2021/01/03 のログ
ご案内:「訓練施設」に毒嶋 楽さんが現れました。
毒嶋 楽 > 「はぁー、正月太りとは無縁だと思っていたんだけどねえ~」

ぶちぶちと愚痴を溢しながら、一人の生徒が訓練施設の廊下を歩いていた。
公安委員会所属、毒嶋 楽。監査官として風紀委員にデスクを持つ男である。

「気が付いたら年末で、我に返ったら年明けてて。
 こんな調子でやってたら、あっという間に老け込んじまうんのも無理はねえよなあ~」

年末進行のデスクワークと年始の寝正月による運動不足感を少しでも解消しようとやって来たのだった。

「ま、世間は正月三が日。流石に普段より人は居ないみてえだな……」

がらんとした廊下をとぼとぼ歩きながら、ぽつり、ぼやくようにつぶやく。

毒嶋 楽 > 「まあでも、もしかすると他にも正月太りを気にして運動しよーって人もいるかもだ。
 警邏……とまではいかずとも、ぐるっと見て回ってから運動始めてもバチは当たらんでしょ。」

猫背気味に背中を丸め、寝ぐせのついた髪をわしわしと掻いて。
溜息ともあくびともつかない息を吐いてから、一部屋一部屋横目で確認しながら歩いていく。
眠たげな表情、足取りに反して視線の動きは忙しなく、些細な異変も見落とさんとしているようにも見える。

「はーあ、癖になっちゃってんな。観察。」

それを自覚してなのか、今度は溜息を溢しながら独り言ちた。