2022/01/13 のログ
ご案内:「訓練施設」に八坂 良彦さんが現れました。
八坂 良彦 > 遠くに色々な訓練をしている人を背景に、独特の動きをする型稽古をする少年が一人。
今どきならそういった相手をするプログラムなどを使っても良さそうだが、所謂古い方法の、相手を想起し動きを与えるという鍛錬法を実践している。

そして、今その相手に打ち負かされたのか、床にごろんと倒れ込む。

「あー、くっそ…中々勝ち筋が見えねぇ」

寝転がりながら悔しそうにつぶやく、どう見ても小学生な少年が17歳だと信じる人は…この学園なら少なくはないかもしれない。
上半身を起こし、胡坐をかきながら頭をかくと、うんうんと唸り始める。

八坂 良彦 > 「だー、判らねぇもんうだうだ言っても仕方なし、いったん休憩っ」

ダンっと床を叩いて体を跳ね上げて、そのまま立ち上がる。
近くのベンチに近づくと、ジャージの上を脱いで、タオルを取り汗をぬぐう。
ジャージの下、シャツ一枚になったことで見える体は、引き締まり贅肉というものがほとんどないほどに鍛え上げられており。
逆に鍛えすぎで身長が伸びなかったと言われれば信じそうな程に、ギャップを感じるかもしれない。

タオルで汗を拭くと、ペットボトルのスポーツドリンクを開け、一気に飲み干す。

「はぁ、一息ついた、さて…と」

そのままベンチに座ると、置いてある本を手に読み始める。
本の背には「人体解剖・骨格編」などと書かれた専門書らしき本で、何度も呼んでいるのか少しよれてきているように見える。

八坂 良彦 > 「んー、やっぱこの角度だと…曲げ切らないか」

片手で本を持ち、片手をぐいっとひねったりしながら、何やら呟く。
どうやら関節の動作範囲などを確認してる様子。

「…問題は、人と骨格とか違う相手がいる事だよなぁ…極めじゃなくて、打撃かな、そっちは」

本を置き、座ったままで拳を腕を振るう。
軽く振るっているように見えるのに、思った以上に早く鋭い腕の振りが、空気を割いてひゅんと音を鳴らしていく。

八坂 良彦 > 「さて…そろそろ再開するかなぁ」

ベンチ脇にあったバックから代わりのタオルとペットボトルを取り出してからジャージを着なおす。
ベンチから立ち上がると、何度か腕と脚を型通りにゆっくりと動かす。
一つの動作に数十秒を掛けるゆったりとした動きは、旗から見るよりも筋力を告訴するもので、冷えて無い体からは汗が溢れ出していく。

「ふっ…ふっ…はぁ」

数分間その動きをゆっくりと繰り返すと、最初の構えに戻り、目を瞑る。
その状態でびくびくと筋肉が偶に動く様子は、旗から見れば何をしているのか、だが。
実際には見えない相手との、模擬戦の最終である。

八坂 良彦 > 「…ふぅ、又だめかぁ…異能ありなら結果合わるんだけど、ありでかってもなぁ、相手はないんだし」

想定の相手は普通の人の様で、そう言って目を開けて、又タオルを取って体を拭くと、荷物を纏めていく。

「シャワー浴びで、飯食って寝るか」

バックに荷物を入れ、取り出したのはバナナを使ったマフィン、パクパクと数口で食い切ると、そのままシャワー室へ向かっていく。
呟いた予定に勉強は無い様で、する気がないのか、別日にするのかは不明であった。

ご案内:「訓練施設」から八坂 良彦さんが去りました。