2020/12/09 のログ
雨見風菜 > 「んーむ……」

何らかの詠唱を始める。
魔力を手に集中させて。
そこから魔力が縦一直線に流れていく。

「開け門、我が世界。『異層空間』」

先ほどと同じように手を広げる。
今度は、魔力が門を形成し……その先に無機質な部屋が見える。

「……やったやった!
 やっと成功しました!」

目を輝かせ、魔術の成功を喜ぶ風菜。
様々な魔術書を参考に完成した空間魔術。

「あ、そうだ。中から閉じれないか確認しないと」

言って、其の空間に入り込み……引き戸を閉めるように、門が閉まる。
かすかな魔力の残滓だけが、そこに残った。

雨見風菜 > しばらくして、魔力の残滓から魔力が伸びて。
元通りに、門が形成され、其の中から風菜が出てきた。

「バッチリですね」

目的を達成した、と言わんばかりの満足げな表情。

雨見風菜 > 「さて、それじゃあ目的も果たしたことですし。
 帰るとしましょうか」

そう言って、風菜は訓練施設を後にしたのであった。

ご案内:「訓練施設」から雨見風菜さんが去りました。