2020/07/29 のログ
ご案内:「【イベント】常世島関係物故者慰霊祭 会場」に蕃茄 大地さんが現れました。
蕃茄 大地 > 聞いてくれよbrother.

どれだけの友が手を伸ばしたのか見に来たんだ。
俺死んだことになってた。

形も残ってなかったってさ。

蕃茄 大地 > 腕章と例のアレを残して消滅したらしい。
マジやべぇ。
俺そんな死に方したのかよ。やっぱ運が無かったんだな。

そしたらここにいる俺はなんなんだろうな。
名乗る名前すら無くなってしまったよ。

蕃茄 大地 > とりあえず墓地には人がいたからこっちに混ざってるよ。
適当な席に座って、俺と友に黙祷を捧げる。

涙すら出ない。
どうやら俺の今日のパラメータは表情筋がゼロらしい。

もしかしたら感情もゼロなのかもな。

蕃茄 大地 > 「聞いてくれbrother.」

俺は一人っきりだ。
あ、brotherって前の席のあなたではないです。ごめん、振り向かないで。

あんたはしっかり泣けるんだな。いいことだ。
違う、そうじゃない。肩を叩いて頷かなくていい。

ああ、でもよく考えたら俺に最も近しいものは失ってしまったよ。
待って。泣き叫ばないで。あなたは俺の代わりじゃない。

蕃茄 大地 > わかった。あなたはとてもいい人だ。よくわかった。
今日は骨密度のパラメータも低いんだ。

大丈夫だ。俺はまだ生きられる環境はある。
いや、俺死んだから部屋も無くなるのか。

ストップ。肩を揺らさないでいい。俺を連れ込もうとしないでいいから。
三半規管もダメそう。

大丈夫だ。俺はまだ生きられる環境はある。
寮に入る前の場所に戻るだけだ。

ああ、俺は何もない方がいいのかもな。

蕃茄 大地 > 「聞いてくれてありがとうなbrother.」

決別はできたしやることも決まった。
お礼にトマトをあげよう。
そんな鼻水まで垂らさなくても。

寮にある、自分のものは手放してしまおう。
そうすれば何も考えなくていい。

俺は何のために生きているんだろうか。
俺に価値はあるんだろうか。
ないんだろうな。何もない。

なのに。生は手放せないや。

ご案内:「【イベント】常世島関係物故者慰霊祭 会場」から蕃茄 大地さんが去りました。