2019/02/19 のログ
ご案内:「常世大ホール」にツクヨミさんが現れました。
ツクヨミ > 寒々しい白いワンピースを夜風にはためかせながら、
ツクヨミは一人、誰も居ない大ホールの舞台に立った。
特に用事があったわけではないが、またなんとなく来てしまった場所。
誰もいないから歓楽街のように騒々しくなく、また落第街のように猥雑ではない。
一人になるとホッとするのだった。

ツクヨミ > とん、ととん、と軽くステップを踏んでスポットライトも無い舞台の上を滑るように踊る。
きちんとした踊りなど習ったことがないから、それが踊りだと分かる人はきっと少ないだろうけど。
羽のように軽い体がふわふわと舞って、ワンピースの裾が翻る。
特になにがしたい、という意志はなくともツクヨミはたまに遊ぶようにこんな事をして過ごしていた。

ツクヨミ > た、と爪先から着地してくるくると二回転してからぴたりと止まる。
孤独なバレリーナもどきの踊りはそれで終わり。
少し息が上がり、汗がうっすらと額に滲む。
はぁ、と真っ白の息を吐き出して、ツクヨミはその場から去った。

ご案内:「常世大ホール」からツクヨミさんが去りました。