2020/12/08 のログ
ご案内:「訓練施設」に雨見風菜さんが現れました。
雨見風菜 > 訓練施設に、珍しい姿。
普段はここに立ち寄ることのない風菜が、ジャージ姿で利用していた。

「何かが……掴めそうな気が」

魔力を集中させ、虚空に手を伸ばす。
見えない何かを探し当てようとするように。

雨見風菜 > そうして、しばらくした後。

「──!!」

何らか、コツを掴んだ感覚。
それと同時に、伸ばした手が……肘から先が消え、離れたところに現れる。

「……行けましたね」

離れたところに現れた手は、自分の手元にあるときと変わらず動かせる。
動かせないのは腕の現れている起点だけだ。

「よい、しょっと」

そのまま、腕を突っ込んでいるところに身体をねじ込むようにして。
風菜の身体が消えて、腕の出てきたところから現れる。

「……グッド」

更にコツを掴んだような、ほくほく顔で目を輝かせている。

雨見風菜 > 『糸』を使い、離れたところに円を作る。
そうして、魔力を集中させる。

「『空間転移』!」

バシュ、と音を立て、一瞬で円の中に移動する。
一瞬の硬直。
そして、表情が喜色満面に変わる。

「やった!」

ゲームなんかでよく知られるテレポートの魔術。
それを風菜は習得したようだ。

雨見風菜 > 「さて、この感覚で……」

今度は、両手に魔力を集中させて。
両開きの引き戸を開けるように手を広げる。
だが、何も起こらない。

「……むぅ、掴みそこねましたか。
 なかなかいい感じだったんですが」

失敗したようだ。