2021/04/20 のログ
ご案内:「訓練施設」に神代理央さんが現れました。
■神代理央 >
訓練施設の使用許可を借りて、只管に目標や標的を出したり消したり。
フィールドの状況。出現させる敵の種類、数。達成条件など。
一つ一つ端末に打ち込んだり、ノートに書き加えたり。
それを実際に起動してみては、適当にテストしてまたやり直す。
そんな地道な作業を、黙々と続ける風紀委員の少年が一人。
「……前回は難易度が高すぎる、と不評だったな。
今回は新入委員向けだし、多少はレベルを落とさねばならないだろうが…」
ふむむ、と悩み顔。
民間施設に立てこもったテロリスト。
違反部活拠点への突入。
果ては実戦どころか戦場さながらの戦闘訓練まで。
様々なシチュエーションをつけたり消したり。
時々、異形で薙ぎ払ったり。
砂糖を煮詰めたのでは、と呼称される様な缶コーヒー(現ロットで生産中止)を¥で喉を潤しながら、端末を眺めて唸る。
■神代理央 >
(些か実戦に寄り過ぎている、と言われれば確かにその通りかもしれない。
風紀委員になったからと言って、誰しも最前線に赴く訳でも無し…)
個人的には、新入委員の訓練メニューなどプリセットのものを其の侭流用したり、過去のものをそのまま利用すれば良いのではとも思う。
しかし、実戦経験豊富な委員の視点から作るメニューを、と頼まれれば断る訳にもいかない。
そのメニューが本当に実行されるかどうかは、さておき。
「…案外、私への課題の様なものかもしれないしなぁ…」
経験不足どころか、風紀委員会という組織に不慣れなものへ受けさせる訓練。
平たく言えば『未経験者』向けの訓練を作るというのは、自分にとっても中々難しいものではある。
「全部吹き飛ばしてしまえ、とは流石に言えないしな…」
煙草吸いたいな、と思うのだが。
此処は公共施設。流石に、大手を振って紫煙を吐き出す訳にもいかない。
■神代理央 >
増加する違反部活。減らない犯罪行為。
新入生を迎えたところで、頭痛の種が減る訳でも無い。
落第街の物流を統制してはみたが、果たして何処まで効果があるのか。
少なくとも、末端の者達が困窮する程度には影響が及んだと聞くが。
「……まあ、大きな騒ぎが起こっていない以上、或る程度の効果はあったんだろうが…」
効果があるにせよ無いにせよ。
大人しくしていてくれるならそれに越したことはない。
今しがた組み上げたばかりのプログラムを起動し、一通りの流れを再生しながらも、その瞳は何処かぼんやりと思案顔。
■神代理央 > 幾つか訓練メニューを試した後、少年は此の場を後にするのだろう。
ご案内:「訓練施設」から神代理央さんが去りました。