2021/11/09 のログ
ご案内:「訓練施設」に矢那瀬陽介さんが現れました。
■矢那瀬陽介 > 広大な敷地に広がる建造物郡。その一つ一つが異能を鍛える訓練施設。中の様子は伺えぬが奇妙なる造形から足を踏み入れるのに躊躇われる。
自然、向かった先は変哲もない柔道室。
イ草と檜が入り交ざる良き香にスンと鼻を鳴らしたのなら、久しく身につけた黒帯をきつく締め付け。
「よし。久しぶりに体を動かしてみよっかな?」
広々とした室内を見渡し……生憎一人もいないことに眉尻を下げながら室内を支える大柱に歩み寄る。
練習用として放置されてる色あせた黒帯を巻きつけたのなら。
小気味よく足を捌いて背負い投げを。
「フッ……こんな感じだっけ」
握りしめた帯に感じる確かな重みに口許が緩む。
対峙、足運び、そして微動だにしない柱に背を貼り付けての投げ。
髪先に汗が伝わるまで繰り返していった。
■矢那瀬陽介 > 「これくらいでいいか」
額に伝う汗を腕で拭いながらその姿は訓練施設から消えていった
ご案内:「訓練施設」から矢那瀬陽介さんが去りました。