆って、テープで留めて…
包帯でくるっと巻いて、おしまい。

簡単な傷だから、この位はすぐできる。
怪我して自分で治療する事も多いし。

「…椎苗さんとは、何時からお友達なんです?
 僕は最近ここに来たばかりなので……実は椎苗さんの周りの事、それほど知ってなくて。
 希さんといっしょに居るときの椎苗さんの事とか…ちょっと気になります。
 どんな風なのかなぁ…って」

希さんがいいなら聞いてもいいですか?と、くすりと笑って。

> 「……ん、えと、しーなちゃん、だいじにしてね?」

ようぢょなりに、友達を大切にしていて。

痛みに顔をしかめながらも、声はあげず。

その姿には、この常世に来るなりの理由があったのだろうと

「……えっとね、しーなちゃんは、かしこくて、やさしくて、時々意地悪もするけど……私にちゃんと向き合ってくれたの……最初は時計塔に行ったんだけど……」

つれつれ、と楽しそうに話し始めて

レオ >  
「ええ、大事にします。
 大事に出来るように…頑張ります」

前に先輩に言われた言葉を思い出して。
自分を大事にしないと、相手も大事に出来ない。
……分かってるから、そうしないといけないから。
だから、少しだけ目を伏せて。

でも直ぐに、彼女の話を聞く姿勢に入る。
大事な人の話だから。
沢山、聞いていたい。

「…昔から、椎苗さんは椎苗さんなんですね。
 僕と居るときも、優しくて、かしこくて…でもちょっと意地悪です」

くすり、と笑って。
優しくて……僕よりずっと小さいのに、色々な事に達観していて。
でも、時折子供っぽくて、悪戯心を垣間見せて。
そういうあの人が好きだ。

そして椎苗さんの話をする希さんは、とても楽しそうで。
この人と椎苗さんが一緒にいた時間は、きっと……本当に楽しい時間だったんだろうなって、そう思えて。
聞いていて、心地よい。

「時計塔かぁ……僕も椎苗さんといっしょに行きました。
 お気に入りの場所だ…って。
 そっか……希さんも、そこで会ったんですね」

> 「ん」

小指を差し出して
指切りである、ようぢょらしい。

「……ん」

友達の話は止まらない、私もまだ一年足らずだけど、友人と話すのは楽しいし、思い出も詰まっている。
だから、いろいろと話してしまっていて。

「うん……私もお気に入りなんだ」

にこーと笑って

レオ > 「…?…あぁ」

指きり。
約束の証。
いつ以来だろうか、そんな事をするの。

「なんだか…懐かしいな。
 うん…ゆびきりげんまん。
 嘘つかないように…努力します」

小さい小指と、ゴツゴツと傷だらけの小指を結んで。
ゆびきった。

「そっか…すごく、きれいな景色でした。

 …何時か3人で行きたいですね。景色を見に」

椎苗さんと、希さんと、僕と。
他にも色んな人に来てもらっても…きっと、楽しそうだ。

僕が出会った人たちと、一緒に……
僕が結んだ縁と、共に……

「じゃあ、僕の方もお話しないと…ですね?
 僕と椎苗さんが一緒に会った時の話、とか
 一緒に保護した子猫の話とか。
 写真もありますけど…みますか?かわいいですよ」

色々あったから、色んな話がある。
出会って、好きになって……
彼女の事を知って、自分の事を話して。
どんな話をしようか…
なにから、話そうか…

> 「ん、嘘ついたら針万本のーます」

にっこりわらってゆびきった。

「わたしもいいの?」

混ざっていいのって顔をして
ぱあと明るい顔になって

「ん、みたいし聞きたい!」

ぴょこんっと楽しそうと聞きたそうに
話は長く、なりそうで

レオ >  
「えぇ、勿論。
 椎苗さんも絶対、喜びますから」

二人だけもいいけど、皆で行っても…きっととても楽しいから。
だから……

それが出来るように……

僕は、もっと……強くならないとな。
体だけじゃなく、心も……

「じゃあ、そうだな……初めて会ったのは……」

そうして、二人のおはなしは、続く。
色んな話を、互いにして。
自分の事も、少し話すけど。
でも殆どは…ここにいない、椎苗さんの事。

二人の大事な、大事な人のおはなし。