2020/07/28 のログ
ご案内:「【イベント】常世島関係物故者慰霊祭 会場」に浦原 真理さんが現れました。
浦原 真理 > こなくても良いはずの場所。
むしろ、来てはいけないはずの場所だった。

それでも確かめたいことがあった。
自分が選べたはずの道行き。

その果ての結果を。

浦原 真理 > 死者の名前を順に見ていく。
知らない名前がたくさん並んでいた。

そうか。
私が知らないだけで、こんなにもいろいろな人が死んでいたんだ。
この人達は、満足の行く死を『選べた』のだろうか。


――あ……


ああ、あった。
うん、ちゃんと名前があった。
"私たち"の名前。

彼らは、その他大勢ではなかった。
彼らは、確かに生きた存在として、そこにいた。

そして、そこに居ない名前もある。

あの人達は、成功したのだろうか。
それとも、私みたいに妨害されてしまったのだろうか。

私程度では、そんな事を確認するすべもない。

浦原 真理 > どちらにしても、今の私は『挑む』ことを許されなかった『敗北者』であることには変わりない。
せめても、『善意』で『止められ』たならば
もしくは、『悪意』で『妨害』されたなら

どんなによかっただろう。

私は、抜け殻


此処に名前が出ている彼らと同列で語られていることが、恥ずかしい。

私は、次の『選択』をしなければならない。
彼らに『恥じぬ』ためにも。

浦原 真理 > ただの自殺行為だった、と笑う人々がいる。
愚かな行為だった、と侮蔑する人々がいる。

違う。

彼らは、誇りをもって『挑ん』だんだ。
誰にも彼らを笑う権利はない。
笑うなら、究極の選択をしてからにしてほしい。

だから、祈る。
作法などろくに知らない。
学んだことなどないから。
それでも、祈る。

彼らの、それぞれの祈り方が違っていたとしても。
それでも、届くと信じて。


――みなさんの冥福を、祈ります。
  私にできなかった挑戦をしたみなに、祝福あれ。
  『真理』に挑んだ人たちの勇気に、誉れあれ

浦原 真理 > ――そして 
  愚かな人々に、禍あれ

浦原 真理 > 少女は、満面の笑みを浮かべて祈った。
浦原 真理 > ――願わくば 勇気ある先輩たち
  これからの私の『道行き』を見守って下さい。
  私は、地獄へ生きます

ご案内:「【イベント】常世島関係物故者慰霊祭 会場」から浦原 真理さんが去りました。