2022/01/15 のログ
ご案内:「訓練施設」に八坂 良彦さんが現れました。
■八坂 良彦 > 合気道の道着を纏った小柄な少年が、腰差した刀の柄に手をかけ、目の前の巻き藁をじっと見つめる。
すぅー、はぁー、とゆっくりと深く、幾度か呼吸を繰り返した後。
「疾っ!」
小さな掛け声と同時に抜刀、斜めに切り上げ、一瞬で切り返し、ほぼ同じ軌道で切り下ろす。
しばし、動きを止め、結果を出るのを待つ少年。
巻き藁は、切り離された先が二つに分かれ、地面に落ちる。
そこまで確認した後で、刀をゆっくりと鞘へ戻すと、チンという音を立てて完全に納刀を済ませる。
■八坂 良彦 > 「さてと、次は……えーと、これか」
自分の周りに巻き藁をいくつか準備して、鞘から刀を抜いて、正眼の構えを取ると。
すっと、一本の巻き藁に近づいて、一閃…巻き藁から離れ、時計回りにすり足で移動しながら、巻き藁を切っていく。
一周分の巻き藁を切り、全ての巻き藁が地面に落ちる。
それを見届けて、再び納刀。
「まぁ、及第点かなぁ…自分じゃわからんけど」
昔教えて貰った動きをなぞっているだけなので、上達しているのか鈍っているのかが、判り辛い。
自分の流派の修行の中に入っているので繰り返しているが、ほぼ素手でしか戦わないのに意味があるのか、首を傾げるところ。
■八坂 良彦 > 暫く、抜刀術の確認と、何本もの巻き藁を切ることを繰り返していく。
実際巻き藁が、藁なのか違う何かなのかは切っていても判らなかったが、結果が同じなら問題ない。
「とりあえず、こんな感じかね…はぁ、暫くこれもちあるくかなぁ」
内心では、使い勝手はまだしも動きの邪魔なんだよなと考えながら。
数打ちの刀を、竹刀袋にしまい込む。
「あー、さてと…んー、まぁまぁなできかね」
そうしてから、バックから袋を取り出し中身を口へ放り込む、中に入っているのは手作りのベビーカステラの様で、それを食って、ペットボトルのスポーツ飲料で流し込んだ。
ご案内:「訓練施設」から八坂 良彦さんが去りました。