2022/05/10 のログ
ご案内:「訓練施設」に八坂 良彦さんが現れました。
■八坂 良彦 > 普段は、無手での修行を基本とする少年が珍しく刀を一本腰に差して、木人に向かって構える。
刀の長さは少年の身長に合わせたのか、正眼の構えを取る少年に丁度良く見える。
「……すぅ…はっ!」
正眼の構えから、すり足で木人に近づいてから上から斜め下方への一閃。
直後刃を返し、ほぼ同じ軌道を描いて、振り上げる。
二つの欠片と根元に分かれる木人を確認し、ゆっくりと鞘に刀を修めると。
そのままの姿勢で次の木人がせりあがるのを待つ。
■八坂 良彦 > 木人が出て、しばし、瞑目し何かに集中していると。
腰に差した刀の長さが微妙に変わる、抜刀術での速度は鞘走りの長さにも影響されるからなのか、居合を行う少年に合わせた長さへと刀自身が変化した結果。
「…便利ではあるけど、この刀なんなんだ。
これ手に入れてから、風の異能が進化してるし。
そもそもぱっと調べた感じ、草薙なんて刀は”ない筈”なのに、俺の知識ではこの刀は草薙って伝えてくる」
はぁ、と一気に呟いた後で、それらをおいやって。
すぅ、と呼吸が集中した時の物に変わって。
すっと、自然に一歩距離を詰めると、一筋の光が木人を切り裂いて。
直後、鞘の方で、チンと音がして、刀が収められる所。
そうして、少し遅れて木人がの胴が切られて、地面に落ちる。
■八坂 良彦 > 居合の動きまで一旦行った後は、少し休憩、タオルで汗を拭き。。
ベンチに座ると、リュックサックから取り出すのは、ラップに包まれたハムと卵のサンドイッチ。
水筒から注がれるのは、温かいミルクティーで。
それを脇に置きながら、図書館で自分で調べた事を考える。
まず草薙の元であろう草薙の剣は歴史の中で海に消えているはず。
草薙の剣を手にいれたのは須佐之男命、実際使った話で有名なのは日本武尊であり。
おそらくだが、この草なぎは日本武尊が草を刈り火をつけて追っ手をまいた時の不自然との言える風の流れに関しての力を持っているらしく。
それゆえに風の異能としての名と刀の名が同一なのだと、足りない頭で考えて。
そして、書物で語られる日本武尊の体格はかなりいいのだが…八坂の家に伝わる話では、女装しても違和感がない身長と顔をしていたと伝えられており。
八坂の家の長子の身体成長が、幼く止まるのは…そのせいではないかと言われている。
とはいえ、幼いころに父と祖父の話を聞いただけなので、本当かは判らないが。
事実なら、それは……女装させられたら、似合うのか、と年頃の少年にはある意味でショックな事実を含んでいる。
「あ、考え過ぎで頭が疲れてきた」
サンドイッチを口へ放り込み、水筒に入っていたミルクティーをのんで、一旦思考をリセットしていく。
■八坂 良彦 > そうして、少し体を休め、心を落ち着けて。
木人を数体、並べておいて、刀に意識を少しめけて、これからの動きを考える。
すると刀は、更に少しサイズを変えて、太刀のサイズへと形を変える。
「仕上げに、移動しながらの、斬りつけ…ん、準備は、よしっ」
大きなサイズながらその刀身には風を纏わせる、触れる物を切り裂く風の刃。
この状態はそれほど長く維持できるわけではないが、いま木人を斬るには十分にもつ。
摩りあしで、木人の間を通り抜ける度に、太刀で一太刀振るう、触るだけで切れる木人は風により刃の効果が高い事を示しており。
最後の一体の少し遠くで、太刀を鞘に納めると、さっと背中に背負い直し、ぐっと力を込めた足が。
ダンッと地面を蹴ると同時、肩をしてんに袈裟斬りの形で振るわれた太刀が、木人を両断して。
しばし、動くモノがないかとそのままで、残心してから、ゆっくりと太刀を鞘へしまい込んで。
「んー、とりあえずいつも通りの動きは出来たかな、後はやっぱこれについて調べたいけど。
図書室じゃ通り一遍しか判らないし、神社かそっち系の委員会にきくしかないかなぁ」
気になって眠れないという程ではないが、知らないで使い続けていいかも問題で。
ともあれ、汗をふきながら、シャワー室の方へt歩き始めるのであった、今日の修練はここまでで、薄く光っていた胸元の板鏡もその輝きを消していくのであった。
ご案内:「訓練施設」から八坂 良彦さんが去りました。