2020/06/16 のログ
ご案内:「転移荒野」にフィーナさんが現れました。
フィーナ > 「んー……」
どごん、どごん、と荒野に轟音が響く。
家の周辺の安全確保の為の討伐だ。とりあえずもう見える範囲に敵らしきものはもう見えない。

ご案内:「転移荒野」に閃 天兎さんが現れました。
閃 天兎 > ここ数日、異形の賽子について研究を進めてきた。
先日、賽子の『あがり』を見つけたため、次の研究に進もうとしたのだが、スラムでは狭すぎる可能性があるためここまで人一人運んで来たのだが。

「...ほう。これはもう必要なさそうだ」

転移広野の離れたところに小さな人型が見えた。
随分と辺り一体は被害を被っているようだが...獣退治か。

新しい実験体を得れる以上この実験体は不要だ。
気絶している運んできた其れを上部に投げ上げ、黒剣に『食わせる』。
宝箱に潜む化け物のような形に変形した黒剣は宙に浮いた実験体を一瞬で丸呑みに何事もなかったかのように縮小し元の黒い剣に戻った。

私の実験でやりたいことはいくつかあるが、まずここにきた理由は賽子を同時に複数振らせること。
そして、人外の種族に使わせるとどうなるのか、と異能や魔術を持つ対象に使わせたらどのようになるのかだが。

「エルフの魔術師。私の実験に付き合えばその体治してやってもいい」

黒剣を降ろし異能で人型の目の前1mまで移動する。
身長の低い彼女を必然的に見下す形となり、仮面の一つ目が実験体を見つめるだろう。
そしてエルフもしくは其れに類する種族であることを判断する。ここまで2秒。
そして言葉を発したわけだが。その手には賽子が幾つか握られているだろう。

フィーナ > 「……………興味ない」
戦闘途中で胡散臭いやつが急に来た。空間転移系の異能だろうか?
まぁ、ソレはいいとして…手に持ってるソレは間違いなく『厄ネタ』だ。実験っていうのもソレ関連だろう。

使われる前に潰すに限る。杖に残っている魔力と術式に弱化の一文だけ追加して、その手に握る『厄ネタ』を狙って、爆発する炎の玉を放つ。

閃 天兎 > 「そうか。もう一度問おう」

火の玉なんてあったのか、とでも言うかの如く、黒い剣を一振りすれば火の玉はなかったこととなった。
さて、そのままゆっくりと足を進める。
右手で剣をぶら下げ、左手では賽子を掌に乗せて。
隙だらけだ。隙しかないようにしか見えないし実際隙だらけだ。
しかし其れでいて、その隙は意味をなさない。
私に弱点は存在せず、攻撃の正体を知ればさらに其れは私に通じない。

「私の実験に協力しろ。そうすればその体を治してやってもいい。
ただ賽子を振るだけだ。
断るなら

機能しないその四肢。片手残して奪ってもいい」

先ほどの魔術。黒い剣が私に文句を言う。
爆破術式は解体が面倒であると。そしてこの者は先ほどの魔術に手加減の要素を加えていると。

「貴様ほどの能力があれば実験には十分すぎる。貴重な実験体に傷をつけさせないでくれないか?」

黒い刀は直剣であったはずだが、先端が鎌のように変形しまるで刈り取るような形となっているだろう。
そして、其れを軽く持ち上げて、何もなく振り下ろす。
ーお前の腕はこうなるー
恐怖というものは判断を鈍らせる。
私に恐れを抱いているようにも見えないこの実験体に通じるかは微妙ではあるが腕が落ちる幻覚を与える。